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 山梨県教職員組合(山教組)の選挙資金集めをめぐり、罰金刑を受けた元財政部長が教頭に昇任していた問題で、同様に選挙資金集めに関与して処分を受けた元委員長も、教頭に昇任していたことが8日、分かった。この問題について同日、県議会で一般質問が行われ、山教組幹部経験者の約9割が校長・教頭職に昇任するなど、県教委で組合幹部の「優遇人事」が行われていた実態が明らかになった。

 山教組の選挙資金集めなどをめぐっては平成18年、元財政部長ら2人が政治資金規正法違反(虚偽記載)罪で略式起訴され、罰金30万円の略式命令を受けたほか、元委員長ら24人が県教委に処分された。しかし、県教委はその後、この元委員長を教頭に昇任させ、県内の小学校に赴任させていた。

 県議会では、内田健県議が一連の問題を「教育の政治的中立」という点から取り上げて質問。昭和63年以降、委員長や財政部長といった山教組本部の「六役」と呼ばれる幹部経験者29人のうち、25人が校長・教頭職に昇任していると指摘したうえで、こうした人事を「異常ではないか」と批判した。

 これに対して、県教委側は松土清教育長が「退職までに小中学校の教員の9割が管理職になっており、(山教組幹部経験者の)比率が高いということはない」と反論。元財政部長を教頭に昇任させたことなどについて、古屋知子教育委員長は「厳正な手続きを踏んでおり、問題ない」とする見解を示した。

 選挙資金集めは民主党の輿石(こしいし)東(あずま)代表代行を支援するため行われていたことから、一般質問では輿石氏が「教育の政治的中立はありえない」と発言した問題も取り上げられたが、松土教育長は「発言の政治的な意図が把握できない」として、コメントを避けた。


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全国首長アンケートの結果が出た。民主党政権の実績に大半が批判的だった。「期待したが十分な実績が挙がっていない」が76%、「期待もしなかったし実績も挙がっていない」が18%である。目立つのは、87%の消費税の増税だ。

さて、高校無償化は60%が推進を促している。これは首長が現場の実情を知らないからこういう結果になったと言える。

日本金融公庫の調査では、小学生以上の子供を持つ家庭の教育費(在学費用)が、2010年度は平均で198万2千円となる見込みだ。年収の37,6%に達する。前年度の33,7%から上昇し、比較可能な2000年度以降で最高となった。

ここで注目したいのは、教育費用の割合は、年収200万から400万未満は56,5%に対して、年収800万以上は27,2%だということだ。しかし、この数字だけを単純に比較するだけでは実態は見えない。在学費用は年収200万から400万未満は166万7千円だが、年収800万以上は237万8千円と出ているからだ。

つまり、年収の低い家庭は教育費を削っていてもさらに家計に教育費が占める割合が高いという格差だ。

中学校の現場で切実なのは、年収の低い家庭の進路だ。

年収が低い=教育に費用をかけられない(塾や習い事に行けない)。さらに進路決定時期になると、この生徒たちは私学に行けない。この2重苦が襲うことになり、希望が失われ暗闇の中に突入する。

しかし、我々教師などの年収の高い家庭は、別に公立高校無償化にしなくとも全く平気だ。

年収で7、8百万あれば中学からでも私学だって行かせられる。この格差を無視して、財源を一律公立高校無償化に使うのは無駄そのものだ。

我々教師仲間は、例え自分は公立学校に勤めていようが、自分の子供は中学校から有名私学に行かせている者も多い。私も2人とも子供は、高校は私学だ。全く必要のないところに税金を投じるバカな政策は辞めてほしい。なぜなら本当に困っているところに投じることが出来なくなるからだ。

現場では、切ない気持でこの格差と格闘している。もし、彼らの家庭が学費を払える力があるなら、生徒は希望が涌き、学校でも元気になり、教室を抜け出して邪魔をすることも少なくなる。そんな彼らに、少々の慰み事を言えても、教師が裕福だから伝わらない。

彼ら底辺層を救う手立ては希望ある未来を生みだすことだだ。だから、是非そんな彼らこそ、私学でも公立でも高校あるいは大学を無償化にすべきだ。なぜそれが首長に分からないのか。それは、現場での底辺層の子の可能性を知らないからだ。さらに、首長自身が裕福で底辺層の痛みが感じとられないからだ。

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 生涯有効とされてきた先生の免許に期限を付ける「教員免許更新制」の第1回修了確認期限が、いよいよ来年3月末に迫ってきました。その日までに35歳、45歳、55歳になる先生は、1月までに、大学などで計30時間の講習を受け、更新手続きを行う必要があります。

 ところで、講習は本当に、当初期待された効果を上げているのでしょうか。中央審議会は現在、更新制を含めた「教員の資質能力向上」について、特別部会を設けて検討していますが、そこに提出された委託調査には、心もとない数字が上がっています。

 その前に、そもそも更新制とは何を目的としていたか、改めて確認しておきましょう。文科省の説明によると、

(1)その時々で教員として必要な資質能力が保持されるよう
(2)定期的に最新の知識技能を身に付けることで
(3)教員が自信と誇りを持って教壇に立ち
(4)社会の尊敬と信頼を得ることを目指すものであり
(5)不適格教員の排除を目的としたものではない……ということです。
特に(5)は今でも誤解している人が少なくないので、注意していただきたいと思います。

 さて、聞き取り調査の結果では、目的の(2)に当たる「最新の知識技能の習得」について、効果が「あった」(「とても」「やや」の合計、以下同じ)と回答した教員の割合は、40%にとどまりました。ただし、受講した教員の上司である校長の評価は51%、人事管理者である教育委員会は61%なので、本人が感じる以上に効果はあるのかもしれません。

 しかし、(3)に当たる「教員としての自信と誇りの高まり」は、教員で16%、校長で23%、教委でも27%にとどまっています。(4)に対応する「社会からの教員に対する信頼・尊敬の念の高まり」になると、教員9%、校長15%、教委18%しかありません。同じ質問を保護者にもしているのですが、それでも信頼が高まったと見る人は31%止まりです。

 なお、本来の目的ではない(5)に当たる「不適格教員の排除」は、教員7%、校長14%、教委12%に対して、保護者は30%ですから、やはり温度差は隠せません。

 とはいえ以前の記事で見たように、受講した教員は、講習自体を無駄だと思っているわけではありません。今回の調査でも、「専門性の高い内容だった」(64%)、「新たな視点を持つことができる内容だった」(58%)などと評価しています。
 ただし、「学校における教育活動に、すぐ生かせる内容だった」かどうかになると、32%にまで落ちてしまいます。勉強にはなったけれども、忙しい校務の合間を縫って受講した割には、応用面でいまひとつ、というのが実感のようです。

 民主連立政権は当初、更新制自体を見直す方針を示していましたが、「ねじれ国会」で法律改正が難しくなり、制度は来年度も今の形で続く見通しとなりました。効果を上げる形で存続を図るのか、あるいは、別の形でやるべきなのか。きちんと「仕分け」をして、今後の議論を急いでほしいと思います。

(提供:Benesse教育情報サイト

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  文部科学省は11日、「教員免許更新制」で義務づけられている大学などでの講習受講を済ませておらず、このまま来年3月末を迎えれば免許が失効する教員が9月時点で推計約2千人いると発表した。文科省は教員に早期の受講を呼びかけるよう求める文書を全国の教育委員会に送った。

 今年度末で免許有効期限を迎える全国の幼稚園~高校の教員は約8万5千人。このうち、受講が終わっておらず受講予約もしていない教員の割合は、抽出調査では2.4%だったため、人数を約2千人と見積もった。

 文科省は来年の通常国会での教員免許更新制廃止を検討したが、参院選後の「ねじれ国会」で法改正が困難となり、今年度中の廃止は断念している。
 
 2000人の教員が免許喪失となると大変だと思うが、その内半数は何とかするだろう。
 だが、忘れていたり、辞める覚悟のものがいるのだろう。
 下記のような例もあるのだ、やはり免許失効、つまり辞めさせられる教員も出てくるということか。

東京都都教育委員会は18日、立川市立小学校の女性教諭(56)が、正規の教員免許を持たないまま授業を行っていたと発表した。 教諭は同日付で失職した。

 発表によると、女性は1990年、青森県でのみ3年間有効の臨時免許を取得したが、2006年に都教委の臨時的任用教員に応募。都教委の担当者は免許がないことに気づかず採用した。 女性は同年以降、世田谷区1校、国分寺市2校と立川市1校の小学校計4校で勤務し、担任もしていた。

 今月16日、都教委に教員免許の取得方法を問い合わせ、無免許が発覚。女性は来年度の正教員の採用試験に合格しており、採用時に教員免許を提示する必要があったため、都教委では、女性が取得方法を問い合わせたとみている。

2010年11月19日09時57分  読売新聞)

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  大分県教員採用試験汚職事件に絡み、2006年、07年実施の試験で点数が不正操作され、54人が不合格となった問題で、同県教育委員会は17日、このうち50人との間で計約8700万円の賠償金を支払うことで和解が成立したと発表した。残り4人は和解に応じなかったといい、教委は今後も協議を続ける。不合格者は09年4月までに同県内外で全員が正規の教員として採用されている。

  教委によると、和解内容は、不合格者が本来採用されるはずだった日から臨時講師としての給与を受け取っていたと見なし、実際に採用された日までの期間について、正規教員給与との差額相当分を支給する。また、最低40万円の慰謝料をそれぞれに支払う。  (時事通信)
 
 この問題も古くなりつつあるが、こういう形で収束させていたのか。しかし、2006年以前にも十分に不正はあったはず。こうなると、計り知れない多額の賠償金が必要となる。そこまでは大分県もしないだろう。さて、大分県だけではないと思うが、今もあると思われる。

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  京都市は17日、旧同和地区の高校生、大学生に貸与した奨学金の返還で、支払期限の切れた2007、08年度返還分について、35人(滞納額約780万円)が返還に応じていないことを明らかにした。滞納が続けば、民事訴訟などの裁判手続きに踏み切るという。
 
 奨学金は「返還不要」として給付したが、住民訴訟で07年9月、給付を違法とする判決が確定。市は01年度以降に返還時期を迎えた約1400人に返還手続きを始め、07、08年度は対象者960人中、所得基準で840人が免除され、在学中などで猶予された31人を除く89人に1370万円の返還を請求した。
 
 同日開かれた返還事務を点検する監理委員会で、市は89人のうち、65人が滞納し、滞納額は計1200万円だったと説明。所在不明者や返還猶予の相談に入った人を除く41人に督促状を送ったが、35人は「裁判で返還義務がないことを証明したい」などとして、支払いに応じなかったという。
 
 税滞納のように財産の差し押さえができないため、市は今後、催告状を送付し、1年間応じなかった場合には民事訴訟や民事調停の手続きに入る。                        (京都新聞)

 奨学金は返還不要として給付している。よって、親としては、返還に応じる必要がないと思うのは当然だ。市の同和行政の甘さが生んだちょっとした悲劇と言わざるを得ない。

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 私が道徳授業をしたいのは、めちゃめちゃおもしろいからだ。自分の人生を語り、それがもとで生徒とやり取りが弾めばこっちの思うつぼ。生徒も自分を出してくる。
 こちらが自分をさらけ出した分、生徒たちも自分をさらけ出す。肌と肌の付き合いが始まる。これをやるために教師をやっているのだ。
 道徳はこちらの価値観を押し付けるのではない。ソクラテスの産婆法そのものだ。つまり、解答は生徒の中にある、それを引き出す役目が教師だ。 生徒はすごい解答を持ちだす時もある。こいつらは分かっているのだ。
 「先生の道徳は面白かったよ」と言ってくれる生徒も多い。教科よりのるからだろう。でも、失敗も多い。今風で言うと、「すべる」という奴だ。だから、教材研究もする。 道徳の教材はいたるところにある。本もあるが、番組のなかでも使えるものはたくさんある。録画だ。録画し忘れた時は、尖閣ではないが、ユーチュウブに載せてくれている時もある。
 道徳授業こそ教師の醍醐味なのに、やらないのはもったいない。

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  児童・生徒に「道徳」を身につけてもらうためには、今の授業をどう変えればいいのか。学校現場の教師たちも、悩みや迷いを漏らしている。

 都内の区立中学の男性教師(51)は、別の中学の同僚から、道徳の授業時間を「社会科の職場見学の準備に使った」と聞かされてあぜんとした経験がある。その中学では、職場見学をした後の礼状書きも道徳の時間を使っていた。

 別の中学の同僚は、道徳の時間に居眠りをしたり、隠れて受験勉強したりする生徒がいても特に注意もしていなかった。

 「道徳はほかの授業に比べて軽くみられていて、やってもやらなくてもいいと思っている先生がいる」

 この男性教師はため息をついた。

 (2007年12月26日  読売新聞)抜粋


 道徳の授業をまともにやっている学校はごく少ない。なぜか同和校ではやらない。同和校以外の学校で比較的落ち着いている学校でやっているのを知っている。また、人権教育を道徳でやる時もある。つまり、道徳の時間は一応組んではあるが、中身は適当だ。総合と合わせて2時間続きにして、自由に使っているところもある。当然、教育委員会もしっているが、お咎めはない。これが現状だ。保護者も教科指導ほど文句は言わない。

 道徳を研究している友達がいるが、今は管理職になって頑張っている。「豊かな心を育む」研究授業を繰り返し、研究会を自主的に持って若手を育てている。彼の研究は本物だ。
 彼は、生徒の心を育むのは簡単ではないという。「教師自身も内界を深く見つめ、人間の本質を知らねば伝わらない。道徳の教科書を読んで、奇麗事を並べるのは出来たとしても、それでは生徒はまたかと、右の耳から左の耳へ流れていくだけだ」と力説した。
 私は生徒に、一番大切な授業は「道徳」だという。しかし、これも道徳をまともにやれせてくれる学校での話だ。しないのに研究もできなければ、生徒にも伝えら得ない。


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   文部科学省は11日、教員免許更新に必要な講習の受講期限が今年度末とされている教員8万5487人(推計)のうち、8月末から9月時点で約5100人が講習を修了しておらず、免許失効の恐れがあるとするサンプル調査結果を発表した。このうち約3000人は、修了のめどが立っているという。
 これを受け、同省は改めて更新講習を履習させるよう求める通知を都道府県教育委員会などに送った。
 教員免許更新制度は自公政権下の2009年4月にスタート。免許に10年の有効期限を設定し、更新期限直前の2年間に、大学などで計30時間の講習を受けることを教員に義務付けた。

 教頭は政権が民主党になり免許更新制度もなくなるから、と言っていたが、6月くらいからきちんと更新してくれと言っていた。本校では免許更新をしない先生はいない。しかし、免許延期の手続きを取っていない先生はいる。つまり、新しい免許を最近取ったから延期できるのだ。それも1月終わりまでには手続きをしないと本当に手遅れになる。
  

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   読売テレビの10日の報道によると、漁船衝突事件の映像を流出させたことを認めた主任航海士は、取材した同局記者に対し「この映像は国民の誰もが見る権利がある」と話し、広く公表することが目的だったことを示唆したという。

「自分がやりました」。主任航海士は巡視艇への乗船勤務中に、思い詰めた表情で船長に流出を打ち明けたという。「彼はとても正義感が強い人だったから、映像の非公開を決めた政府の対応が許せなかったんだろう」。主任航海士の元上司は、突然の「告白」に至ったかつての部下の心中をおもんぱかった。

 「一言で表現するなら、彼は非常に優秀な部下だった。自分の任務に誇りを持ち、どんな状況でも決して弱音を吐かなかった」。元海上保安庁特殊警備隊長の坂本新一さんは、主任航海士の性格をこう振り返る。

 主任航海士は、坂本さんが海保を退官した平成12年までの約3年間、第5管区海上保安本部で部下として勤務。密輸や密漁などの取り締まりや、人命救助などを主な任務とする海上保安官として一緒に働いた。

 一方、主任航海士は今回の映像を撮影・編集した石垣海上保安部を管轄する第11管区にも所属したことがあったという。坂本さんによると、転勤が頻繁にある幹部級職員と異なり、下士官級が管区外に異動することは異例だ。

 「下士官級の彼が、日本の領海警備で特に重要な位置にある11管に異動したのは、勤務成績が突出して優秀だったからだと思う」と坂本さん。映像流出は、強い正義感が故の“告発”だったのか-。捜査の行方が注目される。


 航海士は流出事件の発覚後、同局側と電話連絡をとり、
神戸市内で取材に応じた。
 映像について航海士は「
海上保安官であれば、いつでも見られる状況だった。機密ではなかった」と強調。一部の政治家が機密扱いをしていることを疑問視し、流出させたという。

 航海士は「自分は国家公務員として、政府に対して仕事をしているだけでなく、国民のために仕事をしている自負がある」と説明。その上で「海保の組織に不満があるわけではない。(流出させたことへの)批判は覚悟しており、(その是非は)国民一人一人が判断することだ」などと語ったとされる。

 航海士は落ち着いた様子だったが、「同僚や上司に大変迷惑を掛けて申し訳ない。職を失うことは覚悟している」とも話し、涙を見せる場面もあったという。

 

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「馬淵国交相は問責に値する。菅首相の任命責任も免れない」

 自民党の山本一太参院政審会長は10日、党本部で記者団にこう語り、野党が過半数を占める参院に問責決議案を提出することも念頭に、馬淵氏の責任を追及していく考えを示した。問責決議案は可決されても法的効果はないが、政治的影響力は大きい。公明党の山口代表も国会内で記者団に「所管するしかるべき人たちの責任が問われる」と述べた。
 別の公明党幹部も「守秘義務違反が明らかになれば、馬淵さんだけでなく、菅首相の責任論は避けられない」と強調した。
 同日の衆院予算委員会では、映像の公開に応じない政府に批判が集中した。自民党の小泉進次郎氏は「公開すれば中国の日本批判を退けることができた。流出事件も起きなかった」とたたみかけ、首相は「情報流出は大変遺憾だ。申し訳ない」と謝罪に追い込まれた。
 与野党は、円高・デフレ対策を柱とした補正予算案について、今月15日に衆院で採決することで合意している。ただ、野党には「事情が変わってきた」(公明党筋)として、国会でさらなる審議を求める強気な声もあがりはじめた。
 野党には、流出事件の原因は「本当に責任を取るべき政治が責任を免れている」(自民党の谷垣総裁)として、「職員の処罰で幕引きを図ろうとする政府を許してはならない」との強硬意見も多い。
 自民党の石破政調会長は10日、都内を遊説した際、「(映像を)出さないからこんなことになった。それに目をそらして犯人捜しばかりしてどうする」と政府の対応を批判した。

 ◆防戦一方の与党

 民主党幹部は一様に口が重い。同党の鉢呂吉雄国会対策委員長は国会内で記者団に、「捜査当局の手に委ねられているので、政府として対応できる点は限られている」と述べ、捜査を見守る考えを示した。
 政府・民主党は、馬淵国交相に責任論が及ぶのは何としても食い止めたい考えだ。馬淵氏の進退が問われる事態になれば、求心力が低下している菅政権に、さらなるダメージになるからだ。党内では、「最悪の場合、鈴木久泰海上保安庁長官のクビを差し出すのはやむを得ない」(参院議員)との声すら出ている。
 民主党は野党時代、政府や自民党に機密情報の公開を激しく迫ったことがある。2007年には、インド洋で海上自衛隊が米補給艦に給油した燃料が目的外のイラク作戦に転用されたとして、米軍の作戦行動を含めた機密情報の公開を求め、当時の福田政権を揺さぶった。
 このため、菅政権がビデオ公開のあり方を巡って野党の攻勢を受けているのは「自業自得」(自民党幹部)との見方もある。

2010年11月10日22時40分  読売新聞)

外交もいいんだが、免許更新制の中止はどうなった??いつ中止するめどが立つのか。教育現場は右往左往しているぞ。 ビジョンを示してくれ。

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         尖閣流出ビデオは 仙石氏への明らかな不満からと見られる。
 
   なぜならビデオ投稿 者はsenngoku38と名を打ち、明らかに仙石氏への不満をこの投稿によって示したからだ。自身のすべてをかけて投稿したクーデターと思える。
                                           あるブログから
  「明らかに政治的なテロだ。政権への不満、組織的な問題かもしれない。徹底して犯人を探し、共犯者(の有無)、背景も調べるべきだ」民主党幹部は5日、映像流出についてこう語った。
 
 こうした中、流出の背景に、菅政権に対する官僚組織の不満・いら立ちを指摘する声がある。菅首相は政権交代後、「(官僚は)知恵、頭を使ってない。霞が関なんて成績が良かっただけで大バカだ」と公言していたが、首相に就任すると「官僚の皆さんの力を生かしたい」と突然豹変。 ところが、9月初めの中国漁船衝突事件以降、完全に距離ができた。

 当初、菅政権は、中国人船長を起訴する方針だったが、準ゼネコン「フジタ」の社員が中国国内で拘束され、「レアアース」の輸出禁止を突き付けられると、腰砕けに。 なぜか那覇地検石垣支部が「日中関係を考慮した」として、中国人船長を処分保留で釈放。「影の宰相」こと仙谷由人官房長官は「了とする」と認めた。 船長は「中国の英雄」となってVサインをして帰国したのだ。

 多数の中国人犯罪者と対峙してきた元警視庁捜査官の坂東忠信氏は「映像流出の背景にあるのは『義憤』だろう」といい、こう続けた。 「事件に関与したすべての公務員は、国家国益のために然るべき仕事をした。命を賭けて任務に当たった海上保安官もいる。ところが、民主党政権が船長を釈放したことで、信頼関係が一気に崩壊したのではないか」 流出した映像を見る限り、中国漁船の蛮行は明白。国民世論も映像を公開しなかった菅政権に、どちらかといえば批判的だ。徹底的な調査で“流出犯”は明らかになるだろうが、今後の対応次第で、菅政権は国民も官僚も敵に回しかねない。 (抜粋)

 すでに管政権は信頼を失っている。国民からも、世界中の国からもだ。
 中国船の船長は日本からぶつかってきたと豪語し、釈放され中国では英雄となった。しかし、ビデオを見る限り明らかに、中国船がぶつかってきている事実は明らかだ。さらにこのビデオを見ても中国人は、逆切れしているという。
 残念だが、これが今の中国だ。力と嘘で押し切るやり方だ。思いやり優しさからは程遠い。中国の国民性をなめてはいけない。徹底した反日教育で日本に潜在的に憎悪を抱き、自己のためなら平気で嘘をつく国民性だ。人権を売り物にしている教育者に中国寄りの者がいるが、人権を食いつぶしているのは中国である。だから、ノーベル賞受賞者も監獄の中にいるではないか。そんな国とどう立ち向かうのか、心を透明にし、策をしっかり練れる政治家に立ちあがってもらいたい。このままでは日本地図から、尖閣や北方領土は消え、沖縄、津島も消されていく。 

 昔、仏教を日本に伝えた中国。その精神はどこへ行った。宗教を弾圧してきた今の中国に必要なものは、政府要人が人心を取り戻すことだ。もちろん日本も然りだ。人心を中心とした教育と政策、商魂を取り戻し、世を元気にしたい。
 
 

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 公立学校の採用の試験結果が出たようだ。校内には講師の方々がいる。合格した人は表情が変わる。生き生きと働きだす。不合格だった人は表情が冴えない、または今までと同じだ。
 
 不合格だった年は、このまま講師を来年も続けようか、それとも他の職業に鞍替えするか迷いだす。このまま採用試験に落ち続けたら…と思うと、いてもたってもいられない精神的不安定さが出てくる。
 私が知っている限りで、10回目に合格した女性がいる。小学校だ。中学校では8回目に合格した人を知っている。競争率の高い社会科だ。また、社会科を捨て、通信教育で数学の免許を取り数学の教師をしている人もいる。しかし、教諭をあきらめ塾の講師や専門学校の教師になったものもいる。
  一生講師ではつまらない。教諭になり、責任を背負って教師を続けることこそ本当の苦しさがあり楽しさがあると思う。だが、試験結果はそうはさせてくれない時がある。
 
 さて、試験が近くなって講師の方に聞くと、「忙しくて勉強してないんですよ」という言葉を聞く。それでは本末転倒だ。早くしっかり勉強して欲しい。やるだけやってダメなら、教師稼業を辞めて他の仕事もすっきりした気持ちで迎えられる。また、天は他の仕事を使命として与えてくれると、気持ちを転換しやすい。しかし、毎年、不完全燃焼の勉強量で受験していては、もうちょっとやれば俺は合格したのに、という気持ちになり、採用試験へのあきらめがつかないまま人生が進んでいく。

  学校の中で、子供たちにとっては教諭でも講師でも同じように先生と映る。しかし、教諭と講師は大きく違う。実は講師のほとんどは受験生なのだ。生活も不安定だが、なにより将来の事を思うと気持ちが落ち着かない。不評を買うようなことをすれば、いつ首を切られるかもしれないという嫌な考えも付きまとう。時には、働きの悪い教諭連中に敵意を燃やすこともある。
 だから、講師諸君よ講師を続けて採用試験を受け続けるのもよいが、徹底して採用試験の勉強をしてほしい。もうすぐ冬休みだが、不合格の者は、酷だが旅行やスキーに行くな、勉強をしてほしい。なんなら、4月から講師を辞めて勉強に専念することを考えてはどうか。また、大量採用のある県に鞍替えも必要だ。

 私学への転向も必要な時もあるかもしれない。
 
仙台白百合学園小学校 教諭募集
松蔭中学校・高等学校 理科 専任教諭または常勤講師募集
国際基督教大学高等学校 保健体育科 専任教員募集
茗溪学園中学校高等学校 2011年度 専任養護教諭募集
相模女子大学中学部・高等部 英語科・数学科 専任教諭募集
城西川越中学校・城西大学付属川越高等学校 2011年度 数学科 専任教諭募集
    適当に載せてみたが、締め切りまじかのところもある。学校教職員公募より

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 ある中学校へ美術の講師が赴任した時、すでに授業は崩壊状態だった。いわゆる無法地帯だ。そこで管理職に指導法を訪ねることにした。すると返ってきた答えが、「指示はしてくれ、後はそこにいてくれるだけでいい」というようなものだった。ただし、危険な道具はすべて管理室に直しておいてくれと言われた。
 荒れた学校の指導とはこのようなものかと少し驚かされたが、いたたまれない様子が目に浮かび、そう答えた管理職を批判することもしなかった。
 その講師は、まじめな子はじっと一時間荒れた教室で小さくなって我慢する、それがかわいそうだったと話していた。
 また、新任研修の一環で指導主事が新任の授業を見に来た時、一人の生徒が寝ていた。新任は、あえて起こさなかった。実はその生徒は、授業の邪魔をし、それが叶わなかったら教室から飛び出し他の教室へ行くのだ。寝ていてくれる方が授業は進んだ。授業の後、指導主事から寝ている生徒を起こさなかったことへのお咎めがあるかと思いきや、なく、しかも起こさない方が良いのだと言われた。
 この2件の出来ごとを私は、半分笑いながら、半分痛々しく感じる。つまり、どうしょうもない現実と感じながらも、これでいいのか教師は、と思う。
 中学校は義務教育だから、辞めさせることもできないし厳しい処置もない。だが、それに甘んじて、無法地帯となった教室や生徒をそのままにしておいてよいのか、なんとか道はないのか。はみ出た生徒を一時的に自己を見つけさせるシステムや思い切った手立てを講じなければ、荒れた学校は変わることはない。
 教室にいる教師にすべてを任せるのはもう限界がある。管理職も教育委員会もそれはよくわかっているはずだ。現場もいかに一日を無事過ごせるかを夢見て日々を過ごす。本質的な策を講じる動きをつくることは枠の中では難しい。

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  朝鮮学校支給対象とするには、大きく3つの問題がある。

(1)反日的な教育内容を不問にしたままの公金支出
(2)
在日本朝鮮人総連合会朝鮮総連と一体化した不透明な学校運営が日本の
  教育法令や過去の政府の立場に照らし問題
(3)拉致問題解決を阻害する恐れがある-という点だ。

 文部科学省朝鮮学校日本の高校で使う政治経済の教科書購入を求め、教育内容の改善につながる一定の配慮を明らかにした。が、こうした疑念を抜本的に払拭(ふっしょく)できるものではない。
 政府与党は「はじめに結論ありき」で核心を直視する姿勢に欠けている。今後は
地方自治体レベルでも責任ある検証が求められる。

 昭和43年、国の反対を押し切って、美濃部亮吉東京都知事が朝鮮大学校を日本の各種学校として認可の意向を表明した際、当時の文相は独立国家の基本に照らして問題があるという立場を崩さなかった。
 これを機に地方自治体では
朝鮮学校日本の学校法人として認可するだけでなく、補助金支給も広がったが、国費は今まで支出されたことはなかった。

 朝鮮労働党の指導に基づく現状の朝鮮学校の教育が民族教育に値するかどうか。どちらにせよ民族教育を掲げる以上、それは朝鮮民族の誇りと英知、資金で築かれるべき問題だろう。
 他国である日本国民の税金でまかなう。それを当然と考えている
朝鮮学校関係者もおかしければ、支給に前向きな政府与党もおかしい。国家のスタンスを忘れた教育行政を憂慮せざるを得ない。(安藤慶太)    産経より

その通りだ。しかし、これを学校の職員室で言うと、周りから浮く。残念なことだ。だからここで言うのである。民主党の支持母体でもある日本教職員組合はそもそも社会主義を賛美する団体だ。科学的社会主義を追求するのだ。なにより元委員長の槙枝氏は、世界の中で尊敬する人物が金日成なのだからしかたがない。しかし、日本人の心はこれでは育たないどころか、蝕まれていっている。私は朝鮮学校への公的資金投入に賛成しかねる。

 


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河合塾教育情報部の富沢弘和チーフは「2年前に日本人4人がノーベル物理学、化学賞を受賞したことなどで、理系の人気が高まり始めた。今年もノーベル化学賞を2人が受賞しており、理系人気を後押ししている。理系志向は今後も続くのでは」と分析する。

 「理系の経営学」などの著書がある東大大学院工学系研究科の宮田秀明教授は「理系離れに歯止めがかかったのでは。学生が長引く不況で、しっかりと技術を身につける必要があると感じ始めたのだろう。IT技術はますます進歩していくので、情報・通信系に人気が集まるのは喜ばしい。産業界で日本企業の成功例が増えれば、理系人気はさらに高まる」と話している。

来春の大学入試で理系志望の受験生が増加していることが、大手予備校の志望校調査で分かった。10年ほど前から子供たちの理系離れが進み、ものづくり大国・日本の将来が危ぶまれていたが、近年の日本人科学者のノーベル賞受賞ラッシュなどを追い風に理系人気が回復。「理系離れに歯止めがかかった」とみる専門家もいる。

 大手予備校「河合塾」が8月に実施し、36万人が受験した全国最大規模の「全統マーク模試」で志望大学などを調査した結果、理系は「理」「工」「農」「医・歯・薬・保健」の全4系統で、国公立大が前年同期比で3~6%増、私立大が同5~8%増えた。一方、国公私立を合わせた文系の「法・政治」や「経済・経営・商」は前年を割り込んだ。秋の模試でも同様の結果になると予想される。

 駿台予備学校の9月の「全国判定模試」でも、国公立の文系志願者が前年割れしたのに対し、理系は同4%増。私立でも文系が同7%減に対し、理系は同2%増だった。代々木ゼミナールでも同じ傾向という。

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 3人のレンガ職人の話をご存じだろうか。ある旅人がレンガを積んでいる職人たちに出くわした。それを見て、旅人が「何をしているのですか」と問うたところ、1番目の職人は「見ればわかるだろう、レンガを積んでいるんだ」と答え、2番目の職人は「ここに大きな壁を造っているんだ」と答え、そして3番目の職人は目を輝かせて「俺(おれ)たちは、歴史に残る偉大な大聖堂を造っているんだ」と答えたという話である。

 私は今、同僚たちとスクラムを組んで教え子たちを3番目のレンガ職人のような人間にしたいと考えている。と同時に、自分もそんなレンガ職人のような人間でありたい思っている。

     ◇

 みよし・ゆうじ 山口県の中学校教諭。保守系の教職員団体「全日本教職員連盟」(全日教連)元委員長。

保守系の教職員組合か。今まで教師してきたが、聞いたことがないし、入っている人を見たこともない。この3人のレンガ職人の話は京都市の小学校の先生たちもこれで道徳授業の研究をしていた。子どもたちのことを思う教師集団の熱心な研究だった。高橋佳子氏の著書にも載っていた。

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 2005/07/21 放送 シリーズ闇の正体。
 
   今回は、修学旅行を取り巻く旅行業界と、教師の闇に迫ります。 これまでも幾度となく、修学旅行をめぐる不透明な関係が、問題視されてきましたが、今回、私たちボイスのカメラが初めて、その癒着の実態をとらえました。
 いまや、海外だって珍しくない修学旅行。生徒にとっては、学生時代の思い出をつくる大切な時間だ。その一方で、旅行業者にとって、1度に大口客を狙える修学旅行は、格好の標的ともいえる。 〈元旅行会社・営業マン〉「うまみが相当ある。人がたくさん動けば、お金もたくさん動く」そして彼らは、ターゲットを教師にしぼる。
 〈元旅行会社・営業マン〉「ぼくらがいうキーマン。この人に決定権があるというのがわかるので」 われわれは、ある中学校の修学旅行に引率する男性教師を、追跡することにした。新大阪駅で、新幹線を待つ修学旅行の一行。目指す先は九州の長崎、2泊3日の旅だ。そこに、異彩を放つ男性の姿がある。派手な黄色のジャケットに、麦わら帽。この男性こそ、業界関係者が語るキーマンといわれる教師だ。

 昼過ぎ、一行は異国情緒漂うハウステンボスに到着した。点呼をとった後、生徒らは自由行動へ。一方、問題の教師は慣れた足取りで、ある場所へ向かった。たどり着いたのは、飲食店が並ぶオープンスペース。教師の脇には、校長と旅行会社の担当者2人が随行する。生徒たちは、無邪気に写真を撮っている。 そのすぐそばで・・・ひと口、またひと口。ラージサイズの紙コップを、あおり始めた。果たして中身は何なのか?
 店員に聞いてみた。〈記者〉「何を買って行かれました?」〈店員〉「ビールをみなさんで買われましたよ。ビールとおつまみ」なんと昼日中からビールとは・・・合計4杯。しかも、校長の前で堂々とあおっている。で、支払いはというと・・・店員「8,000円分くらい。領収証は(旅行会社名)で」なんと、代金はすべて旅行社が払っていた。公立学校の教師は公務員、わずかとはいえ、利益供与にあたる。
 
 その夜、われわれは、さらにひどい光景を目にする。一行の宿泊先は、島原市内のとあるホテルだ。夕食後、ほどなくして教師が姿をみせた。周囲を気にしながら、ホテルを後にする。生徒たちをおいて、いったいどこへいくのか?島原唯一の、スナック街だ。 〈スナック〉「いらっしゃいませー」いた!両脇に若いホステスをはべらせ、満悦の様子だ。ホステスの他にも、2人の人物が陣どっていた。旅行担当者と、ホテルの社長だ。島原の夜をたっぷり楽しんだ後、3人は店を後にした。
 
 ここでの支払いも、教師は一切関与せず、全額ホテル側のツケとなっていた。もしその見返りに、旅行社やホテルに便宜を図っていれば、飲食接待による贈収賄に問われかねない。〈元旅行会社営業マン〉「常とう手段なんですが、旅費の中で処理する。先生がたち飲み食いしたお金を払うのは、先生でもなく、旅行社でもなく、保護者」つまり、懐が痛まないとあって、関係をつくりやすいというのだ。事実、教師が赴任して17年、少なくとも、うち15回の修学旅行を、同じ旅行社が引き受けている。
 
 なぜこの教師が、長年キーマンとして影響力を持ち続けてきたのか? きっかけは、25年前に起きた、ある騒動にさかのぼる。
 
 当時37歳だった教師は、学校との意見の対立から、授業の集団ボイコットを企て、3ヶ月の停職の処分を受けた。しかし、その処分を境に、教師は自粛するどころか、逆に横暴になっていったという。〈元同僚〉「とにかく怖い人。生徒にとっても、教師の仲間にとっても。死ね、やめろ、殺すぞ、そういう言葉が日常的にでてくる、何かあれば手を出す」ところが、学校側はというと、長年、教師の言動を黙認し続けてきた。逆に、こわもてする教師の存在を利用し、校内暴力や教員からの反発を、封じこめてきたというのである。
 〈元同僚〉「生徒は、常に周りの大人の顔色をうかがっている。当然、萎縮してます。校長は彼に対して、何でもOK。機嫌をとっている。
 
  そんな教師の、働きぶりはどうなのか。カメラで追うことにした。ある日。学校の裏門から、そ知らぬ顔で男がでてきた。教師だ。午後1時45分。次の勤務日も、午後1時54分に学校を後にした。また次も。雨のせいか、この日は、禁止されているマイカー通勤だった。時刻は、どれも午後1時半すぎ。勤務時間は、午後5時15分までのはずだ。帰宅後は、というと・・・犬の散歩をしていた。あぜんとする勤務実態。しかし、旅行行事だけはすべて参加している。修学旅行先の飲酒に、接待ざんまい。これ以上、教師の問題行動を、見過ごすわけにはいかない。

 まずは、旅行先で教師を接待した旅行社を問い詰めた。〈旅行社広報担当〉「添乗員の軽はずみな行動で、費用を負担した。由々しき事態と、認識しております」宿泊先の島原のホテルは、社長の不在を理由に取材に応えず、連絡するという約束も守られなかった。

 一方、教師の言動を黙認してきた校長は、教師の存在をどう考えているのか?〈校長〉「(その教師は)教育に対してロマンを持っているので、尊敬している先生が多い」ハウステンボスで、一緒に接待を受けたことについては?〈校長〉(Q.収賄にあたるが?)「申し開きができない。深く反省しております」 。

 そして最後は、問題の教師に直撃取材。〈記者〉「すみません。○○先生ですよね。この間の修学旅行、引率されてましたよね?」〈教師〉「うん」〈記者〉「お酒飲んでましたよね?」〈教師〉「いや。今年飲んでへんで」〈記者〉「・・・今年?」〈教師〉「ん。いや、飲んでへんわ」そこで写真をみせると・・・〈教師〉「これジュースや。これ(旅行会社)が、買ってきたのやから」ハウステンボスの飲酒には、しらを切りとおす教師。しかし、夜のスナックを持ち出すと・・・〈教師〉「うん、そーやな。水割り1杯、飲んだんかな」一転、あっさり事実を認めた。〈記者〉「修学旅行中の飲酒は、問題ですよね。認識ありますか」〈教師〉「あるよ。あんたらにぐちゃぐちゃ詰問される必要ないやろ」次第に、表情がこわばってきた。昼過ぎに、早々と帰宅することについてもきいてみた。〈記者〉「勤務日に、早く帰られてますよね?」〈教師〉「いやいや」〈記者〉「確認してます。そうした勤務状況は、教師としておかしいと思われませんか」〈教師〉「・・・・・・」〈記者〉「職務専念義務違反ですよね?」〈教師〉「・・・・・・」。

 大阪府教育委員会は「東大阪市教委と、事実を確認した上で、厳正に対処したい」とコメントし、本格的な調査に乗り出した。
 
 なんぼでもおるで、こんな教師。 実は一部高等教育機関にもこういう教員はいる。 語学研修・海外研修という名目で、学生を引率する旅行を実施する大学がある。あの経費の細目を公表している大学はあるか? もちろん、良心的な運営をしている大学の方が圧倒的に多いだろうが、不透明な金の使い方をしているところがある。 教育目的だ、と思って、親が払わされているだけだ。中には 海外研修=単位の場合もあるからな。              天漢日乗ブログより

                                                       
 5年ほど前の事だが今も似たような教師はいるはずだ。だから大阪は、今年あたりからタイムカード制になった。しかし、大阪のタイムカード制はなんら機能していない。例えば、高校では朝は打刻するが退校するときはしないからだ。学校によって規定が違うのが大阪で、大変ゆるいところもある。また、夏休みなど、朝、夕するところでも昼は中抜け出来ると聞く。
 いい加減な勤務をしている教師は即刻停職にすべきだ。学校も性の温床になっているところもあるというから恐れ入る。例えば…
 
 2010年10月30日 のスポーツ日本から抜粋すると…
  校舎内で性的な関係を持ったなどとして、大阪市教育委員会は29日、市立中学校の男性教諭(41)と女性教諭(24)を懲戒処分にした。男性は既婚者。更衣室などを使って性行為に及んでいた。

 同僚や教え子たちに気付かれないよう、校舎内で息を潜めてアダルトビデオ顔負けの行為を繰り返した不倫教諭カップル。2人の説明によると、校内での情事は計4回に及んでいた。

 内訳は、昨年1月に教材・資料保管室で“口”で3回と、同5月に男性教職員用の更衣室で性行為を1回。

 女性教諭は今年6月、不倫関係を解消しようと別れ話を持ちかけた。しかし、男性教諭が応じず、校舎でキスをしたり体を触るなどの行為をやめなかったという。このため女性が9月、校長にセクハラを受けていると相談。2人の危険な関係が発覚した。

 処分は男性教諭が停職6カ月、女性教諭が停職1カ月。男性は29日付で依願退職した。

 市教委によると、女性は08年4月に赴任。男性と同学年を担当するようになり、生徒指導や学年行事などについて相談しているうちに同12月下旬ごろ、男女の深い関係に発展した。

 女性の説明では、計4回の行為はいずれも冬休み期間中と休日出勤の際だという。しかし、校内には部活などで登校している生徒もいたため、教材・資料保管室では廊下からも外窓からも見えない死角で行為に及んだとしている。

 保管室は空き教室。更衣室は職員専用のため普段から生徒の出入りはなかった。

 周囲にバレないよう、性行為の前後は慎重に行動していたようで、2人の関係に気づいた職員や生徒はいなかった。男性は「教員としてあるまじき行為で申し訳ない」と話しているという。
 

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 公立の小中学校や高校などで、1年以内に教壇を去った新人教員が平成21年度、過去最多の317人に上ったことが27日に公表された文部科学省の調査で分かった。精神疾患や教職になじめないなどの理由で依頼退職するケースが目立ち、文科省は「新人でもすぐに教壇に立たなければならない。プレッシャーが原因ではないか」と分析している。

 文科省が全国の都道府県教委などに対して調査した結果、新人教員のうち、1年の試用期間中に辞めるなどして、正式採用されなかったのは317人。前年度を2人上回り、過去最多を更新。6年前に比べると3倍近くになった。

 依頼退職が302人で大半を占めたが、このうち83人は精神疾患が理由。また、「教員になじめなかった」などの理由も多かった。指導力不足で不採用決定を受けた新人も29人いたほか、犯罪を理由に失職した新人も1人いた。

 一方、新人以外でも教育委員会に、資質不足で指導が不適切と認定された教員は260人に上った。在職20年以上のベテランが60%。特に50代が44%を占め、同省は「年齢が高く自分の指導方法に固執して改めないのが原因」と分析。ただ、認定数は前年度比46人減で5年連続で減った。

 学校のトップや中間管理職のような勤務に耐えられず、校長や副校長、主任教諭から希望して降格される「希望降任制度」利用者は223人。前年度を44人上回り過去最多を更新した。                         以上産経より

 退職に至るまで悩んだり病気になるのは分かる。文字通り、心身ともに疲れ果てるからだ。ベテランでも新しい学校に赴任してしばらくは、歯車をかみ合わせるのに時間がかかる。新人なら相当しんどいだろう。しかし、たまに息抜きをしようにも、出来ないのが学校だ。出来るのは長期休業中だが、新人は、新人研修や初任者研修が夏休みでも容赦なくある。しかも、校内では新任の研修やレポートや発表があり、気を抜けない。これに担任業務が入り、生徒や親との関係が悪くなるとまず、耐えられない。学校に行くだけでも二重丸と言える状態になる。

 教師の数を増やせとか、ひとクラス当たりの人数を減らせとか言うが、それだけでは解決は不可能だ。
 今学校の現状は、痛み過ぎている。生徒の心が痛み過ぎているのだ。特に小学校と中学校において、心を育む教育が必要だ。しかし、応急手当としては、特別にはみ出た生徒を手厚く教育するシステムや場所が必要だ。なぜなら、学校では、学校からはみ出た生徒もひっくるめて教育することは無理だ。出来るが、最終的にかなりリスクを負う。排除の理論と間違われるが、あえて言う、現場はそんな生半可ものではない。痛んだ生徒は癒される環境を与えられるべきだ。
 

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 教員の給与は、熱心にやっている教員にとっては安い。 例えば、夜は8時や9時に学校を出ることは当たり前、休日はクラブ活動、ときには夜中を徹して採点業務や生徒指導をしている教師たちのことだ。
 しかし、毎日、真剣勝負で教育に従事しているから、給与が安いとか高いとか考えている暇はない。余裕のある教師生活を送っている人たちが、給与の事で勤務時間を割いてデモをやっている。しかも、組合専従で働きもせず莫大な給与をもらってきた人たちもいる。
 
 先日、私学で教師をしている友人にあって聞いてみると、年収で、私の3分の2もない。私は恵まれた高給住宅街に住み、彼は、50過ぎても未だに新婚が住むような○○ハイツにいる。子供も、私は私学に行かせ、彼はもちろん公立に行かせている。公務員だから、共済組合から自分と扶養家族にかかった医療費の80%が返ってくる。だが、彼にはない。

 私が公務員なので恵まれた生活が出来、彼は出来ない。
 
 私のもう一人の友人は介護職だが、年収はひどい、300万だ。
 公立学校教員は一回民間に転職すればよい。いかに教員が恵まれていたか、民間の方々が必至で働き必至で生活しているか、管理職に文句言って好き勝手なことをしているのは教師だけだった、ということが肌で分かる。
 
 だから、私は給与が10%下がっても別になんとも思わない。というより、全国的にそうすべきだ。また、教員給与は、特別支援も高等学校も小、中と同額にすべきだ。差を付けることに意味を見出せない。

 就職・転職情報ナビによると 地方公務員と民間給与は以下の比較となる

地方公務員は民間の会社員よりも高給のうえ、運転手や警備に限ると国家公務員よりも22%も給料が高いそうです。
大阪市には年収1,300万円のゴミ収集職員がいたとか。
地方公務員の給料が高いのは、民間企業では考えられない諸手当が付くから。

  地方公務員 民間会社員
  平均年収
(万円)
平均年齢
(歳)
平均年収
(万円)
平均年齢
(歳)
全職種 712 42.6 485 40.4
      543 41.3
      350 38.3
ごみ収集 947 44.0 500 43.0
給食調理員 889 46.2 352 41.7
学校用務員 929 47.7 332 54.0
公用車運転手 1094 50.6 307 54.1
バス運転手 811 43.6 452 44.6
  809 45.2    
地下鉄運転手 670 39.0 621 39.5
  735 39.8 587 36.9

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練習しなければ受からない面接などおかしい。ただ、自分がなぜ志望し、どうしたいのかをはっきりさせておけ。

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 同和地区を擁する学校は何かと発言力がある。設備も他の学校と比べると良い。優秀とされる教師の配置も多く、加配も多い。これほどの優遇があっても、生徒の学力は低く、荒れも収まらない。内部の教師はどう思っているのだろか。なぜ、同和地区生徒だけ優遇されるのか、これは平等な教育ではない、とおもっている教師もいるし、もっと優遇してほしいと望んでいる教師もいる。

大阪府橋下知事の同和教育に対する素朴な疑問。

《私の中学では同和教育をしている。前の学校では、ひとかけらもこんな教育を受けたことがなかった》

 これは、橋下徹が中学時代に書いた卒業文集の一節だ。他の生徒の多くが、「3年間の思い出」のような子供らしい内容に終始する中、橋下がつけたタイトルは「視野を広げる」。

 東京から大阪に移り、2度目の引っ越し先となった大阪市東淀川区での生活は、橋下自身が「僕の人格を作ってくれたところ」と振り返っているように、濃密な時間だった。中でも中学校で学んだ人権教育は、思春期の橋下にとって「カルチャーショック」とも言える出来事だったようだ。

 「なんで夕方の6時で部活を終わらせなあかんのですか。夏場なんか、まだ明るいやないですか」。3年時にラグビー部のキャプテンを務めた橋下は、教室と同様、グラウンドでも雄弁さを発揮し、学校側と正面からぶつかった。

 背景には、地域が抱える複雑な事情があった。学力が低かったり、生活面に問題を抱えたりしている生徒の指導のため、この学校では、教師が帰宅後の生徒の住む地域に出向く「訪問授業」を午後7時から行っていたのである。府教委関係者によれば、それは同和対策事業の一環という側面もあったという。

×  ×  ×

 「いろんな子供がおるんや。先生たちだって一生懸命なんや」。ラグビー部顧問の黒田光(48)は必死でなだめたが、橋下は「なんで、ぼくらが犠牲にならなあかんのですか」としつこく食い下がり、結局、午後6時半まで練習時間を延長させたという。

 この経験が影響したのだろうか。橋下は文集に《まだまだ同和教育に反感をたくさんいだいている。完全に納得できないのもたくさんある》と書く一方、複雑な思いも記している。

 《でもその中でただ一つ「仲間づくり」の話だけは納得できるのは、その話が現実に起こったからだ。1年前、僕が自転車の事件を起こしたとき、みんな必死でかばってくれた》

 忘れがたい事件だったのだろう。橋下は中学時代、自転車を盗んだ疑いをかけられ警察に補導されたことを、大人になってからも度々週刊誌などで告白している。そこには、警察という権力に対する批判ものぞいている。

 「警察で、友達のことをしゃべらなかったら『しゃべれ!』って名簿みたいなんで背中たたかれて、これが警察かと。警察は暴力は絶対しないなんて言ってますけど、殴って吐かしてんだろうっていうのは、身にしみて体験したんです」

 このとき、警察を出てきた橋下を温かく迎えてくれたのが仲間たちだったという。文集にはこうある。《前の学校だったらみんな逃げてしまっただろう》

×  ×  ×

 むろん、橋下の同和政策が少年期の体験だけで進められているわけではない。ただ、このデリケートな問題を人一倍、目の当たりにし、視野を広げ、自らの頭で考え続けてきたことは確かである。

 「私はいわゆる同和地区で育ったが、同和問題は全く解決されていない。ただ、差別意識があるからといって、特別な優遇措置を与えていいのかは別問題。一から総点検していただく」。今年3月の府議会で、そう言い切った橋下。

 補助金の見直しを求めた4月の府の公開議論では、一向に具体案を提示しない担当職員を険しい表情で切り捨てる一幕もあった。「中身がまったく出てこない。府民に分かりにくい」。激怒した橋下はさらにこう続けた。

 「この問題に真っ正面から取り組まないと人権問題、同和問題は解決しない。逃げてはいけない」
 

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 特別支援学校の一部かすべてに当てはまるのか定かではない。私の周りにいる先生方がよく言われるのは、「特別支援学校では生徒の可能性を引き出す教育がされていない」ということだ。
 
 建前は別として、特別支援学校の教員の基本的考え方と姿勢は、『生徒の身体的精神的知的能力が低く、どうしょうもないので世話してやっている、教えてやっている、子守してやっている』というものだという。その程度の意識で教師をしているというのだ。
 
 だから、教師による威圧がまかり通る。一部の教師の、いじめともとれる言動が日常茶飯事に行われている。障害を持ち合わせている生徒たちは本当に出来ない、どうしようもない生徒なのだろうか。
 
 暴れる精神的に障害を負った生徒を静めるには、力が必要だ。しかし、大半の生徒は純粋だから教師の権威や腕力で言うことを聞かせやすい。
それに甘んじて、強引に生徒を動かしてはいないだろうか。

 われわれの目は節穴になっていないか点検する必要がある。「こいつはどうしようもないやつだ…」このつぶやきは本当だろうかと。
 しかし、よくよく考えてみるとこのつぶやきは一般校の教師にも十分当てはまることだ。もしこのつぶやきから離れて、教師が心の眼を開くなら、どれほどの生徒が救われるだろうか。
 我々は、島秋人の死刑前の言葉を肝に銘じ、彼の祈り心を引き継ぎ、生徒と対峙したい。
 
 ねがわくは、精薄や貧しき子らも疎(うと)まれず、幼きころよりこの人々に、正しき導きと神の恵みが与えられ、わたくし如き愚かな者の死の後は死刑が廃(はい)されても、犯罪なき世の中がうち建てられますように。わたくしにもまして辛き立場にある人々の上にみ恵みあらんことを。

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 島秋人、その人は殺人を犯し囚人となった。しかし、その人生をたどると、一人の教師に褒めらたことがきっかけとなり、我々凡人では得られないほどの境地に至り、大きな回心を果たした。そして、死刑によりこの世を去った。

 島秋人は昭和9年に生まれ、幼少時代を満州で過ごした。戦後、父母とともに新潟県にひきあげたが、母は疲労から、結核にかかりまもなく亡くなった。本人も病弱で、結核やカリエスにかかり、7年間ギブスをはめて育った。学校の成績は最下位で周囲から低脳児扱いされて育った。貧しさ飢えによる非行と犯罪で少年院と刑務所を経験していた。
 昭和34年雨の日の夜、島は飢えに耐えかね、農家に押し入った。2千円をうばったが、その際、家の人と争いになり、主婦を殺してしまった。
 島秋人が歌作をはじめたのは、一審の新潟地裁で、死刑判決を受けた後、東京拘置所に送られてからだった。

 万年最下位の成績だった島にも中学校の時たった一度だけ先生に褒められたうれしい記憶があった。美術の吉田先生が「おまえは絵は下手だが、構図は一番いい。」と言ってくれたのだ。そのことに彼は感謝しようとした。島は拘置所から吉田先生に手紙を書いた。すぐに先生から驚きと情と厚意の入り混じった返事が届いた。
 そして先生の奥さんから、深い憐憫を綴った短歌が贈られてきたのだった。この歌との出会いがひめられた島の才能の扉を開けるのである。


 ねがわくは、精薄や貧しき子も疎(うと)まれず、幼き頃よりこの人々に、正しき導きと神の恵みが与えられ、わたくし如き愚かな者の死の後は死刑が廃されても、犯罪なき世の中がうち建てられますように。
 わたくしにもまして辛き立場にある人々の上に恵みあらんことを。

                  主イエス・キリストのみ名により アーメン
 

 


  島秋人の周りには、死刑囚としてではなく人間としての島秋人を温かく見守り支えた人が、たくさんいました.

  島秋人の歌人としての道を開いたのが、中学校時代の恩師:吉田好道先生の奥様:吉田絢子さん、島秋人の才能を見出し短歌の師として温かく関わり指導したのが、歌人としても有名な窪田空穂さん、その息子の窪田章一郎さんも彼を支え、遺愛集発刊を支援した方です。

 吉田先生に手紙を書いた島秋人は、先生から送られた絵と奥様の手紙に対し、すぐにお礼の返事を書き、その最後を3首の俳句で締めくくっていました。その俳句を読んだ奥様が、彼に自分を見つめながら歌を詠むことを勧め、短歌の本を送ったり、彼の書いた短歌を添削したりしながら、歌の道に導いていったようです。先の紹介では奥様が3首の短歌を書いて送ったのが、短歌をつくり始めたきっかけとなったということを書きましたが、正しくはこのような経緯だったようです。

 そして心の面で彼を支えてくれたのが、高校時代から彼の短歌(毎日新聞の歌壇に掲載された作品、選者の一人が窪田空穂さんでした)に感動し、花の差し入れを続け刑死するまで彼を励まし支え続けた前坂和子さん(後に高校教師になります) 彼の国選弁護人であり、後に無報酬で最後まで彼の弁護にあたった土屋公献弁護士、 盲目で重病でありながら彼と手紙で愛を誓い合った鈴木和子さん 「君を知り愛告ぐる日の尊くて いのち迫る身燃えて愛(いと)ほし」 最後まで彼の心の支えとなり、後に養母となった千葉てる子さん といった方々です。

  彼の養母となった千葉さんは、宮城県栗原市の方だったということで、驚きました。島秋人の短歌が新聞に掲載されるようになった頃、次の短歌が千葉さんの目にとまります。 

   「わが罪に貧しき父は老いたまひ 久しき文の切手さかさなる」 

  葉さんは、女学校を卒業すると間もなく、熱心なクリスチャンとなり、生涯を独身で通し、宗教的に生きることを決心しました。家業の雑貨店や家事の手伝いをしながら、日曜学校や福祉の仕事をしていました。
 その頃にこの歌に出会い、キリストの教えを通して、救われた気持で召されることができるようにと願い、彼と関わるようになります。やがて「信仰のお姉さん」として信頼されるようになり、昭和37年12月に彼は洗礼を受けます。
 
 その頃、彼はしきりと人のために何かできことはないかと考えるようになり、遺体と角膜を捧げることを考えます。それには肉親の同意書が必要であり、戸籍からはずされた彼には法律的な肉親がいないため、千葉さんに養母になってくれるよう頼みます。その申し出を快く引き受け、昭和40年、島秋人
(中村覚)は、千葉覚となります。

  角膜の献納(けんのう)せむと乞いて得し 養母(はは)は優しさに豊()む」

  処刑の前日(昭和42年11月1日)、特別面会が許され、 お父さん、養母の千葉さん、前坂さん、教かい師と牧師の5名が面会します。
 
 その時の島秋人の印象を、前坂さんは「本当に覚悟ができてなみなみならぬ心境の内にあるとともに、最後の面会を湿っぽいものじゃなくてみんなのいい思い出に残るものにしようという心遣いや思いもあったと思う。」と語っています。                                  
 また、千葉さんは「どこまでもニコニコして、どこにも曇りのない、ほんとに明るい顔をしていました」と語り、島秋人が「このまま私が許されたら、いいことするんだけどもな」とポツッと言った言葉に、ほんとだなあと思って、涙がボロボロ出たそうです。ただ「天国に無事にお迎えにきて頂いてね。そして無事に帰れるように」とだけ祈ったそうです。

 処刑寸前、島秋人は当時の東京拘置所所長に、祈りの言葉を残したそうです。 

 


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  我々は生徒を叱る前に自己を見つめるという作業をすると、生徒をしかれなくなる時がある。口が止まるのだ。
例えば、「嘘をつくな」と生徒に叱る。その時、自問してみる。私は嘘をついたことはないのかと。私は、今も妻に嘘をついて隠し講座を持っているし、昔は、嘘で我が悪事をごまかし親や先生からの多くの鉄拳を避けてきた。

 人に嘘をつけても自分には嘘はつけないから、自分が嘘つけだと自分が一番よくわかっている。だから自問すれば答えはすぐ出る。私も生徒と同じ嘘つきだと。
 
 では、逆に嘘をついたことのない人は、生徒の嘘を見破り指導するのがとても上手いかといば、そうではない。嘘をついたことがあるから、生徒の嘘を見破ることが出来、急所を掴んで叱れるのだ。

 しかし、いくら急所を掴むことが出来たとしても、それだけでは、生徒は鋭く突かれるので怖いから言うことを聞くだけになる。ではどうするのか、愛である。「愛」、私どもにはあまりにも遠く、到底達する境地ではないがこれを目指して教師をしたいと思う。私はクリスチャンでも僧侶でもないが、イエスの言葉と親鸞の言葉には頭が下がる。愛があるからだ。紹介する。

 
 ヨハネによる福音書
 イエスはオリーブ山へ行かれた。
 朝早く、再び神殿の境内に入られると、民衆が皆、御自分のところにやって来たので、座って教え始められた。
 そこへ、律法学者たちやファリサイ派の人々が、姦通の現場で捕らえられた女を連れて来て、真ん中に立たせ、
 イエスに言った。「先生、この女は姦通をしているときに捕まりました。
 こういう女は石で打ち殺せと、モーセは律法の中で命じています。ところで、あなたはどうお考えになりますか。」
 イエスを試して、訴える口実を得るために、こう言ったのである。イエスはかがみ込み、指で地面に何か書き始められた。
 しかし、彼らがしつこく問い続けるので、イエスは身を起こして言われた。「あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、まず、この女に石を投げなさい。」
 そしてまた、身をかがめて地面に書き続けられた。
 これを聞いた者は、年長者から始まって、一人また一人と、立ち去ってしまい、イエスひとりと、真ん中にいた女が残った。
 イエスは、身を起こして言われた。「婦人よ、あの人たちはどこにいるのか。だれもあなたを罪に定めなかったのか。」
 女が、「主よ、だれも」と言うと、イエスは言われた。「わたしもあなたを罪に定めない。行きなさい。これからは、もう罪を犯してはならない。」

親鸞の弟子唯円が「とてもじゃないけど殺人なんかできません」と親鸞に返答したのに対し、親鸞は、「業縁によって殺せないのであって、業縁が変われば殺すまいと頑張っても百人でも千人でも殺すことがあるだろう。」

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