長崎市を5月に修学旅行で訪れた横浜市の中学3年生が、案内をしていた被爆者に、「死に損ない」などの暴言を浴びせていたことがわかった。語り部として活動する被爆者らは、次の世代に原爆や戦争の惨禍を伝えていく難しさに、改めて頭を悩ませている。
学校などによると、修学旅行生119人は5月27日に長崎市を訪問。原爆で多くの犠牲者が出た山里小学校で、被爆者の森口
森口さんは、原爆投下後に疎開先から長崎市内の自宅に戻り、入市被爆した。小学校教諭を退職後、「長崎の証言の会」事務局長として被爆証言を収集している。森口さんは「核兵器や戦争の悲惨さを人ごとのように思われているのなら、それが一番悲しい」と語る。