公立学校の真実
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委員会からの講師依頼が始まった。
この土曜日曜にだった。月曜に学校に行くと、様々な情報が流れてくる。昨日○○市から講師依頼があったとか、職種はこうだったとか、私はまだ来ていないとかだ。
教育委員会の人らは土曜日曜が仕事の稼ぎ時だ。次は18、19日の土曜日曜だ。講師登録した人はいつでも携帯電話をとれるようにしておきたい。
ある人は携帯電話に出ると、「もしもし××さんですか」と言われ、答えようとすると電話が切れた。電波があまり入らない家の中でとったので切れたのだ(S…社の電話)。
その後、その電話番号に何回かけても話し中。そして、その電話番号をネットで調べると、その場所はなんと○○市役所だった。その市役所には教育委員会がある。時間は、よる8時30分。こんな時間に市役所からかかってくるのは、つまり講師依頼の件に違いない。
でも、その電話は11時まで話し中で、その後はつながらなかったという。あの人らは採用方針に沿って次々と電話しているようだ。
3月、次第にそわそわする時期が近付いてきた。
講師の人たちは優秀な人が多いが、採用試験に受かろうという気があるのか、疑問に思う人もいる。
つまり、休日は、自分の趣味や友達と飲みに行く、また旅行などに力を入れているからだ。将来を視野に入れて考えているのだろうかと心配してしまう。
特に若い人は、月給だけを見れば巷の一般企業と同等か多くもらえている。その安心感があるのか、「まあ、このままでもいいか」と考えてしまうのだろうか。
相談に来るときもある。体育や社会科の講師で、競争率が高いので他の教科に変えたい、などだ。変えるならさっと変えるべきだ。時間がない。歳はどんどんとっていき、30にもなると、周りから一人前とみなされる。いつまでも講師でいることが辛くなりはじめる。
「講師も同じ教師、講師でも頑張っている人はいる。差別しないで。」という人もいる。このような純粋な理想はとても大切だ。
だが、理想だけでは教壇から去る日がやってくる。近畿圏はこれから採用の氷河期へと突入していく。講師は切られていく。その時のために今、どこの委員会も多くを正式採用しないで講師たちでまわしているのだから。
その時、理不尽だと文句を言うことはできても、実際は何も変わらない。
本当に教師という仕事に使命と憧れを抱いているなら、「講師でもいいか」とのんきな心を捨て去り、採用試験にむけて本気で頑張る必要がある。
講師はつらい思いをしている人も多い。例えば、月の最初から採用されれば、交通費も出るが、2日からの採用なら、その月の交通費は出ない(自分が経験済み)。また、長期休暇を雇用期間から外されるなど、腹立たしい思いをされた方も多いだろう。無報酬の働きを余儀なくされた方もいるだろう。
何より、身分が保証されていないので、育児休暇や産休などはありえない。(だから、女の講師の人は採用されてから、結婚や出産する人が多い)もちろん、教諭のように病気でそんなに休めない。
そんな不条理を抱えながら、講師の方は生徒と向き合っていかねばならない。
本当に生徒と向き合いたいならば、重荷を背負った教採の受験生ではなく教師という職に没頭できるように、正式に採用されることを切に望む。
そのためには綿密な戦略が必要だ。
確かな情報をしっかり調べて仕入れて、どうしたいのか、何をしたいのかと自分に問いづづけて道をつけていってほしいのだ。ある意味妥協も必要だ。
そして全力でこのカオス真っただ中の教育界に飛び込み、君の輝く力を発揮してほしいと願う。
(去りゆく老いぼれ教諭より)
教員と言っても多々ある。一般的に高校教員は難しい。だが、中学教員はそれほどではない。小学校教員はもっと簡単かもしれない。教科によっても難しさは違うだろぅ。
しかし実際は、難しさの目安は教員採用試験の倍率による。倍率が少なければ難易度は下がる。例えば昨年度の北海道の養護教諭のように1,3倍であれば、受験者のほとんどが合格する。教員が足りず、2回目の募集をしていたほどだ。倍率が10倍にもなればかなりの難しさになる。
さて、教員になりたければこの倍率を見る必要があるだろう。自分が受験する教科の倍率に戦意喪失し受験する教科を変更したり中学から小学校に変更する人が案外多い。また、受験する県を競争率の低い県に変える人もいた。
それでよいと思う。なぜなら、数年して本当にやりたかった教科に戻ればよいからだ。これは校内人事でできることだ。また、小から中に移動できる県もある。本当に採用されたかった県に行きたければ、教諭枠で後から受験しなおせばかなり合格しやすくなる。
だから道はあると思う。
つまり、採用試験の難易度もピンからキリまであるということだ。
教科では社会科が倍率が高く難易度が高い。それは採用数が少なく、免許を持っている人が多いからだ。なので社会科の免許を持っている人が数学、あるいは小学校の免許をとって受験する人も多い。私はそのような人を複数知っている。
また、同じ校種や教科でも受験する県によって倍率がかなり違う。よく調べて対策を練るべきだ。
高校生が進路を選ぶときには教員志望ならば教育学部を大いにすすめる。
教育学部は免許がとりやすく、採用試験のホローも充実している。一般の学部から教員になるのは最近しんどくなってきたと感じる。
今は教職の単位も増えて、さらに実習も多い。一般大学では、実習や教職の単位は卒業単位に含まれないので、4年生になっても授業を毎日のようにとらなければならない学生もいる。
教育学部では免許を複数とれるのが有利だ。例えば、小、中、高をとれるところもあるし、特別支援の免許もとれるところもある。
最近、教育学部のない大学で通信制の大学と連携して小学校免許をとらせるところもあるが、余分なお金もかかるし、小学校の免許のために卒業単位に含まれない単位をたくさんとらなければならないので相当しんどい。
どう考えても、教員免許をとるなら教育学部がよい。
講師をどこの県でやるかは、正教員をやりたい県になるのだろう。ただ、確実に講師に採用される保証はどこにもない。そんなことを考えて何か所かに講師登録をする人もいるだろう。
小学校や理科や数学は教育委員会も確保しておきたいところだから講師に採用されやすい。ところが体育や社会は希望しても採用がない場合がある。積極的に離島やへき地を希望すれば採用されやすい県もある。
講師に採用されるときは電話がかかってくる。電話は委員会の人か採用しようとする学校の教頭からかかってくる。その時、すぐに「やります」と言いたいところだが、希望する校種・教科の話でないときもあるから厄介だ。また、かなり遠い所への採用もある。以前、兵庫県尼崎市に住んでいた知り合いは、日本海側の高校から電話があり、教員住宅に移り住むように促された。
教員の定数確保は委員会や学校にとって重要課題である。4月当初から不足ということがあってはならない。特に不足しがちなところにおいては早く電話をかけてくる。確保したい人材には1月からほぼ採用と電話をかけてくるところもある。
長崎県では、離島の教員が不足しがちだ。長崎県の採用試験不合格者には不合格通知に同封して講師登録書を送る。その中の講師希望で離島希望者には9月時点で採用をほのめかす電話をかけてきたという。だいたい講師採用の電話は3月中旬から下旬だ。
不足しがちな理数系などの教科は別として、電話がかかってきても一度断れば、次にかかってくることはほとんどない。ある程度の条件であればOKを出すべきだ。
一度OKを出してからやむを得ず辞退しなけれなならないときは、速やかに連絡する必要がある。代わりの講師を探すのが大変だからだ。時々、採用が決まってから、別の学校からかかってくることもある。その時悩む。正採用になりたい県から後で電話が入った場合、前を断っても良いと思う。常勤を希望していて非常勤で電話が入り一旦受けたが、あとで常勤の電話が入ってきたとき、非常勤の方を断っても良いと思う。
残念な結果に悔しさを持った人もいるだろう。
採用試験でよく集団討論がある。それだけでなにが分かるのだろうと思うことがある。
もし、私が面接官ならばどのように評価するかを考えた。
高い評価=現場で通用する精神を持つこと。
次の2点を持つ人に高い評価をしたい
★ 聞く耳を持つ人
★使命感を持った人
・しゃべることを仕事にしている教員は信頼されない。しっかりと気持ちを受け止められるかが信頼の大きな分かれ道になるからだ。
・教員という仕事を愛してどこまでもやる気で頑張る姿勢のあるファイターを高く評価したい。使命感がある人は、初めはどんなにできなくても必ず伸びてくるので高い評価をして採用したい。
願書を出す人が出てきた。
最近の願書にはアピール文を書かせるところが多い。面接官は受験生の書いたアピール文を見ながら質問を考える。だから願書が重要だ、とN大学教職センターが学生たちに伝えていた。そうなのかと思った。
そして、驚いたことに、N大学では願書は締め切りぎりぎりで出せという。
理由は、優秀な意識の高い受験生は願書を早めに出す。その受験生たちの中に受験番号が混ざると集団面接の時に高いレベルでの争いに参加しなければならないからだという。そういうこともあるのかと思った。
教職センターも大学の実績をつくるためにいろいろ考えている。では、あえて願書を早めに出すというのはどうだろう。
身が引きしまって良いのではないか。
「人ごとだから言えるんやでぇー」という受験生の声が聞こえてきそうなので実際に調べてみた。
ほんの1例だが、昨年度の福岡県の小学校のおそらく現役の2次合格者番号を前から100人と後ろから100人を取って調べてみた。現役らしき受験生はは740人超受験している。
前から100人までの合格者数は52人
後ろから100人までの合格者数は24人
前の方が約2倍の合格率。受験番号の後ろは合格率がかなり低い。確かに意識の低い受験生が後に集まっているという教職センターの言うことは間違っていない。
あらためて、「さすが」と思った。しかし、あえて後ろで受けるかはその人の意識しだい。意識の低い学生に引き込まれなければよい結果が出るだろう。
今は昔と変わり、一般教養の試験がないところがある。また一般教養が出題
されていても配点が極端に少ないところもある。
実際に大阪や広島などは一般教養がない。大分などはあってもとても配点が低い。
また、教職教養と専門教養の配点比率は1:2程度のところが多い。
さて、一般教養試験がないということは、自分が教える専門教科と教職教養だけを頑張れば、教員になるチャンスがあるということだ。
大学4年間みっちり採用試験に向けて対策を行えば、底辺と呼ばれる大学からも十分に採用試験に合格できる。
あとは、出来る限り人間を磨くことだ。ボランティア、バイト、サークル、何でもよいから人間関係を磨ける場所に自分を置くことだ。それが面接やグループワークの具体的な対策となるからだ。
教員採用試験の結果が出て1カ月ほど経つ。
しかし、静かに来年の教員採用試験に向けての戦いは始まっている。
大阪ではチャレンジテストという教員採用試験がある。12月にあるという。講師の人はほとんど受けるようだ。そのテストは教職教養だけだという。それを75パーセントとれば、来年の教員採用試験の教職教養は免除されるという。
大学推薦枠の採用がある。理系にその枠が多い。推薦というので、教育大などの教員を多く輩出している大学だけが推薦枠を持っていると思っていた。しかし、世間で言うFランク、つまり偏差値の低い大学からでもできることを知った。しかも、そこから合格している。
教員採用試験で良い結果を出すには、対策が必要だ。
また、どうしても教員になりたければ捨てるものは捨てるべきだ。例えば、地元受験を捨てて、日本各地どこでも教員をする覚悟を持つとかだ。
なぜなら、都市圏、関西圏を中心に数年後に採用数はガタ落ちになるからだ。今後、東北、九州などが採用数を伸ばすだろう。
例えば、今年の夏の養護教諭では、東京は10.9倍、神奈川は13.5倍、横浜23.3倍と昨年度より高くなってきた。それに対して、青森、岩手は3.3倍と低倍率を維持しだし、大分に至っては2.9倍と3倍を切る超低倍率に入ったのだ。
10倍を超えると採用試験は本当に難しい。ペーパーテスト対策だけでなく面接や模擬授業対策を完璧にしなければならないからだ。
地元出願に固執する人も多いが、他府県の受験も考えてもよいかもしれない。
小中教員採用、一転し「狭き門」に 子ども人
口減で
編集委員・氏岡真弓
2014年9月14日10時09分
公立小中学校の先生は、いまの大量採用から一転して狭き門になりそうだ。広島大大学院教育学研究科の山崎博敏教授によると、子どもの人口減少の影響をもろに受け、採用は2021年度から急減し、25年度には今より約5千人減の約1万7千人にまで落ち込むという。大学は教員養成の計画を見直し、定員を縮小するなど「冬の時代」への対応を迫られることになる。
講師の先生の中で、今年の採用試験に不合格となり、その後すぐに勉強を始めている人がいる。机の上には教員採用試験の問題集があり、空いた時間にコツコツと取り組み、放課後2人で勉強会をしている。教員になりたいという強い思いが伝わってくる。不合格という現実を突きつけられての悲壮感も同時に伝わってくる。
教員採用試験での大量採用は、大都市圏ではピークが過ぎようとしている。もし、ここ数年以内で受からなければ、何年も講師のままでいなければならないかも知れない。その恐怖がぐっと背中を押す。
教員採用試験のペーパーテストは努力したもの勝ちのところがある。教職教養は大学から学ぶものだから、東大卒でも偏差値が底辺の大学卒でも、とにかくやったものが点をとることとなる。
一般教養だが、県によってはないところや、点数配分が非常に小さいところがある。また、一般教といっても時事問題が大半を占めるところもある。本当の勝負は専門教養だろう。配点も高い県が多い。自分の専門とする1教科だけだ。だから、やれば必ず点はとれる。
諸君、頑張ってほしい。講師たちのようにこの10月からコツコツとやらないと突破できないかもしれない。ここ2,3年の間に採用されないと厳しい冬の時代がやってきそうで怖い。
お盆で久しぶりの休みに特別支援学校の教員採用について趣くまま調べた。
「キャリアガーデン」より
上の資料を見る限り、教員養成系つまり教育学部が強いのと新規学卒者が強いのがわかる。教員養成系が強いのは、教職科目が卒業要件単位になり学習しやすく、複数の免許状が取れたり、採用試験のフォロー体制が整備されており情報量の多さからと思われる。そして、周りも同様に教員採用試験を受けるので刺激があるからだろう。
教員養成大学・学部出身者が他の出身者に比べて高い率で採用されているのは小、中、高とも同じ傾向だ。下にH25年度の教員採用試験全体の学歴別採用率も示しておく。
・教員養成大学・学部出身者 27.4%
・大学院出身者 17.8%
・一般大学出身者 15.1%
・短期大学等出身者 10.2%
また、既卒者の採用率の方が低いのは正直わからない。ただ、落ち続けている人がいる。私の知っている限りで、10回落ちて11回目に合格した人がいた。特に中学校では、社会科で7回目や8回目の合格をよく聞く。各都道府県や校種によって傾向は異なるだろう。
教員採用試験を受けるには綿密な計画が必要だ。
採用試験の本格的な準備は少なくても3年生後半からで、計画的に行う必要がある。大学4年生になってからでは、よほど能力がなければ採用試験に間に合わない。ほとんどの人が4年生の6月頃に3週間の教育実習を行う。指導案を書いたり研究授業の準備と忙しく、落ち着いて勉強は出来ない。
教員になるかならないかを決めるのは在学中の早い方がよい。なぜなら、最近の採用試験は在学中のボランティア活動を重視したり、教師塾のようなセミナーを設けたりするからだ。ところによっては、それらに参加しているか否かで採用率が大きく異なってくる。
また、意識して学業に打ち込めば大学推薦をもらうこともできる。
特別支援学校教諭の採用試験で、特別支援学校の免許状が不要なところがある。近畿地方では大阪と滋賀だ。
面白いのは大阪府だ。特別支援学校の免許状があれば加点される。特別支援学校の免許状を持って【特別支援教育推進の選考】で受験するならば、1次選考で15点、2次選考で40点の加点となる。
これは大きい差だ。
例えば26年度つまり昨年度行われた試験では、難関といわれる中学校、中学部の社会科でも【特別支援教育推進の選考】ならば、1次で15人中13人も合格。
2次では、13人中8人が受験し6人が合格。これは実質1.5倍と言える。
今年7月の1次の受験者は26人で16人が合格、昨年より受験者が増え厳しくなっている。2次はこれからだ。
しかし、【一般選考】は厳しかった。昨年度の1次では337人受験して44人合格。2次は47人受験して35人合格、一般選考での倍率は9.8倍となる。今年7月の1次受験者は273人受験して39人合格。2次はこれからだ。
さらに中学校、中学部の保健体育では、昨年は天国と地獄の差が出た。
【特別支援教育推進の選考】3人中2人合格。1.5倍。
【一般選考】 478人中32人合格。15.8倍。446人不合格、32人合格というほうが難関さが伝わる。
特別支援学校教員を目指すならば、大阪府の【特別支援教育推進の選考】が受験しやすい。昨年度、その選考は低倍率(1,7 倍)だったということに加え、1次試験で筆答試験が免除されるからだ。ただし、特別支援学校の免許状が必要だ。
なぜこれほど大阪府は特別支援学校の免許状保有者を重宝するのだろうか。下の表に答えがあるように思えた。
① 特別支援学校教諭等免許状の都道府県別保有状況(公立特別支援学校)
② (公立特別支援学校新規採用者)特別支援学校教諭等免許状の
都道府県別保有状況
平成24年5月1日現在
|
① 特支免許保有状況 |
② 新規採用者保有状況 |
大阪 |
59.7 |
21.6 |
京都 |
82.4 |
96.7 |
奈良 |
93.3 |
100 |
和歌山 |
91.1 |
100 |
兵庫 |
79.9 |
100 |
滋賀 |
83.4 |
53.8 |
全国平均 |
75.8 |
64.1(%) |
大阪は、①で沖縄58.3に次いで全国ワースト2、②では断トツのワースト1となっている。
また、大阪府では「大阪教志セミナー」がある。大学3年、大学院1年がお勧めで4月に募集がある。これに入れば採用率は高い。採用試験倍率は中学校、中学部で1.3倍だ。他の教師塾などはそこまで良くない。
いつまでも大量採は続かない。受験生のみなさんの御健闘を祈るばかりだ。
大阪教委は24日、2014年度の公立学校教員採用選考の志願者(速報値)は1万1307人で、13年度の1万1807人から500人減った、と発表した。採用枠も約2310人から約2220人に90人減ったため、全体の志願倍率は5・1倍と変化がなかった。
府教委によると、志願者数は、堺市の採用が府教委から分離された10年度以降でみると、昨年に続いて最低を記録した。大学新卒者や社会人経験5年未満の若年層が主な対象の一般選考枠の応募が8596人(前年9775人)と大幅減。校種別には小学校教諭の志願者は175人減、中学校は126人減、高校は181人減だった。
理科教育推進のために新設した、企業などで研究開発に携わっていた50歳以下を対象にした枠には、大手企業の研究者ら9人の応募があったという。
府教委の担当者は「一般選考枠での減少の原因がどこにあるのか、しっかり分析したい」と話している。
大阪で講師をしながら他府県に受験しにいく人がいる。どこの県でもそういう事があるのかもしれないが、他府県へ逃げていると思えて仕方がない。
大阪はあまりにも教員の事件が多く、生徒の全国学力テストの結果も低い。また、施設がよいとはいえない。さらに、教員給与が低い。あまり魅力的ではないのかもしれない。
私も初め(数十年前)は少し戸惑いました。いわゆる保健室の先生の事です。保健室の先生は美人な優しい先生というイメージもありますが、経験からいうとそういう人で、すごいなと思った人は少ないです。容姿はたいがいだけど生徒の心をつかむ人はいました。担任としてはそちらの方がありがたいです。
でも、優しい美人な保健室の先生に個人的に甘えていた男性教師もいました。このように養護教諭は生徒の心や体のお世話もですが、教職員の世話もあります。
話は変わりますが、養護教諭て専門職と言えば専門職だけど、もちろん看護師ではありません。看護師から養護教諭になるのは比較的簡単、逆は看護学校に行って看護師国家試験に受かる必要があり大変です。
養護教諭を目指す人は大学や短大で養護教諭の免許を取得します。しかし、その後が大変です。教員採用試験です。どこも小学校のように低倍率ではなく、倍率は高目です。高いところでは札幌市48倍、和歌山28倍などがありますが、意外と中国四国地方は4から6倍と楽です。
いつも講師の方に言うのですが、倍率の低い県を受験して合格し、数年してから地元に戻るといいと。なぜなら、現職枠で受験し直すと、1次試験などが免除されるところが多いからです。
さらに話は変わって、国立大学教育学部を出てから何年も養護教諭を目指して講師をしている方を見ると、これから養護教諭を目座す人に対して次のように考えてしまいます。
養護教諭目指す人の中で看護師も頭に少しあるなら、まず看護師目指せと。
理由は看護師から養護教諭1種免許の取得は1年で達成できるからです。そして養護教諭がかなわずともいつでも看護職に転職できるからです。(こんなことを書くと、教職命の人に怒られそうですが…)
看護師→養護教諭は、国立大学の養護教諭別科に入学し1年間頑張る方法が一番よいと思います。別科が近くにあれば授業料は年間28万ほどだから、これほど安上がりはありません。しかも入学後からすぐに採用試験が受けられます。
国立大学…なんて到底受からないわ、と考えてしまいますが、まず低倍率。熊本大学なんて50人くらい受験して不合格者が1人でしたし、北海道教育大は勤務している病院などから推薦してもらえば全員合格です。試験科目も数学や英語ではなく栄養学や看護学程度です。
保健師から受験する方法もありますが、保健師国家試験があるのと、大学であと数単位取らなければなりません。養護教諭の2種免許取得に2年かかります。
保健師、看護師、養護教諭1種すべて最短で取得したければ、しっかり勉強して、それを取得できる看護学部(4年間)に入学すべきです。少ないですがあります。
では養護教諭を目指すみなさま頑張ってください。
しかし、遅くまで仕事でのこり、頑張っておられるのは分かるが勉強している様子がない。この大量採用が続くわけがなく、いずれ氷河期がやってくる。その前に教諭にならなっくてはならないのではないか。
仕事熱心なのは分かるが、どうも私のなかでは納得がいかない。
理数系の教科の講師の先生がいるが、冷やかにこう思ってしまう。あの低倍率でなぜ通らないのかと。だから、本当に教諭になりたいのなら、勉強できる環境をつくり採用試験に臨むべきではないかと。例えば時間講師や塾のバイトなどだ。あるいは職を持たず勉強一本でもよい。
まあ、こういうことは毎年思うことだが…。
さて、採用試験を受けるならやはり小学校だ。倍率が高くないのと、高校入試程度さえ完璧にこなせばかなり合格に近くなるからだ。
あとは理系だ。社会科は辞めた方が良い、異様に競争率が高い。
採用試験を受ける諸君。準備はできているか。いまさらジタバタする必要もないが…。
私も大型書店で教員採用の棚に行って採用関係の本を見てみた。気になったことは、○○県の採用試験問題集と書いてあっても、その県の専用試験ではなく、どの県にもあてはまる問題集だったりすることだ。
講師の先生が言っていたが、そのような市販の問題集より、最近は情報公開で役所などで過去問題をコピーさせてもらえ、それが一番ためになるらしい。
頑張れ熱意ある受験生のみなさん。
東京アカデミーのホームページによると大阪市、大阪府の持参申請は5月9日(月)まで、つまりこのブログを書いているのが8日(日)だから、あすまでとなる。
それに対して、京都府や京都市は5月10日(火)から申請受付が始まる。大阪はいつも一番初めに受付を終えるようだ。
いつも思うことだが、地方の高倍率の採用試験をうけるより都市部の低倍率の採用試験をなぜうけないのかなと思う。教員としては同じ子供を扱うのだから…と疑問に思う。
特に、採用されることだけにこだわるのならダントツ大阪だ。理系は誰でも通りそうだ。倍率をみれば分かる。
あと一日、大阪を受けるのも手だが…。
首都圏で人口急増期に大量採用した教員が退職期に入り、地方出身者の争奪戦が起きていることから、ほかにも新たな施策を打ち出す。質の高い人材の発掘へ、そろって倍率の向上を目指す。
県教委によると、09年度の小学校1次試験の倍率は1・3倍。全国最低レベルだった。
県教委は10年度試験から、青森など4県教委での前年度1次試験合格者を対象に、県の1次試験を免除する優遇策を導入したが、応募者は6人(合格者は3人)にとどまっていた。
そこで11年度、県・相模原市立の小学校と特別支援学校の1次試験(7月3日)について県内に加え、福岡市でも実施する。
川崎市と東京都は九州、東北でも試験を行っており、県教委は「福岡は交通の便も良く中国、四国地方からも受験しやすくなる」とみる。東北地方よりも九州地方の応募者数の方が多い横浜市教委も同様に“参入”する。
さらに新たな施策も相次ぎ打ち出す。県教委は、小学校に限っては10年度まで2日間実施していた2次試験も1日に短縮。試験科目は面接や模擬授業、論文のみとし「合格者のほとんどがパスしている」(県教委)という体育や音楽などの「実技」を廃止する。
このほか、志願者説明会も初めて県外(宮城県、福岡県)で実施する。
一方、県内出身者の流出防止策にも取り組む。公立学校の臨時的任用職員経験者に対する特別選考の資格要件を拡大。これまで「直近4年間に通算2年以上」としていた勤務経験の条件に「2年間に1年以上」などを追加した。
首都圏の多くの教育委員会では1年未満でも受験でき、県内から経験者が流出している可能性があるという。
横浜市教委も11年度選考試験では、小学校のみで実施していた大学推薦特別選考を中学校、高校(数学、理科)まで拡大する。小学校で実施していた音楽(電子オルガンによる伴奏、歌唱)、体育(水泳25メートル)の実技試験を廃止。特別選考2(教職経験者、社会人、青年海外協力隊員など)の1次試験では論文試験を取りやめる。
県教委、横浜市教委とも「応募者数を増やし、優秀な人材の確保に努めたい」としており、都市間競争に一層拍車を掛けている。
平成23年度採用
全体の最終倍率3.9倍(昨年度 4.1倍)
最低倍率
1 視覚特別支援学校教諭(理療) 1.0倍
2 中学校・数学 1.7倍
3 中学校・理科 1.7倍
4 特別支援学校・音楽 1.9倍
5 特別支援学校・家庭 2.0倍
中学校全体では3,2倍 小学校は3,5倍22年度採用
1 中学校・数学 1.5倍
2 中学校・理科 1.6倍
3 中学校・国語 2.1倍
4 中学校・技術 2.3倍
5 特別支援学校・音楽 2.5倍
5 特別支援学校・家庭 2.5倍
上記は市だが府の方もかなり低い。特に府で高校数学が2,4倍と不気味さを放つ。これで本当に高校数学を教えられるのか疑問だ。まずトップ校に行けば生徒の方が賢いという合格者もいるだろう。
市も府も大阪は理系教員が不足している。全国的に見ても倍率は最低にあるかもしれない。これなら文系理系関係なく、免許を持たなくても数学や理科が得意なものに受験機会を与え、合格すれば特別免許を与えて後から本当の免許を取らせた方がよい。
その方が学力的に見て力のある者が教師になれる。
大阪府の採用試験の専門科目を見ると中学校志望なら高校入試レベルがしっかり解ければ6割取れる問題だ。つまりしっかりした中学生に問題を解かせても専門教科は6割行ける。上記の倍率ならば中学生でも合格ボーダーラインにのると思われる。この倍率で落ちているものはきっと高校入試レベルが解けないが数学や理科の免許を持っている受験生だということだ。
このような状態では教員の威厳が薄れ、教員採用の意味もない。
倍率が低い原因は何か。大量採用だからか。あるいは大阪の教員の給与が最低だからか。それだけではないように思える。大阪の教育はしんどいからだ。在日外国人、同和問題、あいりん地区と様々な困難な課題を抱え、困難校が格段に多い。良い学校など一握りだ。つまり、教員の精神的肉体的負担が大きい。また、実際に全国学力テストも最低レベルにあり、学力面でも大きな課題を抱えているのだ。
新採の離職率もからなり高い。
09年度に最も高かったのは堺市(3.14%)。大阪市(2.62%)、京都市(2.78%)、千葉市(2.27%)、東京都(2.12%)なども高い。要するに働きにくいということだ。
一番低いのは秋田県の0.53%。学力も高い県だ。
これを見る限り、いかに苦労して採用されても辞める教員が大阪には多いことが分かる。
大阪には、このしんどい状況を打破してくれる、個性あふれる優秀な受験生をさらに確保する必要がある。だが、大阪市の教育環境条件はかなり低い。エアコン、パソコン、校舎など他府県に比べれば劣悪すぎる。いったいお金はどこへ消えてえいるのか。ただ、一部の同和校には莫大な税金を投入しているという下記のような事実もある。
2009年度比較
大阪市立栄小学校
児童数(142)普通学級(6)特別支援学級(1)計(7)
A 校長
B 教頭
C 同和主担
D 教務主任
E 教諭1年
F 教諭1年
G 教諭2年
H 教諭2年
I 教諭3年
J 教諭3年
K 教諭4年
L 講師4年
M 教諭5年
N 教諭5年
O 講師5年
P 教諭6年
Q 教諭6年
R 講師6年
S 教諭産休
T 養護教諭
U 非常勤嘱託
V 栄養職員
W 事務職員
X 管理作業員
Y 管理作業員
Z 管理作業員
あ 電気作業員
い 汽かん員
う 給食調理員
え 給食調理員
お 給食調理員
か アルバイト
(合計32名)
豊崎小学校
児童数(145)普通学級(6)特別支援学級(1)合計(7)
A 校長
B 教頭
C 教務主任
D 教諭1年
E 教諭2年
F 教諭3年
G 教諭4年
H 教諭5年
I 教諭6年
J 教諭ひまわり
K 教諭少人数担当
L 講師習熟度別指導
M 養護教諭
N 事務職員
O 管理作業員
P 管理作業員
Q 給食調理員
R 給食調理員
(合計18名)
栄小学校
敷地面積 40362㎡ 延床面積 25125㎡
豊崎小学校
敷地面積 5104㎡ 延床面積 4528㎡
学校維持運営費配当予算額から
栄小学校(7クラス、142名)
29263950円
*増要素 光熱水費、建物修繕料、手数料(冷凍設備自主点検)
委託料(プラネタリウム、ボイラー定期点検など)
桜宮小学校(15クラス、367名)
12354880円
*総要素 手数料(給食残菜処理)
(加配教諭数内訳)
小学校名 7次加配 支援加配 支援加配(学充)合計
栄小 1 2 3 6
大国小 1 0 0 1
加島小 1 3 0 4
西淡路小 1 2 2 5
啓発小 1 0 2 3
清水小 1 1 0 2
高殿小 1 1 0 2
生江小 1 0 2 3
城北小 1 0 0 1
住吉小 1 2 3 6
依羅小 1 1 3 5
矢田小 1 2 3 6
平野小 1 1 0 2
松之宮小 1 2 0 3
長橋小 1 1 4 6
北津守小 1 0 3 4
合計 16 18 25 59
中学校名 7次加配 支援加配 支援加配(学充) 合計
難波中 3 2 1 6
木津中 2 1 0 3
美津島中 3 1 0 4
淡路中 3 2 1 6
中島中 3 1 1 5
旭陽中 3 1 0 4
大宮中 2 1 1 4
旭東中 2 1 0 3
住吉中 2 2 1 5
我孫子南中 3 2 0 5
矢田南中 3 1 2 6
平野北中 2 1 0 3
鶴見橋中 3 3 2 8
梅南中 2 3 0 5
合計 36 22 9 67
(病休・産休代替え講師配置状況一覧)
平成20年4月1日~21年3月31日
大阪市全体
未設置期間
計 2週間未満 4週間未満 6週間未満 8週間未満 10週間未満 10週間以上
小学校病休 199 87 21 35 18 17 21
小学校産休 149 149
中学校病休 126 89 19 12 5 0 1
中学校産休 46 43 1 2
栄小学校は移転が決定されている。
(26年度に難波特別支援学校(浪速区)を栄小学校(同)の校地(敷地面積約4万平方メートル)に移転する方針を明らかにした。栄小学校は児童数減少で25年度に浪速区の旧浪速青少年会館に移転する。)
その難波特別支援学校は現在超満タン状態であり、教室や体育館、プール、運動場すべてにおいて栄小学校の施設には遠く及ばず、最低劣悪な教育環境だと言う。見学すれば歴然と差がわかるらしい。
このように行政的にも問題がある大阪には教師の卵たちも何かぎすぎすした匂いを感じるのか?!
また、新採もこんなはずじゃなかったと思いなおすのか。さらに大阪の現職教員の中でも、大阪の様々な矛盾に誠実な心ある教員ほど苦しむことになるだろう。
今後、こんな大阪に優秀な教員を呼び込む方策はあるのか。
教委によると、和解内容は、不合格者が本来採用されるはずだった日から臨時講師としての給与を受け取っていたと見なし、実際に採用された日までの期間について、正規教員給与との差額相当分を支給する。また、最低40万円の慰謝料をそれぞれに支払う。 (時事通信)
この問題も古くなりつつあるが、こういう形で収束させていたのか。しかし、2006年以前にも十分に不正はあったはず。こうなると、計り知れない多額の賠償金が必要となる。そこまでは大分県もしないだろう。さて、大分県だけではないと思うが、今もあると思われる。
不合格だった年は、このまま講師を来年も続けようか、それとも他の職業に鞍替えするか迷いだす。このまま採用試験に落ち続けたら…と思うと、いてもたってもいられない精神的不安定さが出てくる。
私が知っている限りで、10回目に合格した女性がいる。小学校だ。中学校では8回目に合格した人を知っている。競争率の高い社会科だ。また、社会科を捨て、通信教育で数学の免許を取り数学の教師をしている人もいる。しかし、教諭をあきらめ塾の講師や専門学校の教師になったものもいる。
一生講師ではつまらない。教諭になり、責任を背負って教師を続けることこそ本当の苦しさがあり楽しさがあると思う。だが、試験結果はそうはさせてくれない時がある。
さて、試験が近くなって講師の方に聞くと、「忙しくて勉強してないんですよ」という言葉を聞く。それでは本末転倒だ。早くしっかり勉強して欲しい。やるだけやってダメなら、教師稼業を辞めて他の仕事もすっきりした気持ちで迎えられる。また、天は他の仕事を使命として与えてくれると、気持ちを転換しやすい。しかし、毎年、不完全燃焼の勉強量で受験していては、もうちょっとやれば俺は合格したのに、という気持ちになり、採用試験へのあきらめがつかないまま人生が進んでいく。
学校の中で、子供たちにとっては教諭でも講師でも同じように先生と映る。しかし、教諭と講師は大きく違う。実は講師のほとんどは受験生なのだ。生活も不安定だが、なにより将来の事を思うと気持ちが落ち着かない。不評を買うようなことをすれば、いつ首を切られるかもしれないという嫌な考えも付きまとう。時には、働きの悪い教諭連中に敵意を燃やすこともある。
だから、講師諸君よ講師を続けて採用試験を受け続けるのもよいが、徹底して採用試験の勉強をしてほしい。もうすぐ冬休みだが、不合格の者は、酷だが旅行やスキーに行くな、勉強をしてほしい。なんなら、4月から講師を辞めて勉強に専念することを考えてはどうか。また、大量採用のある県に鞍替えも必要だ。
私学への転向も必要な時もあるかもしれない。
仙台白百合学園小学校 | 教諭募集 |
松蔭中学校・高等学校 | 理科 専任教諭または常勤講師募集 |
国際基督教大学高等学校 | 保健体育科 専任教員募集 |
茗溪学園中学校高等学校 | 2011年度 専任養護教諭募集 |
相模女子大学中学部・高等部 | 英語科・数学科 専任教諭募集 |
城西川越中学校・城西大学付属川越高等学校 | 2011年度 数学科 専任教諭募集 |
上記は私の論だ。しかし、大学の先輩らから聞く話によると、まだあると推定できる話が耳に入ってくる。こういうあいまいな情報は皆さんに言っても仕方がないし、情報としての価値もない。
しかし、委員会の○○が××と言っていたなど、具体例があげられるが、ここでは載せられないのだ。
だから、この話はここまでとしておくとしても、採用試験はどう考えても、面接や場面指導など面接官の人間的力量及び個性に左右されることは間違いない。
やはり面接は、第一印象が良い人は良いだろう。じっくりと個性を出していくタイプの人は、なかないか面接点は高得点にはなりにくい。なぜなら、我々は、入学してきた生徒でも第一印象と3カ月経った後の印象ではまるで違う印象になるからだ。
要するに、先輩として十分にその地域を知っているという強みがある。そして、愛着があり、地域の人間の気質も知っている。
ローカルな話題にも対応でき、教育に力がこもる。
その逆に、都市部では、様々な地方から教員として流れてきているので、その土地に慣れるのに時間がかかる教員が多い。
その点では、奈良県内で勤める人を正教員にするのは効率的だ。
奈良県は今年から、県内の小中学校や高校に勤める常勤・非常勤講師を対象に、授業力などを高めてもらう「講師塾」を始めた。全国でも珍しい試みで、自治体同士が教員志望者を激しく奪い合う中、優秀な教師に育て地元に引き留める願いが込められている。
講師塾への参加は、同県で正教員になることを目指していることが条件だが、予定を30人上回る103人が集まった。指導は模擬授業が中心で、4月から今月までの計6回。
「これは何の形?」「平行四辺形」「そうですね」――週末の土曜日、同県田原本町の県立教育研究所では、若い講師たちが交代で、算数の模擬授業に取り組んでいた。
課題は「いかに冒頭の5分間で子どもの心をつかむか」。模擬授業をじっと見守っていた県教育委員会の上田薫・管理主事(49)は「平行四辺形がどんな形か分かるように、身近な例を出すといいですよ」とアドバイスした。参加者の一人、堀川智代さん(22)は「具体的に教えてもらえるので、とても助かる」と話す。
県が8月に行う教員採用2次試験では、模擬授業が課される。塾で受けた指導は、ここでも役に立ちそうだ。
県は他の自治体にならい、教員志望の大学生向けの研修を実施するなど、「囲い込み」に懸命。しかし、1990年代に20倍もあった小学校教諭の志願倍率は昨年、3・8倍。危機感を募らせた県は約1000人いる講師に着目した。
久保田幸治・教職員課長は「地元に愛着を持っているはずの人材をみすみす周辺の府県に奪われるわけにはいかない」。自治体の知恵比べは、まだまだ続く。(奈良支局 阿式智子、7月1日掲載)
そろそろ採用試験の季節だ。講師の方がそわそわしてきた。放課後の職員室、テストの評価を付けながら、早く帰りたがっている。また、中には夜7時ごろ、生徒指導の合間を縫って受験勉強をしている人もいる。
いつも思うことだが、講師で素晴らしい活躍をしている人は、教諭へ上げてもいいのではないかと思う。
今までに見てきた中で、この人講師なの?と思うほどすごい人がいた。やはり学校の中核人物だった。また、明らかに教諭より教え方が上手く、着実に生徒の学力が付いている講師もいた。それは学力テストの平均点でも、その講師が持つクラスが高い。さらに教え方が分かりやすく、親や生徒からの信頼が厚い。これで採用試験敗退とは、どんな奴を採用してるのかと思う。
まあ、大分県などでは今まで、コネ採用だったから、優秀な教員を獲得できなかったのは分かるが、他県も同様な面があったかもしれないと思うほどだ。
そして今の人物重視という採用試験のありかたを考えてみてほしい。つまり、人物重視と謳っていても、採用試験の面接の質問は、指導要領や県の教育方針をどれだけ把握しているかが多い。また場面指導や生徒指導にかかわる質問は、パターン化していて、答えのマニュアルが世にはびこっている。それを覚えれば一定通り抜ける事が出来る。
そういう形だけの質問を、無事こなしてきたものしか教員になれないのもさみしい。私などの時には、「あなたは生徒を殴りますか」という質問をまともに浴びせられた。私の答えは、「はい!」だった。それで採用されているのだ。今だったら、もちろんマニュアル外であり、もちろん不合格組だろう。
人物評価とは人間性だろう。県教育委員会に対する忠実性ではないはずだ。(この発言を見て、私は組合の回しものと考えないでほしい)
私はマニュアル外の意外性のある、人間味あるやつが教員になってほしいと願っている。なぜなら、そういう奴が生徒に心底好かれるからだ。しかし、最近はどうも県がご希望される人物像は違うみたいだ。小さくまとまったマニュアル化した同じ顔の新採用教員たちを見る限り、教育の将来はまったく面白くないと感じている。そして、次第に大量採用により、そういう教員たちの市民権が増してきた。
さて、面白いホームページを見つけた。このような人物を採用しなかった県はアホとしかいいようがない。
そのホームページからとってみた。是非読んでほしい。
全国大会優勝監督は元常勤講師
私は、夏合宿に向けて、体を動かそうと思い中学校に、練習道具を持って行った。
私は、新しく赴任してきたその先生を見てびっくりした。
なんと、関西大学ラグビー界のスター選手Tさんだった。
「なんで、Tさんが、こんな中学にいるの?」
高校時代には、全国大会に優勝し、関西Aリーグでも優勝し、大学選手権でも大活躍した選手だった。
「その先生は、私に近寄り、太陽のような笑顔でXXさんですか?」と尋ねた。
「あっ、ハイ、○○高校ラグビー部のXXです。」と緊張して答えた。
「生徒から、たまにあなたが来て、練習を教えてくれるって聞いていたんです。」
「一度お会いしたいなと思っていたんですよ」
と高校生の私に丁寧に言葉をかけてくれた。
私から見れば、雲の上のラガーマンで、なんで田舎のこんな荒れた中学にTさんがいるのか?
不思議だった。
練習が終わり、Tさんが、「もし良ければ、今度OBを集めて中学生に教えて上げて下さい。」
と私に言ってきた。
私は、承諾し中学の同級生に電話をした。
ラグビーを続けていた者や、やめてしまったが、久しぶりに楕円形のボールを持ってみたい者が
10名程集まった。
練習が終わり、Tさんが「少ないですけど、みんなでお茶でも飲んで」と5千円差し出した。
私たちは、頑なに辞退したが、無理やり5千円を押しつけられた。
私たちは、ちょっと困惑したが頂いた。
今では、このTさんの5千円を、私たちに渡したことが理解できる。
大体、OBが、練習にくると、監督やコーチは、OBを連れ、飲みに行く風潮がラグビー界にある。
地方の大学に散ったOBが、オフになると高校の練習に来て、「今日は、焼肉食いたいなーー」
と聞こえるように呟くのである。
それからも私は、ちょくちょく中学校に練習に行くようになった。
そして、Tさんの事情が少しづつ解ってきた。
Tさんは、大学卒業時、有名企業から就職の勧誘は山ほどあったが、どうしても教師になりたくて、
教員採用試験を受けたが、不合格で講師として採用されていたのだった。
Tさんの先輩や、大学の監督から「社会人ラグビーをしたらいいのに・・・・」と何度も言われたがどうしても、
教師になりたかったのだ。Tさんは、その荒れた中学では太陽のような存在だった。
やんちゃ坊主も、Tさんの事はよく聞いたし、無くてはならない存在になった。
しかし、3年間その中学で講師をし、採用試験を受けたが受からなかった。
その3年の功績は、大変なものがあった。しかし、採用されなかった・・・・・・・・・
講師は、所詮アルバイトである。なんの身分保障もないのだ。
学校を変えるだけの、情熱とパワーとカリスマ性があるのに、たった1枚のペーパーテストが立ちふさがったのだ。
その後、Tさんは、Tさんの母校から、監督要請の話があった。
待遇は、「事務職員」しかし身分保障はされる。
そして、教員の空きが出れば、教員に切り替えるという約束だった。
年令も26歳になるのに、講師のアルバイトもないだろうと考えても不思議でない。
また、付き合っている彼女や、結婚を考えている人がいる講師は、この年令になると悩むのだ。
教師になりたい!しかし生活が・・・・・・・・
この悩みの狭間の中で、何人の優秀な講師が消えて行ったか・・・・・・・
その後、Tさんは、母校の監督になった。
その高校は、古豪であったが低迷していた。
なんとか、全国大会には、出場するのだが、1回戦,2回戦で消えていった。
ある年、小兵ながらよく走る(フットネスの高い)チームとして全国大会に出場してきた。
「試合巧者」「小兵」「タックルの良いチーム」といった前評判だったが、精々ベスト8止まりの前評判だった。
しかし、その巧みな試合運びと、忠実なタックル、何よりも15人が20人にも思える、そのフットネスは
花園のラグビーファンを唸らせ、決勝戦まで駒を進めた。
相手チームも、九州地方の名門古豪チームだった。
ゲームは、二転三転し、白熱したシーソーゲームだった。
終了間近、Tさんのチームは、トライされ2点差に詰め寄られた。
時間は、ロスタイムに入っており、トライ後のゴールが決まると、同点試合終了だった。
相手のエースが蹴ったボールは、ゴールポストを大きくそれた。
試合終了!!、
Tさんのチームの選手は、喜びを爆発させた、ゴールを蹴った、選手は泣き崩れた。
その試合を、観戦していた松任谷由美が「ノーサイド」を発表したのは、暫くしてからだった。
ゴールを蹴った選手は、その後「体育教師」になったと聞いた。
その後、Tさんは、名選手を育て、幾多の名勝負を花園で、見せてくれた。
全国優勝を2回、準優勝が1回、押しも押されぬ名監督になった。
本当に、もったいない話である。
教育委員会は、一人の優秀な人材をみすみす手放したのである。
このサイトのお話も面白い。しかし、この話とは逆に、なんとバカな教諭が多いことか。息を吹き返すか、辞めてほしいと思う。
主義主張で凝り固まった人、生活のためにやっている人、上を目指すことで意欲満々な人。十数年も教師をすれば、その待遇の良さと、慣れで、慢心が起きる。そんな教師は生徒と真に対峙するエネルギィーはない。口先だけが鋭く(する毒)なる。若いものが疲弊している学校は、まったく見ていて面白くない。さわやかさがないからだ。
ああ、採用試験で個性あふれる奴が合格してくれ。まあ、採点者たちが、形式だけを整える人物たちではだめか。