公立学校の真実
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座っていられない、よく勘違いをしてカッとなり他の生徒に危害を加える。危険性を認識できないために他の生徒が被害を被る。そして、LDはたくさんいる。中学校にきて九九が半分わからない。漢字はほとんど読み書きできない。教室から飛び出る。教室にいてもしゃべるか立ち歩く。他の生徒たちは毎日びくびくしながら生活している。学校を休む生徒もいる。何らかの措置が必要だ。
教師の力だけでは限界がある。正直、頼るのは警察だけだ。
そのような生徒の指導に80パーセントのエネルギーを注ぎ、他の生徒は余力で関わる。この学校教育なんとかならないものか。いつも思う。
下の京都新聞 文化部 逸見祐介さんが書いておられることに同意する。
ただ、総合選抜がよいとか単独選抜が悪いとかの議論はしたくない。どちらも良いところがあるからだ。
学力下位層を支える施策がないことに危機感を持ち、実際に行動に出ることが今まさに必要なことだと感じている。
どこの大学に何名合格させたかが高等学校の評価につながっている。だから、高等学校側も進学指導に力を入れる。特進クラスを作り偏差値の高い大学に合格者をだせるようガンバっているのだ。
しかし、学校教育の評価は、有名校に合格させた数字だけではないはずだ。 目的意識のない生徒をやるきにさせ、人生の目的を持たせて道を開かせていくことも大変大きな評価となるはずだ。
底辺層が集まる高校に手厚い教育施策をすることがに必要だ。また、中学校でも底辺で荒れている生徒への施策を実行することが教育の最優先課題だと認識してほしい。
公立高入試の制度変更 学力下位層支える議論を
文化部 逸見祐介
全国で唯一、京都市・乙訓通学圏に残っていた「総合選抜」の廃止など公立高入試の制度変更を受け、昨秋から受験生や親、学校の動きや思いを教育企画「変わる春 高校入試」で伝えてきた。住所で合格校を振り分ける総合選抜から、受験生が受ける高校を選べる「単独選抜」に変更され、各校とも生徒の獲得に躍起になっている。しかし、学力下位層の生徒たちには、ほとんど目が向けられていないように感じる。公教育の在り方として議論が不十分だ。
6月29日に京都市左京区のみやこめっせで京都市・乙訓通学圏の公立高の説明会があった。受験生や親は担当者の話を熱心に聞いていた。嵯峨中3年の女子生徒(14)は「今の学力では難しいが、気になる学校がある。頑張って勉強したい」と前向きで、目標を持つことで学習意欲が高まることが伝わってきた。
京都府教育委員会が入試後に行ったアンケートで、同通学圏の入学者と保護者の8割余りが新制度を支持した。勉強が得意なら高校を幅広く選べるだろう。
しかし、学力下位層の生徒はどうなのか。入試後半となる中期選抜では全通学圏で不合格の公立中生徒は1258人に上った。8割が府内の私立高に進み、私立高が学力下位層の受け皿になっている一端が浮かぶ。なのに府教委のアンケートは私立高側と調整がつかずに公立高入学者だけが対象だ。私立高に進んだ生徒の新制度の評価は分からない。
府南部の山城通学圏は10年前に単独選抜になり、ある公立中教諭は「学校間格差が拡大し、固定化した」と指摘する。進路指導は学力レベルに応じ、学力下位層の生徒は、学校を「選ばされる」可能性があるという。
府、京都市両教委とも、大学と連携した専門的授業や国際的な人材育成など進学校といわれる高校の施策を重視する印象がある。難関大を目指す普通科系専門学科は入試前半の前期選抜で全ての定員を取る。「優秀な生徒を囲い込んでいる」。高校関係者から批判を聞いた。
こうした公立高の動きに学力下位層を受け入れてきた私立高が進学路線へ転換する動きが出てきた。ある私立高は数年前から「受け皿の発想では公立高の合格者に左右される」と、大学進学率アップを目指すようになった。公立でも新制度を機に「これまでの受験層より高いレベルの生徒を求める」と言い切る高校がある。ますます学力下位層の行き場が減る状況だ。
学力レベルの低さは本人の努力不足に限らず、経済的要因などやむを得ない事情も関係する。「有名大学への進学だけでなく、いろいろな自己実現がある」。ある公立高校長の言葉が心に残っている。なぜ、低学力層を下支えする教育を特色として打ち出す公立高が出てこないのか。議論の深まりを期待したい。
[京都新聞 2014年8月13日掲載]
不登校生徒6年ぶりに増加に転じる
文部科学省が7日発表した学校基本調査で、平成25年度に学校を長期欠席した「不登校」の小中学生が計11万9617人に上り、前年度より約7千人増え、6年ぶりに増加に転じたことが明らかになった。
とくに中学では不登校の比率が2・7%となり、37人に1人が不登校という状況に。文科省では「学校現場でのきめ細かい対応が必要」としている。
調査によると、病気や経済的な理由以外で25年度に学校を年間30日以上欠席した小学生は前年度比2932人増の2万4175人、中学生は中高一貫校(中等教育学校)の前期課程を含め3996人増の9万5442人だった。
過去10年の小中学生の不登校者数は、19年度の12万9255人をピークに、20年度以降は5年連続で減少していた。今回、計約7千人も増加した理由について文科省は見解を示していないが、同時に実施した問題行動調査で詳しく分析しており、その結果を9月に公表する方針。
このほか全体の児童生徒に占める不登校の比率は小学生が0・4%、中学生が2・7%で、いずれも前年度より増加した。
都道府県別で不登校が多かったのは、小学生が(1)東京2407人(2)神奈川2198人(3)愛知1919人-など。中学生が(1)東京8181人(2)大阪8008人(3)神奈川7151人-など。
文科省はこれまで、学校にスクールカウンセラーを配置するなどの取り組みを進めているが、今回の結果を受け、不登校対策の強化を迫られそうだ。 産経8月7日
なぜ6年ぶりに不登校生徒が増えたのか。新聞記事を見た瞬間、「当然やろ」と心の中ではき捨てるようにつぶやいた。
今は夏休みだが、もうすぐ終わる。しかも、8月25日から2学期が始まり、翌日から6時間授業を敢行する学校も多くなった。
一定の我慢する力を持ち目的意識が高い学校の生徒たちならばそれでいける。しかし、複雑な生活環境を持つ生徒たちや、勉強することの価値を見出すことが難しい生徒たちがいる公立中学校は生徒も教師も拷問のような2学期の幕開けとなる。
教室に冷房が入っていれば授業を強引に進めてもよいのかと疑問だ。もっと生徒の精神的、肉体的な健康を考えて授業を進める必要がある。せめて8月中は4時間短縮授業にして徐々に本格的な学校生活に入っていくべきだ。
一事が万事で、最近は、学力向上の名のもとにまるで食用鶏(ブロイラー)のごとく無理やり学を詰め込んでいるように感じる。このような学校に、現在のもやしのような心の生徒たちは対応しきれていない。不登校生徒や不登校予備軍が多くなってもおかしくはない。
学校現場は、良いことだからと多くの取り組みをまる投げされる。どんどんと教師は忙しくなり疲弊していく。教師が疲弊している学校にいきいきとした生徒たちがいるわけがない。
まず、我々はこれを知恵を絞って乗り切らなくてはならない。一人ではできない。職員みんなで乗り切り元気な学校を作りたい。かわいい生徒たちがいるのだから。
2015年度から始まる兵庫県内公立高校の学区再編で、再編の対象になる高校のうち64・7%が、受験生が集中する学校とそうでないところの“学校格差”が拡大するとみていることが、神戸新聞社が実施したアンケートで分かった。
学区拡大で多様な生徒が集まることに期待する一方、高校の序列化や定員割れを不安視する声も目立った。
アンケートは5~6月、現在の中学3年生が受験できる県内の国公立高校167校(高専、定時制などを含む)に実施。私立高校52校にも行った。国公立は全校、私立は88・5%から回答があった。
県内の公立高校の学区は15年度、現行の16から5学区に再編。受験生の選択肢が大幅に増える。
学区再編で学校格差が広がるかどうか尋ねた質問では、新学区が適用される全日制普通科、総合学科がある高校のうち「そう思う」「ややそう思う」と回答した高校が計64・7%に上った。「そう思わない」「ややそう思わない」の計16・4%を大きく上回った。
格差が拡大する理由は、交通の利便性や「進学実績のある伝統校に流れる」(第3学区・県立高校)など。再編への期待や懸念では「上位層の生徒をどれだけ取り込めるか期待」(第1学区・同)▽「地方の高校は定員割れに追い込まれる」(第4学区・同)‐などの意見があった。
また、私立高校の73・9%は、学区再編が私立校にも影響すると回答。再編で公立校入試の合格ラインが読みにくくなるため「私立校の併願が増える」「入学者数の予想が難しくなる」という見方が目立った。
(紺野大樹)7月8日
大阪と良く似てきた面がある。大阪はすでに学区を広げてから撤廃した。アンケート結果は大阪の事後をたどっている。
お盆で久しぶりの休みに特別支援学校の教員採用について趣くまま調べた。
「キャリアガーデン」より
上の資料を見る限り、教員養成系つまり教育学部が強いのと新規学卒者が強いのがわかる。教員養成系が強いのは、教職科目が卒業要件単位になり学習しやすく、複数の免許状が取れたり、採用試験のフォロー体制が整備されており情報量の多さからと思われる。そして、周りも同様に教員採用試験を受けるので刺激があるからだろう。
教員養成大学・学部出身者が他の出身者に比べて高い率で採用されているのは小、中、高とも同じ傾向だ。下にH25年度の教員採用試験全体の学歴別採用率も示しておく。
・教員養成大学・学部出身者 27.4%
・大学院出身者 17.8%
・一般大学出身者 15.1%
・短期大学等出身者 10.2%
また、既卒者の採用率の方が低いのは正直わからない。ただ、落ち続けている人がいる。私の知っている限りで、10回落ちて11回目に合格した人がいた。特に中学校では、社会科で7回目や8回目の合格をよく聞く。各都道府県や校種によって傾向は異なるだろう。
教員採用試験を受けるには綿密な計画が必要だ。
採用試験の本格的な準備は少なくても3年生後半からで、計画的に行う必要がある。大学4年生になってからでは、よほど能力がなければ採用試験に間に合わない。ほとんどの人が4年生の6月頃に3週間の教育実習を行う。指導案を書いたり研究授業の準備と忙しく、落ち着いて勉強は出来ない。
教員になるかならないかを決めるのは在学中の早い方がよい。なぜなら、最近の採用試験は在学中のボランティア活動を重視したり、教師塾のようなセミナーを設けたりするからだ。ところによっては、それらに参加しているか否かで採用率が大きく異なってくる。
また、意識して学業に打ち込めば大学推薦をもらうこともできる。
特別支援学校教諭の採用試験で、特別支援学校の免許状が不要なところがある。近畿地方では大阪と滋賀だ。
面白いのは大阪府だ。特別支援学校の免許状があれば加点される。特別支援学校の免許状を持って【特別支援教育推進の選考】で受験するならば、1次選考で15点、2次選考で40点の加点となる。
これは大きい差だ。
例えば26年度つまり昨年度行われた試験では、難関といわれる中学校、中学部の社会科でも【特別支援教育推進の選考】ならば、1次で15人中13人も合格。
2次では、13人中8人が受験し6人が合格。これは実質1.5倍と言える。
今年7月の1次の受験者は26人で16人が合格、昨年より受験者が増え厳しくなっている。2次はこれからだ。
しかし、【一般選考】は厳しかった。昨年度の1次では337人受験して44人合格。2次は47人受験して35人合格、一般選考での倍率は9.8倍となる。今年7月の1次受験者は273人受験して39人合格。2次はこれからだ。
さらに中学校、中学部の保健体育では、昨年は天国と地獄の差が出た。
【特別支援教育推進の選考】3人中2人合格。1.5倍。
【一般選考】 478人中32人合格。15.8倍。446人不合格、32人合格というほうが難関さが伝わる。
特別支援学校教員を目指すならば、大阪府の【特別支援教育推進の選考】が受験しやすい。昨年度、その選考は低倍率(1,7 倍)だったということに加え、1次試験で筆答試験が免除されるからだ。ただし、特別支援学校の免許状が必要だ。
なぜこれほど大阪府は特別支援学校の免許状保有者を重宝するのだろうか。下の表に答えがあるように思えた。
① 特別支援学校教諭等免許状の都道府県別保有状況(公立特別支援学校)
② (公立特別支援学校新規採用者)特別支援学校教諭等免許状の
都道府県別保有状況
平成24年5月1日現在
|
① 特支免許保有状況 |
② 新規採用者保有状況 |
大阪 |
59.7 |
21.6 |
京都 |
82.4 |
96.7 |
奈良 |
93.3 |
100 |
和歌山 |
91.1 |
100 |
兵庫 |
79.9 |
100 |
滋賀 |
83.4 |
53.8 |
全国平均 |
75.8 |
64.1(%) |
大阪は、①で沖縄58.3に次いで全国ワースト2、②では断トツのワースト1となっている。
また、大阪府では「大阪教志セミナー」がある。大学3年、大学院1年がお勧めで4月に募集がある。これに入れば採用率は高い。採用試験倍率は中学校、中学部で1.3倍だ。他の教師塾などはそこまで良くない。
いつまでも大量採は続かない。受験生のみなさんの御健闘を祈るばかりだ。
しかし、夏休みも8月終わりまでという昔のような長さはなくなり、8月25日頃から2学期が始まる。しかも、始業式の翌日から6時間授業が待っている。生徒の体調や心の健康も考えて、せめて初めは4時間授業にすべきだろう。
最近、あの狭い教室でひしめき合って勉強している生徒たちを見ていると、かわいそうに思えてくる。ブロイラーのように思えるからだ。ブロイラーは狭いところで経営効率だけを考えて育てられる食肉用の鶏だ。狭いところで飼育されているので様々な病気になる。だから抗生物質を投与し続けなければならない。
子供たちもそれに似てきた。病気になっている。
あの狭い教室で40人。とにかく余裕はなく。詰め込むように学力を上げることを目標として育てられている。悲しいかなそれをしているのは私だ。
長崎市を5月に修学旅行で訪れた横浜市の中学3年生が、案内をしていた被爆者に、「死に損ない」などの暴言を浴びせていたことがわかった。語り部として活動する被爆者らは、次の世代に原爆や戦争の惨禍を伝えていく難しさに、改めて頭を悩ませている。
学校などによると、修学旅行生119人は5月27日に長崎市を訪問。原爆で多くの犠牲者が出た山里小学校で、被爆者の森口
森口さんは、原爆投下後に疎開先から長崎市内の自宅に戻り、入市被爆した。小学校教諭を退職後、「長崎の証言の会」事務局長として被爆証言を収集している。森口さんは「核兵器や戦争の悲惨さを人ごとのように思われているのなら、それが一番悲しい」と語る。
やらかした生徒に責任を押し付けても、もはや解決は無い。学校の外でやらかしたことでもあるし、教師の管理下でないことと責任逃れができればどれだけうれしいかと思うこともあるが、さらにこじれることは明白だ。
だとすれば、解決の方法はあるのか。
今のところみあたらない。
校長も視点がずれている。教頭のほうがまだ分かっている。管理職も疲れている。他学年の問題も大きすぎて余裕がないから。
今日は旅に出る。解決の糸口を見つけに。分かっているのは自分の心を掘り続けて行けば糸口が見つかるということだけだ。自分がどう変わればよいのかだ。それを見つけに行こう。
何箇所か現場の教師が変更するとすれば…。
下記では転校をする時引っ越ししなければならないと書かれているが、今はしなくて良い、理由あれば住居を変えずに転校出来るのだ。また、定期テストを受けずに高校進学を果たした生徒もいる。公立高校も不登校で進学した生徒はいる。府県によっては公立に不登校枠があることもある。
片っぱしから人に相談すればほぼ解決すると書かれているが、今はそう簡単に人間関係が解決するとは思えない状況がある。
以上だが、この記事をけなしているつもりは全くない。不登校についての対策は刻々と変化しているし、地域によっても違うからだ。
重要なのは、真摯な内容で具体的な対策が書かれていることだ。
一現場の教師が思うに、義務教育で不登校になれば、ほとんどが家にいるしかないというお粗末な対応しかできていないことが悔しい。
はじめまして、ノート作成者です。
ほとんどの人は不登校を大きく勘違いしている
学校に行けない理由を考えよう!
不登校だけど、どうやって勉強すればいいの?
どうしても定期テストは受けないとダメですか?
中学校行けない子が、高校に行けるの?
高校選びのコツを教えてください!
4月、新任、転任の方が入ってこられ、職場の雰囲気も大きく変わった。新しい人事体制で出発を迎えた。
昨年、一昨年新任であった若者は大きく育ち担任を持っていく。若い教員の中にはクラスをつぶしてしまったり、親との関係をこじらせてしまい心に傷を負う者もいる。しかし、失敗して初めて育つのが人間。教育に失敗はあってはならないのだが、教員も人間だ。
さて、現任校の若い教員を見てみると、出身大学の偏差値が高ければ教員として育っているかと言えば、そうでない。偏差値など全く関係はなかった。やはり教員は人間。人間力の差が表れている。どちらかと言えば、熱心に学業をしてきた者より熱心に部活動をしてきた者の方が高い評価を得た。困難な問題が多発している中学校という場で働くためには、まず、生徒の心を掴かみ寄り添う事が大切だ。そのためには自分の心を掴かむことが出来ていなければ話にならない。表面的に説教をしたりきれいごとを並べても生徒たちの心は離れていく。魂を射ぬく言動で初めて生徒の心は動く。これしかない。だが、これが出来ないのだ。
私は、振り返りを大切にしている。あの時の言葉は、その生徒にどうだったのかと。自分の保身だったのか、自慢かと。生徒のためにと伝えていた言葉の半分以上が自分を守るためだったと振り返る。その都度自分の心を見て修正し、生徒と新たに対峙してしていくしかない。この小さな積み重ねが、魂の言葉につながると信じている。
3学期も終わろうとしている。自分が抱えた課題は山積みで、半分も解決していない。ましてや残った課題は山のように動かない問題に見える。
まだ続くのかと思うと気が重い。出来ることに限界がある。
一つに発達障害であろう生徒への指導の難しさがある。
例えそうだと思われる場面が多くても、親に「おたくのお子様は発達障害ではないでしょうか」とは言えない。
また、発達障害の生徒は、人間関係を結ぶのが難しく、トラブルを起こし本人の心が傷ついても、周りの生徒には理解されない。まわりは理解しにくいのだ。だからどうしてもいじめの対象になりやすい。
そのいじめに対する指導は卒業するまで続く。悲しいかな高校に行ってもいじめが続いた事例がある。
移動の内示が出れば、さみしさと次への期待の入り混じった感情が生まれる。
そして、生徒たちへの離任式がある。この離任式は3月の終わりにあるところもあれば4月の初めのところもある。
京都は4月の初めだ。その離任式の夜、送別会だ。従って、だいたい4月の2日あたりの夜に四条や三条で「先生!」と呼べば誰かが振り向く。それほど離任式の京の夜は教師で一杯になるという。
大阪の離任式は3月の終わりだ。その夜には送別会はなく、4月中旬に改めて歓送迎会としてある。
個人的には京都方式が好きだ。なぜなら、送と迎を別々にしているからだ。それぞれを大切にしている姿が見える。それが学校への愛着の深さにつながっているようだ。
教育はどうなっているのかと目を向けると、教師のやる気のなさがさらに蔓延した。
例えば、大阪市の友人はこう語る。人事の季節を迎えるにあたり、内示の日程が発表されたが、管理職の内示が遅れるのだという。理由は管理職が十数名足りないからだと。世の中にそんな馬鹿な話があったのかと思う。
管理職、多くは教頭なのだが、大阪市はなり手がないのだ。なぜなら、外部校長が多く採用されて教頭から校長になりにくく、急な改革で仕事量が怒涛のごとくあり、さらに給与は低いとくるからだという。
友人の学校の教頭は、多忙で土日出勤しても追いつかず、疲れ果てて他の教員に仕事を回すことだけを考えている様子だ。
また、教頭が倒れたら、その学校の中から新しく教頭を選出しなければならない。教頭の予備軍がいないからだという。
このような中で、健全な教育が出来るわけがない。友人はつづけて言う、「教頭試験は教員採用試験よりはるかにやさしくなった」。そらそうだろう、競争率がないのだから。
大阪では、条例で、3年連続で定員割れになった高校は統廃合を含む再編対象となると規定されている。
教頭試験も3年連続で定員割れしたら京都や奈良、兵庫の教頭試験と統合し、他府県の優秀な教頭を呼び込めば良いのだと友人は皮肉っていた。
土日は一時の休息。でも、メール、時には電話がある。生徒の悩みだけでなく、保護者の人生相談的なこともある。
金曜日の夜は保護者の家庭内の相談を2時間聞いた。生徒にも関わることなので解決に向けて一緒に考えた。
その後に、ある生徒からメールがきた。その内容には対応しきれなく申し訳なかった。
日曜は妻とゆっくりコーヒーにでも出かけたい。
しかし、月曜からまた戦争がはじまる。
そして、金曜日がおわると、「この一週間ありがとうございいました」と自然に手を合わす。
生徒は家庭の経済的な状況にどうしても心理を左右される。
本来力を発揮すればすばらしい人になるのに、家庭状況で圧迫されている生徒がいる。
退職したら、いろいろなことがしたい。その中の一つに里親的なこともやりたいと考える。
現在、小学4年から中学3年までの114人が通う。一人一人の歩みに合わせて教員らが寄り添いながら、出席率を向上させ、進学への意欲も引き出している。
「何回も壊れ、作るのに苦労したんですよ」。校舎1階の陶芸教室で、銀の粉が混ざった粘土をこね、クモや指輪を形作る児童たちの表情は、真剣そのものだ。校庭を見渡せば、教員と楽しく野球をする姿も。
子どもたちが取り組んでいるのは、毎週火曜と木曜の「講座学習」。料理や手芸、バドミントン、バスケットボールなど文化系から体育系まで、年間で約20の講座から選択して受講できる。黒沢正明校長は、「学校に行くのは楽しいことなんだ、と感じてもらえるようにしている」と話す。
同校は2004年、国の構造改革特区を活用し、誕生した。「自分を伸ばせる人になろう」「自信をもてる人になろう」といった目標を掲げ、年4回、転入生を受け入れている。
子どもに無理強いはしない。授業中、集中力が続かなかったり、体調不良を感じたりした場合は、読書やボードゲームができるプレイルームや保健室などで過ごす。
スクールカウンセラーも毎日、市や都から訪れ、子どもたちは日々の出来事や悩み、不安に感じることをこまめに話す。コミュニケーション力を養い、友人が出来るよう、ハロウィーンパーティーや餅つきなどの年中行事も多い。こうした指導の結果、開校時は5割前後だった出席率は、昨年度、目標の7割を超え、現在も維持している。
「学校に通える」と自信を付けた生徒が、次に目を向けるのは進学だ。中学2、3年は少人数指導を徹底し、学習到達度に応じてコース分け。1コース約15人の生徒に教員らが3~4人付き、補習の時間もある。生徒の9割以上が、全日制や定時制などの高校や専門学校へ進学。大学や大学院に進学する卒業生もいる。
民間出身で昨春、就任した黒沢校長は、「今後も、コミュニケーションの場を多く設け、社会性を培うような環境を提供したい。本校での時間を自信に変え、一つ一つハードルを越えて社会に羽ばたいてほしい」と話している。
中学校に行けない、行かない子たちの居場所作りだ。
それが不足して苦しんでいる生徒、保護者が多いことを知ってほしい。
塾は夜だが、その居場所では朝から昼間にかけて活動する。
内容は音楽、芸術、映画、勉強やスポーツ等を通して心を癒し、体力保持をねらう。カウンセリングも行いたい。
なにより不登校生徒が自宅でしか活動できないことが不愉快でならない。
不登校がおかしいのではない。頂上に登るための道が一つしかないことがおかしいのだ。
学校に行かなくとも道はあり、立派に育っている人もいる。
例えば有名なのがエジソンだ。
一説にはエジソンはLD(学習障害)ADHD(注意欠陥多動性障害)などを患っていたといわれています。
「1+1=2」を教師が粘土を例にとって教えていたら、エジソンが「1個の粘土と1個の粘土を合わせても(混ざって)1個の粘土になるだけなのになぜ2個になるのか」と聞いて、教師がエジソンを「腐れ脳ミソ」と罵倒したというエピソードが存在しています。
また、エジソンの知りたがりは学校内だけでなく、家でも発揮されています。「なぜ物は燃えるのか」を知りたくて、藁を燃やしていたら納屋に延焼してしまったのです。
これらの事例が積み重なったことで、エジソンは学校からも父サミュエルからも見放され、入学からわずか三ヶ月で放校処分を受けてしまったのです。
不登校生徒に道をつける事が必要だ。地方公共団体では有名大学に進学実績を伸ばすことに必死に力や予算を傾けているが、落ちこぼれている生徒には予算を掛けない。
私は落ちこぼれていく生徒(やんちゃな生徒も含む)の救済に力を入れることにより学校が正常化し、学校全体が大きく引き上げられていくと確信する。まず教師が本来業務に専念出来てやる気が出てくるからだ。
今、教師は落ちこぼれていく極一部の生徒の指導に9割の力を取られている。それが逆転すればみるみる学校は健全化され力を発揮する。このことがなぜ知事や市長は見えないのか。
場所は当方で探し、中古ビルの一角でも買おうかと思う。だれか助けてくれる人はいないものか。
ようやく仕事をこなして風呂に入り今はみがきを口にくわえながら打っている。
寝るのは3時前になるが、仕方ない。
月曜から重たい課題が3つある。
お叱りを受けている保護者の対応、不登校の対応、崩壊しかけない部活動の対応だ。
すごいプレッシャーを感じながら生きている。スリル満点ともいえる。
これに加え、委員会の早急な改革に追いつけない自分がいる。本当に厄介な改革だ。
明日、なんだかやる気が湧いてきた。重ければ重いほど、ファイトが湧いてくる。
受けて立つ。
このおいぼれがまだ立ち上がり頑張ろうとしている。
若モン頑張れよ。
1年目で挫折しても、まだ先は長い。何度でも立ち上がれ。
かっこ悪いが、私なんか若い時は失敗ばっかりやった。
その失敗、ここに出せば特定できるほどのものだ。
では、寝るとする。