公立学校の真実
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福井新聞4月6日
英検取得、生徒も教員も全国上位 中学教員1位、高3と高校教員2位
文部科学省は5日、全国の公立中学・高校の生徒の英語力を調べた2016年度英語教育実施状況調査の結果を公表した。高3生のうち「英検準2級程度以上」の生徒は、前年度より2・1ポイント増の36・4%。中3生で「英検3級程度以上」は0・5ポイント減の36・1%だった。福井県教委によると、都道府県別で福井の高3が前年度比2・3ポイント増の44・8%で2位、中3は前年度比3・8ポイント増の46・5%で3位だった。
調査は昨年12月、全公立中高計1万2850校を対象に実施。高校は都道府県、中学は都道府県と政令市をそれぞれ集計した。高3では47・3%の富山県が最高で、福井県44・8%、兵庫県43・4%と続く。中3は政令市も含めると奈良県48・0%、東京都47・1%、千葉市46・6%の順で、福井県は4位となる。
政府は東京五輪なども見据え、卒業段階での割合を17年度までにそれぞれ50%にすることを目指しているが、達成が困難になりつつある。ここ数年、中学、高校ともに英語力は少しずつ上がっていたが、中3で低下に転じた。文科省は「新学習指導要領では小学5、6年で英語が教科化されるなど今後、現場での取り組みも大きく変わる。徐々に計画に近づけていってほしい」としている。
調査結果には、英検の級を取得していない生徒らについて、授業の様子や定期テストの結果を基に教員の裁量で「相当の力がある」と認めたものも含まれる。このため評価のばらつきを指摘する声もあるが、文科省は「各地で教員研修などを積み重ね評価の標準化に努めている」と説明している。
英語教員の英語力も調査。大学中級程度とされる英検準1級かそれに相当する資格を持つ割合は、高校で前年度比4・9ポイント増の62・2%、中学で1・8ポイント増の32・0%だった。
都道府県別でみると、高校は香川がトップで、福井は前年度比0・8ポイント減の85・8%で2位。中学は最も高いのが福井で、前年度比4・6ポイント増の56・3%だった。
さすが教育県福井。パチパチパチ!!!
しかし、このような見方もあった。
日刊ゲンダイDIGITAL 4/9(日)
デキない先生に教わった方がいいかも――
先日、文科省が公表した2016年度の「英語教育実施状況調査」。都道府県の中高生だけでなく、教員の英語力も公表されているが、意外な結果だった。教員と生徒の成績がかみ合っていないのだ。
教員は「英検準1級」、高3は「同準2級」、中3は「同3級」レベル以上の割合が調査され、都道府県別に公開された。
高校教員では、89.1%の香川県がトップ。全国平均が62.2%だから圧倒的なのだが、香川の高3は全国平均36.4%を下回る34.0%。教員はデキても、生徒は伸び悩んでいる。
香川県教育委員会は、「教員の全国1位はうれしいのですが、あくまで生徒の学力を伸ばすのが教育ですからねぇ。課題として取り組んでいきたい」(高校教育課)と複雑な様子。香川だけではない。熊本(4位)、愛媛(6位)、佐賀(7位)など教員上位県の生徒は平均未満。
“優秀な先生に優等生”とはなっていないのだ。
中学生の調査でも注目すべきトレンドがあった。中3の成績トップは奈良だが、教員の成績は平均をやや上回る程度。他に、中3の成績上位の千葉(4位)、群馬(7位)、埼玉(8位)の教員は全国平均を下回っている。どうして教師と生徒の成績がかみ合わないのだろうか。
「自分の成績が悪い先生は教える際に、生徒の目線に立って工夫したりと、上手に教える傾向があります。今回の結果はその表れかもしれません。文科省が生徒の成績と並べて教員の成績を公表することは問題です。これでは、教員は自分の“英語力アップ”に走ってしまう。英語ができることと、教えることは別物。鍛えるべきは“教えるスキル”です」(大阪産業大客員教授の八幡義雄氏=教育学)
成績が悪かった先生は落ち込むことはない。
私は京都大学出身の先生と同じ学年を教えたことがある。その先生が教えたクラスの成績が伸びたという事実はない。部活動の指導でも選手経験が全くない先生が全国大会に出場させた事実がある。
上記の大阪産業大学の八幡義雄先生が言われる通りのところもあると思う。
教員は、授業が理解できない生徒の頭の中身が理解できない。勉強ができる学生のまま教壇に立った場合、できない生徒の気持ちはつかめない。教える経験や自分の心を見つめることによりできない生徒の気持ちを理解できるようになってくる。そしてそれが教科指導に生かせることができるようになってくるのだ。
教える技術は生徒が伸びる重要なポイントだ。
以前、大手予備校が中学受験専門の教師を募集をしていたので電話で問い合わせてみた。即、断られた。「中学受験の経験がありますか」と問われ、否と。現役中学校教員だと説明すると、「それでは問題がとけませんので」と断られたのだ。
中学受験には経験と教える技術がとても重要だと理解した。
教員は常に研修に励み、教える技術を磨き続けることが必要だ。だた、その時間は保証されるべきだ。
英検取得、生徒も教員も全国上位 中学教員1位、高3と高校教員2位
文部科学省は5日、全国の公立中学・高校の生徒の英語力を調べた2016年度英語教育実施状況調査の結果を公表した。高3生のうち「英検準2級程度以上」の生徒は、前年度より2・1ポイント増の36・4%。中3生で「英検3級程度以上」は0・5ポイント減の36・1%だった。福井県教委によると、都道府県別で福井の高3が前年度比2・3ポイント増の44・8%で2位、中3は前年度比3・8ポイント増の46・5%で3位だった。
調査は昨年12月、全公立中高計1万2850校を対象に実施。高校は都道府県、中学は都道府県と政令市をそれぞれ集計した。高3では47・3%の富山県が最高で、福井県44・8%、兵庫県43・4%と続く。中3は政令市も含めると奈良県48・0%、東京都47・1%、千葉市46・6%の順で、福井県は4位となる。
政府は東京五輪なども見据え、卒業段階での割合を17年度までにそれぞれ50%にすることを目指しているが、達成が困難になりつつある。ここ数年、中学、高校ともに英語力は少しずつ上がっていたが、中3で低下に転じた。文科省は「新学習指導要領では小学5、6年で英語が教科化されるなど今後、現場での取り組みも大きく変わる。徐々に計画に近づけていってほしい」としている。
調査結果には、英検の級を取得していない生徒らについて、授業の様子や定期テストの結果を基に教員の裁量で「相当の力がある」と認めたものも含まれる。このため評価のばらつきを指摘する声もあるが、文科省は「各地で教員研修などを積み重ね評価の標準化に努めている」と説明している。
英語教員の英語力も調査。大学中級程度とされる英検準1級かそれに相当する資格を持つ割合は、高校で前年度比4・9ポイント増の62・2%、中学で1・8ポイント増の32・0%だった。
都道府県別でみると、高校は香川がトップで、福井は前年度比0・8ポイント減の85・8%で2位。中学は最も高いのが福井で、前年度比4・6ポイント増の56・3%だった。
さすが教育県福井。パチパチパチ!!!
しかし、このような見方もあった。
日刊ゲンダイDIGITAL 4/9(日)
デキない先生に教わった方がいいかも――
先日、文科省が公表した2016年度の「英語教育実施状況調査」。都道府県の中高生だけでなく、教員の英語力も公表されているが、意外な結果だった。教員と生徒の成績がかみ合っていないのだ。
教員は「英検準1級」、高3は「同準2級」、中3は「同3級」レベル以上の割合が調査され、都道府県別に公開された。
高校教員では、89.1%の香川県がトップ。全国平均が62.2%だから圧倒的なのだが、香川の高3は全国平均36.4%を下回る34.0%。教員はデキても、生徒は伸び悩んでいる。
香川県教育委員会は、「教員の全国1位はうれしいのですが、あくまで生徒の学力を伸ばすのが教育ですからねぇ。課題として取り組んでいきたい」(高校教育課)と複雑な様子。香川だけではない。熊本(4位)、愛媛(6位)、佐賀(7位)など教員上位県の生徒は平均未満。
“優秀な先生に優等生”とはなっていないのだ。
中学生の調査でも注目すべきトレンドがあった。中3の成績トップは奈良だが、教員の成績は平均をやや上回る程度。他に、中3の成績上位の千葉(4位)、群馬(7位)、埼玉(8位)の教員は全国平均を下回っている。どうして教師と生徒の成績がかみ合わないのだろうか。
「自分の成績が悪い先生は教える際に、生徒の目線に立って工夫したりと、上手に教える傾向があります。今回の結果はその表れかもしれません。文科省が生徒の成績と並べて教員の成績を公表することは問題です。これでは、教員は自分の“英語力アップ”に走ってしまう。英語ができることと、教えることは別物。鍛えるべきは“教えるスキル”です」(大阪産業大客員教授の八幡義雄氏=教育学)
成績が悪かった先生は落ち込むことはない。
私は京都大学出身の先生と同じ学年を教えたことがある。その先生が教えたクラスの成績が伸びたという事実はない。部活動の指導でも選手経験が全くない先生が全国大会に出場させた事実がある。
上記の大阪産業大学の八幡義雄先生が言われる通りのところもあると思う。
教員は、授業が理解できない生徒の頭の中身が理解できない。勉強ができる学生のまま教壇に立った場合、できない生徒の気持ちはつかめない。教える経験や自分の心を見つめることによりできない生徒の気持ちを理解できるようになってくる。そしてそれが教科指導に生かせることができるようになってくるのだ。
教える技術は生徒が伸びる重要なポイントだ。
以前、大手予備校が中学受験専門の教師を募集をしていたので電話で問い合わせてみた。即、断られた。「中学受験の経験がありますか」と問われ、否と。現役中学校教員だと説明すると、「それでは問題がとけませんので」と断られたのだ。
中学受験には経験と教える技術がとても重要だと理解した。
教員は常に研修に励み、教える技術を磨き続けることが必要だ。だた、その時間は保証されるべきだ。
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