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最近、市内の中学校で、生徒の特性により通常級では生活しにくいという案件が出ている。
例えば、ASDの生徒が「聴覚異常があるので40人の学級ではひどくなって過ごしにくい」などだ。


そこで、自閉症・情緒学級を保護者は考えるのだが、保護者は一定の学力をつけることを強く要求する。高等学校進学を希望しているからだ。


ただ、支援学級では受験を意識した指導は時間割上難しい。英語が本来4時間のところ3時間だったり、数学を専門じゃない先生が教えていたりすることが多々あるからだ。
専門の先生が教えられるように時間割を組むとすると、その先生たちの持ち時間が増えてしまう。
いくら効果があるといえ、多忙な先生たちは時間数が増えることはけして望まない。

ただ、これも工夫すれば、乗り越えられる。我が中学校の先生方の持ち時間数を眺めてみると、ある教科の持ち時間数が少ない。その教科の先生たちに支援級へ来てもらうのだ。専門ではないが、貴重な人材となる。



市内の支援学級から高校へ進学する生徒は多くはないが毎年一定数いる。通信制や私学がほとんどだが公立高校へも進学している。

高校へ提出する内申書だが、市内の支援学級では高校受験できるように作成している。


支援学級のイメージは知恵遅れの子たちの集まりと受け止められられている場合が多い。小学校では「支援学級に入ると高校へはいけない」と保護者に伝えている場合がある。それは地域によって違いがあるが、少なくとも私の市内の中学校では間違いだ。

高校進学がスムーズにできる支援学級を作るために校長へ具体的な提言をしていきたい。

支援学級のイメージを改善し、生徒たちができる限り可能性を開き、広く社会へ飛び立てるように尽くしたい。

保護者に胸を張って支援学級へ入級してもらえるような支援学級を作ることを時代から呼びかけられていると、今強く感じている。 

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