公立学校の真実
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近年、発達障害ということが大きく取りざたされている。
私たち教員も学級に発達障害の子たちがいる場合、かなりの力を注ぐ。今まさに奮闘されておられる先生方も多いことと察する。
発達障害の子どもたちを支援するのは担任だけではない。支援員もそうだ。
また、一番キーポイントとなるのは通級指導教室だと思う。
通級指導は、知的に遅れはなく、通常学級に在籍し軽い発達障害の子どもたちを支援していく場だ。発達障害だけでなく言語障害や難聴も含まれる。
大阪市の「2020年度 特別支援教育の概要」を見ると、特別支援教育に関して、素晴らしいことが書かれているが、なぜか今とても重要な発達障害の子どもたちの支援が大きく遅れていることがわかる。
なぜ重要かというと、障害がありながら通常学級に在籍している子どもたちだからだ。
支援がなければ、かれらは人間関係で挫折し、しだいに反社会か非社会へと進んでいく恐れがある。
中学校での現れとしては、暴言暴力、不登校などだ。さらに卒業してからも生きていくのに苦痛をともなう。
大阪市には小学校が288校ある。
そのうち14校に通級指導教室が設置されているが、中身の大半が吃音や構音などの言語障害に対してのものであり発達障害教室と名をうっているのは6校だけだ。
6/288=1/48ということだ。
設置率2%だ。
設置されている学校だけではなく近隣の学校からも通えるが、親などが送り迎えしなければならないことや通学時間がかかることに難がある。
中学校だが、130校ある中で、西区の西と東住吉区の矢田南の2校だけが通級指導教室が設置されている。
設置率1.5%だ。
これも近隣の中学校への指導はできるものの、あまりにも少なすぎないか。
これらから見えてくることは、大阪市の学校では、発達障害の子どもたちへの支援が、0に近いということだ。
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