公立学校の真実
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2015年度から始まる兵庫県内公立高校の学区再編で、再編の対象になる高校のうち64・7%が、受験生が集中する学校とそうでないところの“学校格差”が拡大するとみていることが、神戸新聞社が実施したアンケートで分かった。
学区拡大で多様な生徒が集まることに期待する一方、高校の序列化や定員割れを不安視する声も目立った。
アンケートは5~6月、現在の中学3年生が受験できる県内の国公立高校167校(高専、定時制などを含む)に実施。私立高校52校にも行った。国公立は全校、私立は88・5%から回答があった。
県内の公立高校の学区は15年度、現行の16から5学区に再編。受験生の選択肢が大幅に増える。
学区再編で学校格差が広がるかどうか尋ねた質問では、新学区が適用される全日制普通科、総合学科がある高校のうち「そう思う」「ややそう思う」と回答した高校が計64・7%に上った。「そう思わない」「ややそう思わない」の計16・4%を大きく上回った。
格差が拡大する理由は、交通の利便性や「進学実績のある伝統校に流れる」(第3学区・県立高校)など。再編への期待や懸念では「上位層の生徒をどれだけ取り込めるか期待」(第1学区・同)▽「地方の高校は定員割れに追い込まれる」(第4学区・同)‐などの意見があった。
また、私立高校の73・9%は、学区再編が私立校にも影響すると回答。再編で公立校入試の合格ラインが読みにくくなるため「私立校の併願が増える」「入学者数の予想が難しくなる」という見方が目立った。
(紺野大樹)7月8日
大阪と良く似てきた面がある。大阪はすでに学区を広げてから撤廃した。アンケート結果は大阪の事後をたどっている。