全国の公立小中高校の教職員が加入する「公立学校共済組合」の2023年度調査で、医師による面接が必要な「高ストレス」の教職員が過去最高の11・7%に上ったことが27日、わかった。事務的な業務量や保護者への対応がストレスの要因になっている。
高ストレス者の割合は、調査を開始した16年度(8・9%)以降、コロナ禍で休校が続くなどした20年度を除き、毎年上昇している。中学、高校の教職員にストレスを感じる割合が高く、30~40歳代が多い。
共済組合は今回初めて、ストレスの具体的な要因を把握するため、16~22年度に受検した延べ約172万人分のデータを分析した。
最多のストレス要因は、報告書の作成など「事務的な業務量」だった。以下、「対処困難な児童生徒への対応」、学校の業務を分担する「校務分掌」と続いた。22年度には「保護者対応」が初めて4番目に入った。
近年、学校現場では長時間労働の常態化のほか、教職員に高圧的な態度をとる「モンスターペアレンツ」と呼ばれる保護者の存在が問題となっている。
調査に携わった福岡聖恵病院の十川博副院長は「保護者からの理不尽な要求や苦情などへの対処は難しくダメージも大きい。苦しんでいる教員を同僚や上司が見逃さず、仕事の分担などでサポートしていく姿勢が重要だ」と指摘する。
2024,6,28 読売新聞オンライン
これを見る限り、部活動の指導は直接的にストレスとして出ていない。どういうことなのだろう。部活動があるから事務的な業務が圧迫されている、ということなのだろうか。
部活動が地域へ移行されても、根本的に教員の心の悩みは減ることはないというように読める。
確かに、私の場合、部活動も含めた保護者対応や発達障害を持つ生徒の対応に心を痛めた。実は部活動そのものはストレスではなく、逆に指導そのものは楽しい。
部活動の地域移行だけでなく、根本的な解決を見出さないことには、いつまでたっても教員のストレスは減らないだろう。