資格だけで学校職員にするのはどうなのか
SSW スクールソーシャルワーカーさんには悪いけれど、生徒指導主任たちが話をしているのを聞いていて、「やはり・・」と思った。

それは、4月から来るSSWにがっかりしている声だった。

介護の福祉業界にいた社会福祉士が資格があるというだけでSSWとして教育業界に来て、ただ職員室にいるだけになってしまう。

SSW自身もなにをしてよいかわからない、居心地が悪そうに職員室にいる。
残念だが学校はこのようなSSWから得るものはない。
教員がSSWに不登校や発達障害のことを説明しSSWが熱心にメモをとるのだから。

4月から来るSSWは前職で何をしていたのかを生徒指導主任は探っていた。

介護かそれとも児童相談所か。

これは大きく違うという。

SSWになるにはほとんどが社会福祉士か精神保健福祉士の資格が必要だ。
だが、資格よりも実際は前職の経験が99%ものをいうのだ。

SSWは柔軟に教員からも排出できるようにすればよい。

一定の研修を受けた教員にSSWをさせる。あるいは教員も社会福祉士をとれるような仕組みを実現することだ。






拍手[3回]


2024/03/15 10:06 | Comments(0) | 学校変革
隣県で新たな動き
10月20日に開かれた「質の高い教師の確保特別部会(第5回)」で文科省が
 
提出した資料「教育職員の健康及び福祉の確保等に関する関連資料」の中

で、「教育職員の精神疾患による病気休職者(令和3年度)は、5897人(全

教員職育職員の0.64%)で、令和2年度(5203人)から694人増加し、過去

最多」となった。

学校教育は数十年前と大きく変わってきた。

特に発達障害の子どもが激増。不登校生徒は学級にいて当然。



これに対して、対策はしてきたものの、追い付いていない。

だから教員は疲弊し、休みがちになる。

休んだ教員の仕事を誰かがする。

最悪の場合は休養に入る。
しかし、代わりの教員はいない。

残った残った教員たちは疲れ連鎖的に倒れていく、という暗転循環が始まる。

その最悪の中からでも、
隣県では、若手教員たちが集まり、志を持って教育に熱を投じようとする動きが出始めている。

私はこれを応援したい。

拍手[3回]


2023/10/23 23:30 | Comments(0) | 学校変革
SSWさん 暇じゃない?
わが校でもSSWスクールソーシャルワーカーさんがいる。
私が出会ったSSWは4人いるが、みんな共通していることがある。

それは暇だということだ。

他の市のSSWさんには大変失礼だが、私の市ではそうだ。

先日、出会ったSSWさんは50代くらいの女性だった。
週に1回来てくれているので、顔を合わすことは少ないのだが、「ご苦労様」と言ってみた。

すると、「いやいや私何にもしていないんです」と小さくなっていた。

確かに、仕事がないようだ。
案件のほとんどが教員で完結しているのだから、SSWさんに仕事がまわってこないはずだ。

その方の前の人も、生徒指導主任から、あの人はPCに向かってそして帰るだけ、という評価をされていた。

それは仕方のないことだと感じる。

知らない学校に来て、しかも週に1回、動けと言われても、教員の名前も覚えるのに時間がかかるし、生徒の様子も分からない、地域も知らない、本来の力を発揮しようにもできないだろう。

社会福祉士や精神保健福祉士を持っていても学校についてのソーシャルワークはそこまで勉強していないのが実情だ。

SSWの資格要件を、社会福祉主事任用資格を持っているある程度の教員経験を持つ者とすれば、教員と連携しやすいのではないか。

2学期半ばに来ても、学校で小さくなっているSSWさんを見ると、県はこのSSWの実態を知っているのかと思う








拍手[4回]


2023/10/19 01:48 | Comments(0) | 学校変革
9月8日の文科省の通知はおもしろい

「危機的状況」にある教員の働き方の改善求め、文科省が教育委員会に通知 中教審の提言受け「慣例的な部分をやめる」言及

配信 東洋経済

中教審「教員を取り巻く環境は国の未来を左右しかねない危機的状況」

負担軽減のため徹底して取り組むべき事項を3テーマで提示

拍手[5回]


2023/10/10 18:26 | Comments(0) | 学校変革
日本の首都・東京が大変な状況だ

東京都教育委員会が実施した2024年度の教員採用選考について、小学校の受験倍率が1・1倍だったことが分かった。小中高、特別支援学校を合わせた全体の倍率も1・6倍で、初めて2倍を切った。29日都教委発表。いずれも過去最低だった前年を下回り、教員の質の低下や人手不足がいっそう懸念される事態となっている。

また、盛山正仁文部科学大臣は2023年9月19日の記者会見で、24(令和6)年度予算の概算要求で「教員になったら奨学金
を減免する」という制度の復活方針が盛り込まれていることについて、「質の高い教師の確保に資するものとなるよう検討を進めている」と述べた。

東京では今まで考えられない恐ろしい事態が起きているようだ。小学校が1,1倍。
ほとんど合格という採用状況だ。この状況は東京だけではないという。

学校の何がしんどいのか。

一番は「子どもが教師の言うことを聞かなくなっている」ことだ。

そして、学校はそこに決定的な手立てを未だ持っていない、ということだ。

小学校に行くと、ほぼ一人で学級を指導しなければならない。給食も指導のうちの一つだ。1日休むことが出来ない。

それに加えて、少し優しい先生だとなめてかかる。
言うことを聞かないし、立ち歩き、授業に関係ないことを平気でしている。教室から出て自分勝手なことをしている子どももいる。なんでもありの状況が繰り広げられる。

発達障害の子どもは増えている。クラスに1人いるともう担任も大変だ。辞めたくなるのも分かるし、とにかく疲れる。一日が終わるとへとへとになり、翌日、それを引きずって学校へ行くことの繰り返しとなる。

精神は病む。

こんなのやりたいと思うわけがない。

中学校では17時までが勤務だが、完全下校は部活があり18時とかだ。おかしいだろう。笑うしかない。

この厳しい現実を変えていく手立てを構築しなければならないのに、外ばかりを変えようとする日本の政治がとても嫌だ。

外と言うのは、給与を上げるとか、採用試験の時期を早めるとか、大学3年生でも採用試験を受けれるとか、教員になったら奨学金免除だとかハードウエア―の部分だ。

教員の魅力とは何か。
それは子どもたちと心と心で触れ合えること、お互いの成長を喜べあえることだ。
だから、子どもたちと向かい合える時間をとれるような教育課程の改善を図るとか、教員にある程度の自由度を増やし、授業研究のための時間を自由に取らせるとか、教員をやっていて面白い、子どもたちのために熱を注げる楽しいと思えるような環境を作ることだ。

教員の魅力はなく、働きバチのまま放っておかれるイメージのままだ。





拍手[5回]


2023/10/06 20:56 | Comments(0) | 学校変革
急速に変化する学校
1年ほど学校勤務を離れるだけでも、「変わったな」と思うところが多々ある。
一番びっくりしたのは、不登校生徒の別室指導を行う教室が整備されていたことだ。個別に仕切りが作られ7人ほどが自学自習できるようになっていた。もちろん数人で集まってゲームもできる。

その場所で、専属の支援員さんがいてうまく関わってくれている。その支援員さんは免許がないが教諭よりうまく関わっているように見えるのだが、給与は低い。

一つの学校が2つに分かれているように感じた。

普通に流れている場所と、ゆったりと自分のペースで学習や会話、遊びができる場所に分かれている。

体育も以前から男女別ではなく、クラスごとに行っている。

初めの体操から競技まで1つのクラスで行うのだ。ただ、男女の運動能力差はありありなので、キャッチボールなど男同士、女同士で行っていた。

そして、女性の管理職登用も以前から比べるとかなり目立つようになってきた。女性の管理職に違和感がなくなってきた。

ただ、管理職の体育教師登用は相変わらずだ。

教務主任から教頭、校長まですべて体育教師という学校も少なくない。

あとは非常勤や支援員、ボランティアが多くなり、何の職なのか、名前は誰なのか分からない人がいる。それはこちらが老いてきて覚えられないだけなのかもしれないが。

これらの場所や人材を動かしまとめなければならない教頭の役目は学校にとって大きいといえよう。

だが、いつも思うことだが、職員室に若手教員が多くなったものの、気を使い元気がないように見えるのだが。










拍手[2回]


2023/09/25 19:49 | Comments(0) | 学校変革
SSWについて思う

 SSW(スクールソーシャルワーカー)は教員や関係機関と協力し、教育現場で児童生徒や家庭が抱える多様な問題の解決を図る福祉の専門職とされている。

平成20年から全国的に導入されている。

しかし、多くが非常勤で複数の学校を受け持つため、一つの学校に滞在できるのは週1~2回程度だ。

教員たちとの連携を密にし、児童生徒の状況を詳しく把握するには不十分だ。せめて週4回の勤務が必要だ。

SC(スクールカウンセラー)も同じく非常勤で週1が多い。あまり費用対効果はないように思える。

SSWは社会福祉士や精神保健福祉士などの資格が必要だ。だが、この資格は医療や福祉の関係を学ぶことが主であり、教育に関して学んだり実習をしたりすることはほとんどない。従って、教員との連携といわれるが、やりにくいだろうと思われる。

私は教員と児童相談所の交換人事を一時的(1年~3年)行うことを提案したい。

教員が児童相談所の職員を経験することは十分に役に立つ。学校現場に戻れば、児童相談所との連携がスムーズに行われる可能性が高い。

また、3年間経験を積めば、SSWの資格を与えればよい。

児童相談所の職員には学校現場でSSWだけでなく、学習支援や部活指導など幅広く経験させればよい。

このような人事交流を大胆にする必要がある。そうすることによって、幅広い見識を持った教員や児童相談所職員が育つのではないか。






拍手[2回]


2023/09/24 21:27 | Comments(0) | 学校変革
教員は魅力的な職業だと今でも思う
公立学校の志願者が前年度より6000人減少したという。

校種、教科にもよるだろうが、ますますなり手が減っているのか、その年代の青年たちの全体数が少ないからなのか分からない。

しかし、本当に教員になりたいものにはチャンスだ。
公務員としては給与は良いし、夏や冬は工夫すれば民間よりたくさん休みもとれる。

学校に行って、子どもたちと触れ合うのは楽しいし、恐怖でもある。
その2つの波が毎日襲ってくる日常。これが学校現場だ。

心は擦り切れるが、楽しみも多く、教員ほど面白いものはないと今でも思う。
中でも中学校は面白い。部活動もあり、どこまでも子供たちと一緒に頑張ろうと思うし、尽くしてあげたいと思ってしまう。

しかし、それがまともに続くのは40歳代までかもしれない。なぜなら体力的に持たないからだ。だから、そのまま続けるのではなく特別支援教育や管理職になることも選択肢に入ってくるだろう。

                     emoji

教員志願者が減っているのは、仕事量は多くや休みが少ないからといわれるが、教師の魅力を封印し発信しないマスコミの責任もあるのではないか。

「青春とはなんだ」「これが青春だ」や金八先生など、教師はいいなと思わせるドラマは今あるのだろうか、あまりテレビに興味がないから知らないが、耳にしない。emoji


職員室を見渡すと、30代あたりが多くなってきたと思う。しかし、元気がないように思う。何か管理された機械のような気がする。

職員室の色はモノトーン。emoji

服装も白か黒。コロナで教員同士の絆も切断され薄れているように思う。我々の若い時は、良し悪しは別として学生運動に走るものもいたり、エネルギーだけはあった。emoji

そして教師たちに武勇伝を語らせれば、それはそれは尽きることはなかった。同僚で旅行もよく行ったり、飲み食いによく行った。

職員会議も面白くなくなった。白熱した議論などはなく、静かに発信者の声を聴く、PCを見ながら。

それでも教員という職はどれより面白いと思う。emoji


職員室にいても私は週4の勤務で働きは少ないので、いくら彼らより歳上でも発言権はないと思っている。それに、やはり活躍する若い教員が主役になってほしいし、少しでも支えることが出来たらうれしいと思っている。





                emoji

拍手[3回]


2023/09/19 21:38 | Comments(0) | 学校変革
スクールカウンセラー(SC)を生かすには
新学期が始まる中、いじめ対策について小倉こども政策担当大臣らが中学校を訪れ、生徒達と意見交換したという記事が出ていた。
小倉大臣が「悩みを抱えた時にどういった人にその悩みを相談をしようとしているのか?」と聞くと、生徒は「スクールカウンセラーなどの組織が学校にあるのですが、私的にはそういうところには少し相談しづらいと考えています」と生徒から率直な意見も飛び出した。
もっともな意見だ。2週間に1回とか1週間に1回学校に来て、悩みを言ってごらんと言ったところで、見知らぬ人にすぐに心を開けることは難しい。
それは心理学を学んだカウンセラーが一番よく知っていることだ。SCは連携ということを考えると、学校の組織と文化にも適応していかなければならない。 

私が考えるには、SCは常勤で雇うべきだ。今の体制では教員よりはるかによい時給5000円が生きていない(非常勤教員は時給2800円ほど)。
財政上の問題で勤務日を増やせないならば、時給を5000円から3000~3500円にすることも検討すべきではないか。










拍手[3回]


2023/09/12 20:01 | Comments(0) | 学校変革
養護教諭の嘆き
どんどん変わっていく学校。その流れにのれない遅れている学校もあるが、やはり市町が引っ張っている地域は変化に素早く対応し、教員のやる気にも響いている。

ある学校の養護教諭は嘆いていた。

ケガとかではなく心がしんどい、人間関係がもつれてしんどいなどの来室が多く、気持ちを聞いてあげる対応が多くなってきたからだ。

もちろん担任や学年教師も対応するが、それでも手は足らない。気持ちを聞くのも本来業務の一部ではあるが、その来室の多さに圧倒されて事務仕事ができないという。

完全下校が過ぎて、生徒がいなくなってから事務仕事を始めなくてはならないそうだ。

しかし、少し離れた市ではそういう子どもたちのために対応する職員を配置している。

そのための部屋も確保されている。

やはり、個別に対応するための人と場所は重要だ。
なぜなら、ひと昔前に比べると個別対応はかなり増えたからだ。
一クラスに担任が3人ほしいところもある。

国や県、市町にその理解があるのかないのかで教員の負担は大きく変わる。
残業代を増やしても、教員のしんどさは変わらない。






拍手[4回]


2023/09/09 19:31 | Comments(0) | 学校変革
勤務5時までですよね
夕方5時になったから、私のような非常勤は帰ります。

職員室の皆さんに悪いけどお先にという気持ちで、静かに職員室を後にして、靴箱に上靴を入れて下靴を出して履く。

そして、玄関を出る。

すると目の前にグラウンドが広がっている。

そこには部活真っ只中。

こうせいああせい・・と顧問の指示が聞こえてきます。
生徒たちは暑い中で頑張っています。

労働時間は5時までの規定のはず。

私ぐらいの非常勤だけ帰れます。

その時、ああよかった、常勤でなくて、と思います。

文科省はどう思っているのでしょうか。

部活指導の後しか職員室にみんなが集まらないので、生徒の情報の交換は6時以降になります。

教科や分掌の打ち合わせも部活終わってからです。

部活は大切だと思います。
部活の日は5時間授業にしてせめて夏場は5時に部活を終わる、てのはダメなんですかね。






拍手[6回]


2023/09/05 00:22 | Comments(0) | 学校変革
嘘のような本当の話 年間授業時数の虚偽報告
最近、授業時数のことが問題に挙げられている。小学校は週に26時間の授業をするという。

中学校では考えられない。

昔、年間の授業時数をごまかして報告していたところは普通にあった。

しかし、なんだかんだと世間が厳しくなり、委員会も見て見ぬふりはできなくなり、ごまかすということは少なくなった。

ただ、何年か前、本当にあった話で、今もやっているかもしれないが、年間授業時数の規定を完全に下回っているのに、ごまかして報告している学校があった。

まず、休みが多いのだ。1年から3年まで、3者面談の間は授業がないのだ。

何かと理由をつけては午前中授業や45分授業。

3年生の3学期は午前中授業がほとんどで、午後の授業があるのは2日ほど。もちろん公立だ。

その学校の名前を言いたい・・と、喉元まででているのだが、多くの方に迷惑がかかるかもしれないので手で口をふさいでいるところだ。

私の信頼できる他府県の知人の学校の話だ。
さすがに今はないと思うが、わからない。

しかし、不思議なことに年間の授業数は少ないのに、その学校の学力は低くはないと知人が言っていた。






拍手[5回]


2023/08/29 19:26 | Comments(0) | 学校変革
人が死んで初めて腰を上げる行政
北見市の教育委員会は、23日、熱中症警戒アラートの発表を受けて、市立の学校18校を臨時休校とすると発表。
今まで例のない対応だ。
22日は、
伊達市の小学校でグラウンドでの体育の授業後、2年生の女子児童が熱中症の疑いで倒れ、死亡した。
それを受けての対応だろうか。
また、北海道の他の市では短縮授業にしたところも出ている。
いつも思うが、
一市民や教師が真に大切なことを警告しても動かない。誰かが死んだり怪我をしたりしてから初めて動くのが行政だ。
今後、本州でも2学期が始まるが、子どもたちの心身の健康に配慮した柔軟な時間割を実施すべきだ。



拍手[2回]


2023/08/23 09:48 | Comments(0) | 学校変革
早くも体育の授業で女児命落とす
北海道伊達市で21日から2学期が始まった翌日の22日、小学2年生の女子児童(8)が体育の授業後に倒れ、死亡したという。
3時間目と4時間目が体育の授業で、グラウンドに出てボール投げをして授業が終わり、校舎に戻る途中に倒れたという。気温は33,5度だった。 
子どもは大人よりも汗をかく能力が40%ほど低いと言われている。つまり、子どもは汗で放熱する力が弱いし、体を冷却するという能力がまだまだ出来上がっていないということだ。
まさか、教員がこのことを知らなかったことはないだろうが・・。
グラウンドは照り返しもあり、気温以上に体にこたえる。しかも2時間体育となると、きつすぎたのではないか。
体育館でも、この時期は蒸し風呂状態だ。
こちらでは、これから2学期が始まる学校が増えるが、まだ38度とか体温より暑い日がある。
しかし、始業式の翌日から6時間授業など実施し、授業時数確保を第一として生徒を頑張らせる予定だ。
早く教育課程を刷新して、8月末までは休みとして、9月は午前中短縮授業をせめて1週間は続けるべきではないのか。






拍手[4回]


2023/08/23 05:10 | Comments(0) | 学校変革
実質、観点別評価てどう? しかも働き方改革に逆行してない? 

2022年から施行されている高校への観点別評価。

「知識・技能」,「思考・判断・表現」,「主体的に学習 に取り組む態度」の3観点に整理されている。

中学校での経験だが、12345の評価と観点別評価のABCの整合性が合わず、保護者にも説明がつきにくい場合があった。

だから、一旦、評価が出ても修正した。

例えば、4なのに観点別はAAA。
これをもらった生徒は、じゃあ5になるために何をどう改善したらよいのか分からない。

だから修正したのだ。

修正の仕方としては、4で知識理解が不足しているということはありえないので、思考判断表現をBにする。こんな感じだ。クラスに1人や2人は修正が必要だった。

この観点別評価の意味などを生徒や保護者に理解していただくのは難しい。

そこに時間を割くより、こちらが整合性を合わせておく方が、生徒や保護者にも我々にとっても、不毛な議論をする時間もエネルギーも奪われなくてよい。

そんなことより、私が一番嫌だったのは、従前の「関心意欲態度」の評価をつけることだった。

関心意欲態度を見るために、ノートや問題集の評価をつけるのだ。
付箋をつけて重要なことや補足を書いたり、色分けしたりして少し工夫がみられる様子があるノートはA、普通はBとかなのだが、面倒くさいし、自分の心に嘘をついているように感じていた。

自分が中学や高校の時、そんな工夫なんて、邪魔と無駄以外なかったからだ。
教師として評価している今の私は嘘の私。仕方ないからやっている。

これが嫌だった。

大声をあげて叫びたい。ノートなんて自分が分かればよい。
それがAだ。
見栄えよく作品のように作るのは、やはり無駄、というより要領の良い学習とは言えず、学習の仕方が分かっていないのでBとつけたいところをAにする心の切なさ。


観点別評価をつけてから2人一組で点検をする。この仕事も増えた。とにかくよいことだからとどんどん増えていく仕事量。働き方改革と言いながら、不思議だ。










拍手[4回]


2023/08/22 10:47 | Comments(0) | 学校変革
毎年 支援学級から高校進学するよね
午前9時30分、外に出るとやけどしそうだった。
道路では、それでも走っているジャージ姿の生徒たちがいた。
「ようやる」と横目で見ながら通り過ぎた。

話しは変わるが・・
「特別支援教育において専門的な教科指導を強化すべき」と文科省に叫びたい。

特別支援学校か特別支援学級か普通級かと悩まれる保護者は多い。

市の就学指導委員会などで、どこが適応しているか示してくれるのだが、発達検査の結果などを考慮して判断してくれるだけであり、最終決定は保護者となる。

特別支援教育を受ける児童生徒はうなぎ上りに増え、
文科省は柔軟な対応を迫られている。

教室
や教員が足らない状況を改善していくと共に、特別支援教育の中身を、今のニーズに合わせて刷新していくことが求められているのではないか。
現場の教員に聞いてみてほしい。

昔は、特別支援学級→特別支援学校→障がい者枠就職、就労支援などというお決まりのコースでそれ以外考えられなかった。

しかし、特別支援学級に、知的には問題のない児童生徒が入級を希望する案件が増えてきた。

これにしっかり応えていくには、学校全体の時間割を綿密かつ柔軟に考えなければならない。(これがすごく難しいんです)

教科指導は、そもそも支援級担任が一人で対応できるものではない。
特に教科担当制の中学校では難しく、各教科の教師に応援に来てもらったり、交流学級へ授業を受けに行ったりするのだが、毎年それでも事足らない。


以前いた学校でも、体育の支援級担任が数学や理科を教えて、しかも苦労しながらテストまで作っていた。

専門外を教えるのは苦痛であり、教えられる生徒は残念だがポイントを押さえた指導を享受できない。emoji

支援級の生徒はより時間数を絞って教えなければならないのに、専門外の教師ではそんな高度な工夫はできないはずだ。ましてや教科の受験指導となると、とても対応できない。


いったいどれだけの人間がこのことを分かっているのか、置き去りにされているような特別支援学級の状況をみると悔しさがある。 


          emoji ・・・補足・・・

自閉症・情緒障害学級は、主として知的障害のない自閉症の児童・生徒を対象とするた め、各教科の指導は、基本的に通常の学級に準ずる内容を実施する。しか し、自立活動もあるので、児童生徒の特性に応じて指導内容を検討・精選、工夫しなければならないのだ。



支援学級では、生徒8人以下を1人の教師で見ると決まっている。担任の専門教科であれば、しっかり専門的に教えることが出きる。しかし、専門の教科外も支援学級では教えなければならないことが多々出てくる。しかも、能力が千差万別だから、指導が行き届かないのが実情だ。

拍手[5回]


2023/08/21 15:21 | Comments(2) | 学校変革
夏休みが終わり、2学期が始まる、その恐ろしさ
昼間の気温は38度前後が続く、体温より高い。この暑さは危険。

人間は暑いと、皮膚の表面の血管を広げて血流を多くする暑さ対策をする。その結果、脳への血流は弱くなり、脳の活動が弱くなる。つまり、頭がぼーっとしてくるのだ。

昔、9月から2学期が始まり、しばらく午前中短縮授業だったのが懐かしい。

今は、8月28日あたりから2学期とするところが多くなり。それに加えて、始業式の翌日から6時間授業を強行する。

これには生徒も肉体的・精神的についていけない(実は教師もだが・・)。
自主的に短縮授業をする生徒が出てきてもおかしくない。

この暑さも含めて、18歳以下の自殺者数が一番多いのは2学期の初めだということを学校は考慮すべきではないのか。

暑さは教室にはエアコンがついているから大丈夫だと思われるかもしれないが、まず、児童生徒は登校してくるだけで汗だくになりかなり疲れる。
そして、身体が学校のリズムになじんでいないなど、長期休業明けには多くの課題があり配慮が必要なのだ。

実際、この暑さで保健室は、体調不良生徒の来室が多くなる。


以前のように2学期の初めは午前中短縮授業にすべきだ。

そのためには、キャパオーバーした教育課程を見直し、詰め込んだスケジュールから生徒も教師も解放してあげることだ。

その第1歩が、週2時間ほどある「総合的な学習」を潔くなくすことだ。

それにより、教師の仕事も減る。

毎日6時間という詰め込みがなくなり、教師も生徒も余裕が出てくる。

学校にはこの余裕が重要なのだ。

このことの方が総合的な学習を行う効果より、教師の働き方改革をも含めて教育的効果は大きい。







拍手[4回]


2023/08/21 06:47 | Comments(0) | 学校変革
「指導案」
「指導案」というものが学校にある。

教育実習では、この「指導案」が重要視される。
研究授業のために「指導案」を長い時間をかけて完成させるのだ。

何回も指導教官から訂正を受けることもある。
寝る時間を割いて取り組むことも稀ではない。

ところが、いざ教員になって、年間200日前後授業をしても、それらの授業のために「指導案」を書くことはほとんどない。

40年の間、教員を続けてきた私でも、正式な「指導案」を書いたのは不本意ながら10回もない。

何か研究授業の都度に書くだけだった。
教育委員会が視察に来る時の略案は毎年一つは書いていた。

なぜ、授業に使わない「指導案」を形式や文言にこだわり重視するのだろうか。
この忙しすぎる教員生活の中では実態に合っていないのは明白だ。

実態に合っていないことに実習時間を割いて終わらせることが、本当に教員の実力につながるのか疑問だ。

教員はよく子どもたちと対峙する時間はない、それは事務処理に圧殺されているからだと言う。

しかし、教員たちは実習生にそれを行っていることを理解していない。

「指導案」は学部の授業で習得させ、実習では生徒に対峙すること1時間でも多く授業をすることに重きを置いてはどうか。

実習の授業も略案で十分ではないだろうか。



拍手[2回]


2023/08/18 18:56 | Comments(0) | 学校変革
教育実習
8月18日の東洋経済の記事にある教育学部の学生の発言がのっていた。
「小学校で教育実習したとき、2021年度から必修化になったプログラミングの授業を何度か見学させてもらいました。そこで目にしたのは、教えるための十分なスキルがないまま授業をしている先生たちの不安そうな表情でした。時代の変化が速い中で、教員が教えることも変わっていくはずです。そういう場に身を置いて、不安な気持ちのまま子どもに接しなければならないのかと考えたとき、『教員の仕事は自分に向いていない』と思いました。それで、教員になるのはやめました」

私の知り合いの大学生が通う大学では、教育実習が終わった後、教職課程を履修していた学生たち数名が来なくなったという。その大学生が一人に理由を尋ねてみいたらしい。
何度も指導案を書き直さされて大変で、しまいに土日も駆り出された、もう教師になるのを止めたという。
教育実習は看護実習程たいして厳しいことはない。
「教育実習」そして「指導案」、実を取るようなものにならないのか。

    




              

拍手[2回]


2023/08/18 08:57 | Comments(0) | 学校変革
部活動の地域移行で困ることはないか
高校野球の地区予選が終わった。

春優勝の山梨学院や春準優勝の報徳学園が破れるという波乱のようなものもあったようだが、甲子園出場の顔ぶれを見てみると、○○日大とか東海大○○はもちろんのこと、プロ養成所かなと思わせる私学が並ぶ。


一つぐらい無名の公立高校が入ればおもしろいなと思うのだが。

大阪でも、ベスト16までは、意外と公立も頑張っていた。

しかし、その後そろって私学にやられて、ベスト8に公立はなかった。
厳しいようだ。


だが、社高校(兵庫)や市立和歌山の強豪公立高校は私学を凌ぎ甲子園に出た。


部活動が地域へ移行すると高校野球はどうなるのだろう。

教員が高校野球の監督をするというのは難しくなるかなと感じる。


例えば、平日は学校で教員が見て、土日は地域の人に任せる。

整合性の合わないチームになりかねない。 

平日も土日もしっかり監督やコーチが見ていくことにより選手を把握し信頼関係が構築されるからだ。


すでに教員と土日などに教える地域の指導者との間がうまくいかないニュースが出ていた。

子どもたちは学校の教師の言うことを聞かなくなっているようだった。


昔、シニアリーグなどの中学硬式野球に属している生徒らが、野球の監督の言うことは聞くが、学校ではいい加減な態度で困ったことがあった。

今後ますますそういう感じが多くなっていくのかなと思うと嫌気がさす。

拍手[3回]


2023/08/01 09:45 | Comments(0) | 学校変革
夏の部活の時間を早朝か夕方にしたいがムカつくことがある

【山形・米沢市】熱中症疑いで女子中学生死亡…校長会で「熱中症対応指針」の徹底指示

上記のような悲しい事件が起きている。

朝8時30分から活動を始めたというが、すでにその時間帯でも暑い。
10時には活動をやめたということなので、素晴らしい判断だと思う。

1時間30分の部活動だったのだ。

私は、部活動を主顧問で持っていた時、夏休みはあまりにも暑いので、開始を6時40分からにした。

ほぼ全員参加してくれた。ほぼというのは遅刻してくる生徒が1人2人いたからだ。

この作戦は非常に効率が良かった。

6時40分から初めて休憩なしで8時まで練習をみっちりできたからだ。

夏場にこれは大きかった。

8時30分や9時から始めれば、すでに外は暑く、15分やれば10分休憩などとなり、まともに練習できない。集中力も散漫になる。

また、他の学校では16時に初めて18時30分に終わる練習をしているところもあった。

蚊が出ていてかゆいが、影もあり、さわやかな練習となっていた。

早朝、夕方とも練習には欠かせない時間帯だ。

私がやった早朝は、やんちゃたちの多い部活で、夏休みの生活リズムを作るのにもよかった。

さて、私がこの練習をやるにあたり、ムカついたことがあった。

それは勤務時間だ。

6時40分に部活動を始めるにあたり6時15分には学校に行き職員室を開け、部活動の準備をする。

しかし、17時まで学校にいなければならないのだ。

2時間早く仕事をしているのだから2時間早く帰らせてくれよと思ったものだ。

管理職がそれを知っていても、何も言わない。

やはり部活動は勝手に教員がやっていることなのだろう。

夏休み中、6時40分から部活動をすれば、生徒が暑さで命が亡くなるということは考えられない。

しかし、それをやった教員は本当にしんどい。私はよく耐えたなと思う。
同じ関西の学校で、夏休みは何時からでも5時間勤務すれば帰ってよし、としている私学がある。

これは公立では無理だろう。

教員採用試験の前倒しより、2時間早く勤務したなら

2時間早く終わってもよし、と勤務時間の尊守を確定

する方が教員確保に良いのにと思うのだが。










              emoji

拍手[4回]


2023/07/30 20:54 | Comments(0) | 学校変革
スクールカウンセラー 時給と見合う働きか?
スクールカウンセラーになれなかった自分が言うのも、妬みにしか聞こえないのですが。

SCの時給5000円多すぎないか。9時に来て17時までいたとしたら、休憩60分として5000円×7時間=35000円。

週1回勤務で月14万円の収入。
週2とすれば28万円、週3で42万円・・・


さて、学校でSCの働きを見ていると、7時間びっしりカウンセリングが入っているということもありません。
いつもカウンセリングに来ている子が休みの時もあれば、行事でカウンセリングがない時もあります。初めからカウンセリングが埋まらない時間帯もあります。

必ずSCは一部屋もらえて、そこを自分の城にできます。教員は大部屋の職員室です。

働きとして、教員の方が圧倒的に精神的にも肉体的にも大変です。しかも、SCは週に1回来るか来ないかです。

そんな調子ですから成果が上がるわけがありません。


SCが配置されても残念ながら不登校は増え続けています。


あとで読んでみると、
かなり妬みemojiが入ってる文章になっていて自分でも驚きました。



拍手[5回]


2023/07/26 17:07 | Comments(0) | 学校変革
採用試験の前倒しでは「教員が足らない」は解決しない

拍手[2回]


2023/07/20 09:10 | Comments(0) | 学校変革
教員免許状がなくてもよい常勤て必要じゃないか
免許更新制を取り入れた時、無駄な時間と予算、国が決めたのに個人で3万円の受講料を支払うというおかしな制度だと思った。
忙しい教員生活をさらに忙しくする制度だった。

しかも、私も更新制度を受けたが、頭になにも残っていない。
校内で更新制度を受ける教員たち5人ほどと放送大学の更新制度を受けた。テストがあるのでビビっていたが、内容はほぼノー勉でも楽勝。

免許維持のために3万円を差し出しただけの制度で終わりが来た。
部活動が外部委託されると聞いて、また無謀な策を出したものだと心配している。
完遂するにあたって相当な予算と労力がいり、中途半端に終わる予感にあふれている。
周りの学校では、外部委託される様子もなく、まだ教師が頑張っている。
ゆとりをやったり止めたり、英語や道徳、総合やキャリア教育を突っ込んだりタブレットを持たせIT教育だと、やることはどんどん増え続ける。
学校現場は人が足りないのにすべて教師たちに丸投げで瀕死状態だ。
そこへ持ってきて昔と違って、個別対応が格段に増えた。
いじめや不登校、発達障害、アレルギー食物対応(これは本当に気を遣う、友人もミスって新聞に載った)と教師は気が抜けないし心は休まらない。
学校は戦場である。
校内に非常勤の方がかなり多いが、責任の範囲は狭く教員たちの負担は減らない。
教員免許状を持ってなくてもよいからITや心理担当など人を増やすべきだ。
しかも、公務分掌も担える柔軟性を持った県の正職員として、常駐で学校現場の困惑や推進に全面的に参画できる人事制度としてほしい。







拍手[3回]


2023/07/19 10:20 | Comments(0) | 学校変革
教師の仕事は・・

思い出したが、30年以上前、夜12時ごろ、寝ていたら電話が鳴った。
保護者からだった、「娘が家出をした」という。

妻に理由を伝えて家出した生徒を探しにいった。
見つかるまで、毎日夜遅くまで親と共に探した。
その生徒は1週間後帰ってきた。
しかし、警察にお世話になっていた。

もし・・「時間外だから探しません、警察に探してもらってください」と言えばどうなっていただろうと思う。

教師の仕事は、時間で切れない時があるように思う。
働き方改革はしなければならないが、何か見落としているように思う。

拍手[3回]


2023/07/05 19:05 | Comments(0) | 学校変革

| HOME | 次のページ>>