不登校 考察
あるブログで、不登校について体験と対策が書かれているので載せてみた。この人の考え方はとても現実的だ。最終的に中学校に行かずに高等学校進学をした。
何箇所か現場の教師が変更するとすれば…。

下記では転校をする時引っ越ししなければならないと書かれているが、今はしなくて良い、理由あれば住居を変えずに転校出来るのだ。また、定期テストを受けずに高校進学を果たした生徒もいる。公立高校も不登校で進学した生徒はいる。府県によっては公立に不登校枠があることもある。

片っぱしから人に相談すればほぼ解決すると書かれているが、今はそう簡単に人間関係が解決するとは思えない状況がある。

以上だが、この記事をけなしているつもりは全くない。不登校についての対策は刻々と変化しているし、地域によっても違うからだ。

重要なのは、真摯な内容で具体的な対策が書かれていることだ。
一現場の教師が思うに、義務教育で不登校になれば、ほとんどが家にいるしかないというお粗末な対応しかできていないことが悔しい。




はじめまして、ノート作成者です。
 
このノートは実際に不登校を経験した現役の高校生が書いています。よく不登校関連で見かける「学校も楽しい事あるよ」とか「一緒に頑張ろう」などと言った何の根拠もなく学校に連れて行こうとする適当なアドバイスではなく、具体的かつ再現性の高い内容となっています。
 
もし自分が不登校で悩んでいる、もしくは周りに不登校で悩んでいる人がいれば、ぜひこのノートを最後まで読んでみて下さい。
 
生徒さんには勿論ですが、親御さんにも読んで欲しい内容です。
僕は不登校になった時、親に両手を捕まれて学校まで引きずって連れて行かれました。今となっては親も「ごめんね」と言ってくれているのですが、不登校児を強制的に学校に連れて行くのは完全に逆効果です。余計に学校が嫌いになってしまいます。
 
不登校の本質をしっかりと理解した上で、
自分の可愛い子供と向き合ってくれる事を願います。
 

ほとんどの人は不登校を大きく勘違いしている

僕は中学生で不登校になったのですが、不登校になる前は不登校児に対して「サボってる」だとか「楽そうでいいな」とか「いじめられているのかな」と思っていました。
 
皆さんの周りにも同じような意見の人は多いのではないでしょうか。
 
しかし、これらの考えは間違っています。
 
もちろん中には友達と遊びたいだけで学校をサボってる人もいますが、ほとんどの不登校児が「自分は学校に行けていない」という事に傷ついて悩んでいます。
 
では何故世間は不登校を「サボり」などと勘違いしているのか。
 
不登校になる生徒の割合は中学校で約40人に1人と言われています。つまりほとんどの人間が「不登校」と関わった事が無いのです。
 
例えば友達関係の悩みであれば、誰もが通る道です。そのため大人や先輩のアドバイスは参考になるのですが、不登校の悩みは誰もが通る道では無いので、いくら大人や先輩とはいえ「よく分かっていない」のです。そのため間違った考え方が広まってしまっているのです。
 
断言しますが、不登校は甘えでもサボりでもありません。
 
むしろ不登校になった自分を褒めるべきです。他の子が学校なんて行って当たり前と思っている中、学校に行く事に疑問を覚えたというのは頭の良い証拠です。
 

学校に行けない理由を考えよう!

自分はどうして不登校になったしまったのだろう?その理由が分かりますか?
例えば「○○君が嫌な事をされる」とか「○○先生が苦手だ」とか、具体的な理由があれば、その悩みを解決する事を考えましょう。
 
家族、友人、担任、教頭、校長、カウンセラー、親戚、とにかく全員に片っ端から相談してみましょう。自分だけで考えるのが一番良くないです。
 
これだけの人に相談してみれば、99。9%解決します。
 
自分1人で考えても思考が停止し、どんどん悪い方向へ考えてしまい、解決しない事が多いです。相談するのは恥ずかしいかもしれません。しかし困った時は他の人の脳みそを借りるのが一番良い方法です。
 
 
では次に、いくら考えても具体的な理由が分からない人。
「学校に行きたくない理由が分からない人なんているのか?」と言う人がいますが、理由が分からないまま不登校になる生徒は多いです。僕もそうでした。
 
そういう人は「学校に行かなくていい」です。
この結論に辿りつくまで色々と考えたのですが、行く必要ありません。
 
具体的な理由が無いのに不登校になる子は、本能的な「自己防衛」が働いているのです。つまり自分の身を守るために学校を休んでいるんですね。
 
何故このような事が起こってしまうかというと、不登校になる子の特徴として2つ挙げられるのが「繊細な性格である」というのと「中学校に対して相性が悪い」という事です。
 
自己防衛の原因はストレスです。自分のストレスの許容量を超えてしまった時に「これ以上は無理だ」と体が本能的に自己防衛をするのです。これは会社などに行けなくなる、うつ病も同じです。
 
よく会社に行こうとすると、お腹が痛くなって頭も痛くなって倒れそう・・・という人がいますが、あれは性格が繊細である+そこの会社が合っていないのです。
 
そういう人は会社を変えると治る事がよくあります。
 
性格が図太い人はストレスが溜まりにくいので、どんな環境でもストレスで倒れる事はありません。環境で戸惑う人は繊細なのです。これは悪い事でも何でもなく、自分の特徴だという事を理解しておいて下さい。繊細なほうがストレスには敏感ですが、相手の気持ちやその場の空気を察知出来たりと良い面もあります。
 
もう1つは「中学校に合っていない」という事です。例えば大阪府と東京都では住民のカラーが全然違いますね。そのように地域によってカラーが存在します。
 
その地域のカラーと自分のカラー(個性)が噛み合わなかった時、学校にいる時間そのものがストレスになってしまうのです。学校にいるだけでストレス?と思う人は、ピーマンが嫌いな子に朝から夕方までピーマンを食べさせていると考えて下さい。とんでもない拷問ですね。同じことなのです。
 
では、どうすればいいのか?2つあります。
 
1.学校を転校する
2.高校生になるまで不登校を続ける
3.気合と根性で登校する  ←体も心も壊れます
 
ちなみに僕は2番を選択して、今は高校生活を順調に送っています。
え?中学校に相性が悪いと高校もダメじゃないんですか!?とよくここで質問されるのですが、高校で相性が悪いなんてこと、まず無いですね。詳しくは後で。
 
学校を転校すれば、当然ながら学校のカラーも変わってくるわけですが、引越ししないといけません。家に金銭的な余裕があるなら良いでしょうが、個人的には引越しするほど、中学校は価値のあるものとは思えません。
 
それに引っ越した先でも相性が悪かったら意味が無いですしね。
 
もう1つは高校生になるまで不登校をするというやり方です。
ただし、テストの時だけは行ってもらいます。
 
自宅で勉強をしながら(勉強の方法は後で書いてます)、学力を上げて高校受験をするというやり方です。いくらテストで点数を取っても学校に行かない為、公立高校を受験するのは厳しいですが、今の時代は色々と制度や支援があるので金銭的にそれほど余裕が無くても私立に行けます。
 
さらに高校生はアルバイト出来るので、自分でも稼げます。

不登校だけど、どうやって勉強すればいいの?

僕の経験上、塾がオススメです。
 
家で勉強してもやる気が上がらないですし、あまり学力も上がりません。一度だけ家で勉強しようと思いやってみた事があり、本屋さんでテキストを買ってきてみたところ、ステップ1から全く分からなかった事があります。
 
それに塾だと外出する機会が出来るので、家にこもりがちになるのを防げます。
 
塾の中でも公文(くもん)が一番オススメです。
前は「個人別の指導塾」を推薦してたのですが、やっぱりダメですね。
 
この手の塾は大学生のアルバイトを適当に雇って教えている事が多く、先生の当たり外れが大きいです。
 
それに比べて公文は「学校で点を取る事」に特化しています。最短距離で学力が上がりますね。塾に行くと「同じ中学校の子に会いたくない」と思うかもしれませんが、中学生で塾に来る子に変な子はいないから大丈夫。
 
 
※僕は公文の回し者ではありません。個人の感想です。
 
 

どうしても定期テストは受けないとダメですか?

これは、「はい」です。
当たり前ですが、いくら勉強してもテストで点が取れなければ意味がありません。
 
しかし、「毎日学校休んでいるのに、テストの日だけ行きにくい・・・」と思うでしょう。
そんな時は、別室でテストを受けてみましょう。
 
学校に連絡すれば、教室以外の場所でテストを受ける事が出来ます。
 
例えば時間を少しずらして、他の生徒が1時間目のテストを受けている時に登校して、先生に別室に案内してもらって、別室で1人でテストを受ける事が出来るのです。
 
もし別室に向かっている最中に誰かに会ったらどうしよう・・・という時は、移動する時はマスクしておきましょう。
 
これで安心してテスト受ける事が出来ますね。
 
 

中学校行けない子が、高校に行けるの?

行けます。
 
何故かというと、中学校と高校は全く違う世界だからです。
 
おそらく小学校から中学校に上がった時、あまり変化を感じなかったと思います。何故なら小・中学校は「地域で縛られているから」です。メンバーが同じなのに世界が変わるわけがありません。
 
しかし高校という場所は受験で入学するので、同じ学力の子しか集まりません。
という事は、自分の感覚に近い子が大勢いるのです。つまり良い人間関係を築きやすいということです。高校生が楽しく見えるのはそのためです。
 
しかし、そのためには勉強が必要になってきます。
同じ学力の子しか集まらないということは、全く勉強しなかった場合、「頭の悪い子しか集まらない学校」に行く事になってしまいます。
 
小学校では「ヤンチャだね」で済む子が、中学生になってタチの悪いチンピラに成長するケースがあります。そういう子は更正する事もありますが、ほとんどは高校に入って更に不良になって酷い場合は犯罪に手を染めている場合もあります。高校生の不良は笑えないレベルです。
 
笑えない不良だらけの高校に行くのは勘弁・・・というのであれば、最低限の学力は付けましょう。僕の目安は最低ラインで偏差値「42」です。
 
現在中学校3年生で、2学期に突入してしまっていて偏差値が40に満たない場合は通信制や単位制高校をオススメします。高校卒業の資格さえ取っておけば大学進学でも就職でも何でも出来ます。

高校選びのコツを教えてください!

僕はまず私立高校をオススメします。
 
そもそも不登校になった時点で公立高校を受験するのは厳しいです。
 
先ほど中学校⇒高校になると全く別の世界になるという話をしましたが、私立高校に行ったほうが違う世界になる度合いが大きいです。
 
「こんな人間がこの世にいるのか?」と驚くと思います。
 
また、同じ偏差値なのであれば「自由な校風」の学校をオススメします。
 
自由な学校のほうが、伸び伸びと生活できるので楽しいですね。
同じ偏差値の学校がたくさんあって悩む場合は、「オープンスクール&通常時」に見学に行くと良いです。
 
ほとんどの生徒や親御さんがオープンスクールと学校説明会で判断してしまいますが、普段の学校の様子もチェックしておいたほうが良いです。
オープンスクールや説明会なんて、とことん悪い部分は隠して都合の良い事ばかりを言いますし、わざわざそんな時に手伝いに来てる生徒は真面目な子しかいないので、判断を誤りがちです。普段の登下校の様子をチェックして、この学校はどういった雰囲気の生徒が多いのかを確かめる事をオススメします。
 
高校受験といえばハードなイメージがあるかもしれないですが、自分にあったレベルの私立高校を専願で受験すれば、まず不合格になる事は有り得ないのでご安心を。
 
家庭の予算的に厳しい場合は、自分のレベルよりワンランク下げて受験してみると、私立高校の場合「成績優秀者」という事で入学金を免除できたりする学校があります。
 
あとは学費のためにアルバイトしましょう。一足先に社会経験が出来るので別にお金に困っていなくてもやるべきです。
 

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2014/04/06 18:11 | Comments(1) | 学校変革

コメント

自分も本当に昔から公文式に行けばよかったな!っと感じました。
また、不登校の子を誉めてあげるべき!っということに感動しました。
読んでて、なるほどなぁ!って思わされました。

色々な実態がうなずけますね。
情報ありがとうございました(^^)
posted by TOEIC勉強中だぁ~!at 2014/05/19 22:09 [ コメントを修正する ]

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