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大物をとらない採用試験の不思議

 そろそろ採用試験の季節だ。講師の方がそわそわしてきた。放課後の職員室、テストの評価を付けながら、早く帰りたがっている。また、中には夜7時ごろ、生徒指導の合間を縫って受験勉強をしている人もいる。

 いつも思うことだが、講師で素晴らしい活躍をしている人は、教諭へ上げてもいいのではないかと思う。

 今までに見てきた中で、この人講師なの?と思うほどすごい人がいた。やはり学校の中核人物だった。また、明らかに教諭より教え方が上手く、着実に生徒の学力が付いている講師もいた。それは学力テストの平均点でも、その講師が持つクラスが高い。さらに教え方が分かりやすく、親や生徒からの信頼が厚い。これで採用試験敗退とは、どんな奴を採用してるのかと思う。

 まあ、大分県などでは今まで、コネ採用だったから、優秀な教員を獲得できなかったのは分かるが、他県も同様な面があったかもしれないと思うほどだ。

 そして今の人物重視という採用試験のありかたを考えてみてほしい。つまり、人物重視と謳っていても、採用試験の面接の質問は、指導要領や県の教育方針をどれだけ把握しているかが多い。また場面指導や生徒指導にかかわる質問は、パターン化していて、答えのマニュアルが世にはびこっている。それを覚えれば一定通り抜ける事が出来る。
 
 そういう形だけの質問を、無事こなしてきたものしか教員になれないのもさみしい。私などの時には、「あなたは生徒を殴りますか」という質問をまともに浴びせられた。私の答えは、「はい!」だった。それで採用されているのだ。今だったら、もちろんマニュアル外であり、もちろん不合格組だろう。

 人物評価とは人間性だろう。県教育委員会に対する忠実性ではないはずだ。(この発言を見て、私は組合の回しものと考えないでほしい)

 私はマニュアル外の意外性のある、人間味あるやつが教員になってほしいと願っている。なぜなら、そういう奴が生徒に心底好かれるからだ。しかし、最近はどうも県がご希望される人物像は違うみたいだ。小さくまとまったマニュアル化した同じ顔の新採用教員たちを見る限り、教育の将来はまったく面白くないと感じている。そして、次第に大量採用により、そういう教員たちの市民権が増してきた。

さて、面白いホームページを見つけた。このような人物を採用しなかった県はアホとしかいいようがない。

そのホームページからとってみた。是非読んでほしい。


全国大会優勝監督は元常勤講師

私は、夏合宿に向けて、体を動かそうと思い中学校に、練習道具を持って行った。
私は、新しく赴任してきたその先生を見てびっくりした。
なんと、関西大学ラグビー界のスター選手Tさんだった。
「なんで、Tさんが、こんな中学にいるの?」
高校時代には、全国大会に優勝し、関西Aリーグでも優勝し、大学選手権でも大活躍した選手だった。
「その先生は、私に近寄り、太陽のような笑顔でXXさんですか?」と尋ねた。
「あっ、ハイ、○○高校ラグビー部のXXです。」と緊張して答えた。
「生徒から、たまにあなたが来て、練習を教えてくれるって聞いていたんです。」
「一度お会いしたいなと思っていたんですよ」
と高校生の私に丁寧に言葉をかけてくれた。
私から見れば、雲の上のラガーマンで、なんで田舎のこんな荒れた中学にTさんがいるのか?
不思議だった。
練習が終わり、Tさんが、「もし良ければ、今度OBを集めて中学生に教えて上げて下さい。」
と私に言ってきた。
私は、承諾し中学の同級生に電話をした。
ラグビーを続けていた者や、やめてしまったが、久しぶりに楕円形のボールを持ってみたい者が
10名程集まった。
練習が終わり、Tさんが「少ないですけど、みんなでお茶でも飲んで」と5千円差し出した。
私たちは、頑なに辞退したが、無理やり5千円を押しつけられた。
私たちは、ちょっと困惑したが頂いた。
今では、このTさんの5千円を、私たちに渡したことが理解できる。
大体、OBが、練習にくると、監督やコーチは、OBを連れ、飲みに行く風潮がラグビー界にある。
地方の大学に散ったOBが、オフになると高校の練習に来て、「今日は、焼肉食いたいなーー」
と聞こえるように呟くのである。

それからも私は、ちょくちょく中学校に練習に行くようになった。
そして、Tさんの事情が少しづつ解ってきた。
Tさんは、大学卒業時、有名企業から就職の勧誘は山ほどあったが、どうしても教師になりたくて、
教員採用試験を受けたが、不合格で講師として採用されていたのだった。
Tさんの先輩や、大学の監督から「社会人ラグビーをしたらいいのに・・・・」と何度も言われたがどうしても、
教師になりたかったのだ。Tさんは、その荒れた中学では太陽のような存在だった。
やんちゃ坊主も、Tさんの事はよく聞いたし、無くてはならない存在になった。
しかし、3年間その中学で講師をし、採用試験を受けたが受からなかった。
その3年の功績は、大変なものがあった。しかし、採用されなかった・・・・・・・・・

講師は、所詮アルバイトである。なんの身分保障もないのだ。
学校を変えるだけの、情熱とパワーとカリスマ性があるのに、たった1枚のペーパーテストが立ちふさがったのだ。
その後、Tさんは、Tさんの母校から、監督要請の話があった。
待遇は、「事務職員」しかし身分保障はされる。
そして、教員の空きが出れば、教員に切り替えるという約束だった。
年令も26歳になるのに、講師のアルバイトもないだろうと考えても不思議でない。
また、付き合っている彼女や、結婚を考えている人がいる講師は、この年令になると悩むのだ。
教師になりたい!しかし生活が・・・・・・・・
この悩みの狭間の中で、何人の優秀な講師が消えて行ったか・・・・・・・

その後、Tさんは、母校の監督になった。
その高校は、古豪であったが低迷していた。
なんとか、全国大会には、出場するのだが、1回戦,2回戦で消えていった。
ある年、小兵ながらよく走る(フットネスの高い)チームとして全国大会に出場してきた。
「試合巧者」「小兵」「タックルの良いチーム」といった前評判だったが、精々ベスト8止まりの前評判だった。
しかし、その巧みな試合運びと、忠実なタックル、何よりも15人が20人にも思える、そのフットネスは
花園のラグビーファンを唸らせ、決勝戦まで駒を進めた。
相手チームも、九州地方の名門古豪チームだった。
ゲームは、二転三転し、白熱したシーソーゲームだった。
終了間近、Tさんのチームは、トライされ2点差に詰め寄られた。
時間は、ロスタイムに入っており、トライ後のゴールが決まると、同点試合終了だった。
相手のエースが蹴ったボールは、ゴールポストを大きくそれた。
試合終了!!、
Tさんのチームの選手は、喜びを爆発させた、ゴールを蹴った、選手は泣き崩れた。
その試合を、観戦していた松任谷由美が「ノーサイド」を発表したのは、暫くしてからだった。
ゴールを蹴った選手は、その後「体育教師」になったと聞いた。

その後、Tさんは、名選手を育て、幾多の名勝負を花園で、見せてくれた。
全国優勝を2回、準優勝が1回、押しも押されぬ名監督になった。


本当に、もったいない話である。
教育委員会は、一人の優秀な人材をみすみす手放したのである。


 このサイトのお話も面白い。しかし、この話とは逆に、なんとバカな教諭が多いことか。息を吹き返すか、辞めてほしいと思う。

 主義主張で凝り固まった人、生活のためにやっている人、上を目指すことで意欲満々な人。十数年も教師をすれば、その待遇の良さと、慣れで、慢心が起きる。そんな教師は生徒と真に対峙するエネルギィーはない。口先だけが鋭く(する毒)なる。若いものが疲弊している学校は、まったく見ていて面白くない。さわやかさがないからだ。

 ああ、採用試験で個性あふれる奴が合格してくれ。まあ、採点者たちが、形式だけを整える人物たちではだめか。




 

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2010/06/27 21:19 | Comments(0) | TrackBack(0) | 教員採用試験の不思議

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