SSW(スクールソーシャルワーカー)は教員や関係機関と協力し、教育現場で児童生徒や家庭が抱える多様な問題の解決を図る福祉の専門職とされている。
平成20年から全国的に導入されている。
しかし、多くが非常勤で複数の学校を受け持つため、一つの学校に滞在できるのは週1~2回程度だ。
教員たちとの連携を密にし、児童生徒の状況を詳しく把握するには不十分だ。せめて週4回の勤務が必要だ。
SC(スクールカウンセラー)も同じく非常勤で週1が多い。あまり費用対効果はないように思える。
SSWは社会福祉士や精神保健福祉士などの資格が必要だ。だが、この資格は医療や福祉の関係を学ぶことが主であり、教育に関して学んだり実習をしたりすることはほとんどない。従って、教員との連携といわれるが、やりにくいだろうと思われる。
私は教員と児童相談所の交換人事を一時的(1年~3年)行うことを提案したい。
教員が児童相談所の職員を経験することは十分に役に立つ。学校現場に戻れば、児童相談所との連携がスムーズに行われる可能性が高い。
また、3年間経験を積めば、SSWの資格を与えればよい。
児童相談所の職員には学校現場でSSWだけでなく、学習支援や部活指導など幅広く経験させればよい。
このような人事交流を大胆にする必要がある。そうすることによって、幅広い見識を持った教員や児童相談所職員が育つのではないか。