高校 必修科目 未履修問題とは… 

 久しぶりです。

全国の高校で必修科目の未履修が相次いで発覚している。 約400校が分かっている。初めは数県・数校だったのが全国版となった。

                            

ある高校では必修科目の世界史Aの時間に地理Bの授業を実施していると発表した。テストも行っていないのに、通知表には5段階で成績を記入し、教育委員会にも虚偽報告をしていた。

また、日本史より政治・経済の方が大学受験では暗記量も少なく絶対有利だ。だから表向き日本史、実は政治・経済を授業して、評価も日本史の欄につけていた高校もある。

高校は卒業できるように、50分の補習授業を70回行わなければ成らないという。冬休みも利用して。

来春受験する我が隣の家の人は「実は私の息子の高校も世界史やってませんねん。新聞に載ってしもうたら補習しなあかん。このままそっと卒業させてほしいわ」と妻に語っていたという。

見つかれば受験を前に不要な科目の補習が待っている。今まで予備校に通わせがんばってきたのに、いや、もう冬季講習も申し込んだのに、ここで減速させるわけにいかない。保護者としては当然の構えだ。

保護者が騒ぎ立てれば、余計に面倒なことになる。今は鬼に見つからないようにじっと下を向いているしかない 。いじめや教師批判ではワーッと騒ぎ立てるのに今は腹が立つくらい静かだ。

正当なことを声を大にして言えば言うほど実際補習地獄が待っている。

              

              

                  

この問題で面白いのは、ある新聞によれば、関東地方のある私立高校教諭が「進学実績が上がれば教育委員会は満足する。提出したカリキュラム通りと思っていたはずが無い」と教育委員会を牽制していた。さらに教育委員会関係からは「高校から虚偽報告を提出されればどうしようもない」と…載っていた。

教育委員会は事実を知らなかったのか!?

以前にも書いたがそんなはずがない!

教育委員会は実績のある現場の教員が請われて委員会へ行っている。つまり十分現場を知っているものが行っているのだから。

 教育委員会の黙認というケースがあるはずだ。

          

 競争意識と役所の自己防衛の性質という問題がここにはある。

               

学校や役所は様々なところから責められやすい。だから守ることに関しては意識は相当高い。委員会は自分所の責任にならないようにうま――く立ち回る。

つまりこうだ。

高等学校よ進学実績は上げよ!特色のある学校にせよ!と通達する。実際それが叶ってきたら、その学校の評価を上げる。

よく頑張っている校長だと褒め称える。すこしくらいずるをしていても実績さえ残せば委員会も見てみぬふり。

実績を作る為に嘘の報告をしていようが、書類さえあればよし。だれが見ても虚偽報告した高等学校側の責任になる。

 

こんな上手い話はない。

ああ、ここらで本音トークを!

実は私の娘の通っている高校も世界史やってません。

私の働いている学校も嘘の報告を教育委員会に上げております。

世の中虚偽ばかり。ばからしくなってきました。

 

 

拍手[0回]


2006/10/28 22:20 | Comments(4) | TrackBack() | 未履修問題の真実

トラックバック

トラックバックURL:

コメント

ありがとうございます。様々な意見があります。これからもよろしく。
posted by まゆat 2006/10/29 11:34 [ コメントを修正する ]
こういうシステムそのものが、教育に悪いですよね。学生が白けてます。
posted by Palmat 2006/10/31 02:23 [ コメントを修正する ]
はじめまして。
大変率直な内容をお読みして、このように問題を直視して冷静に判断なさる
先生がいらっしゃることに希望を持ちました。
少しお尋ねしたいのですが、先生の学校でも虚偽の報告を教育委員会に上げておられると告白しておられますが、その虚偽記載に対して、何らかの対応策などはとられているのでしょうか?
先生が書かれている通り、教育委員会は多くの先生がいらっしゃいますから、何らかの虚偽記載を見破ることは容易な事と思います。
それが双方から指摘及び改善がなされないならば、学校自身の自浄作用はないと思うのですが、よろしければご見解をお教え下さい。
posted by ちーろぐURLat 2006/11/02 18:29 [ コメントを修正する ]
Re:無題
>はじめまして。
>>先生が書かれている通り、教育委員会は多くの先生がいらっしゃいますから、何らかの虚偽記載を見破ることは容易な事と思います。
>それが双方から指摘及び改善がなされないならば、学校自身の自浄作用はないと思うのですが、よろしければご見解をお教え下さい。
>
虚偽記載に関して簡単な例を挙げて対応策を述べるならば、不審者対応についての校内対策研修は年何回行ったか?という教育委員会のアンケートに、実質0なのに、2回と答えておく。もし教育委員会から詳しく突っ込まれた時、職員会議の中で全職員に十全に行ったと伝える。職員会議のレジメのどこかに不審者対応の項目を盛り、さらに突っ込まれた時にそれを見せる。担当教諭にその旨をつたえれば終わり。99パーセントばれることはない。
 教育委員会はほとんど文書で処理するので、文書さえ偽造すれば何でもできる。必修科目を教えていなくとも教えたことにできるのは、そのためです。
 だから管理職以下職員は嘘の文書を作文することには非常に慣れているはず、それが能力と問われることも密かに多い。
 ただ、上もこっちの大変な状況を知っているので、嘘だと分かっていても、それ以上の世間を騒がせる問題を起こすよりましだから、黙認してくれる。

 
 
2006/11/03 14:37
ありがとうございました。
学校内で繰り返されている実情が良く分かりました。
つまり、先生方にとってあまりにも習慣的に行われているということなのでしょうね。これでは、完全犯罪(すみません)成立もお手のもので、むしろ発覚したことが奇跡的に思えてきました。
世にある事柄の多くに、分からなければいいというスレスレが存在することは承知していますが、見えざる目(自分の心や天の存在)に臆することが育たない環境が
教育現場に根付いていない恐ろしさを強く感じましした。
posted by ちーろぐURLat 2006/11/04 15:21 [ コメントを修正する ]
Re:無題
>ありがとうございました。
>学校内で繰り返されている実情が良く分かりました。

はい。
はずかしいかぎりです。
2006/11/04 20:18

コメントを投稿する






Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字 (絵文字)



<<☆  授業中生徒に 注意すること えっ? ☆ | HOME | 公立学校に真実はあるのか?>>