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一般校ではありえないことも特別支援学校では起こりうる。

私は、多くの特別支援学校の教員が熱心に生徒に尽くしている事実を知っている。しかし、一部で、生徒の特異な行動を面白がったり、からかったりすることがあるのも事実だ。

一般校ではそうはいかないが、特別支援では、力関係で教師の方が上になれる。また、特別支援の生徒は、親に学校内であったことをきちんと説明できないことも多い。だから、教師も気をぬくのだ。そこが特別支援の教師の落とし穴となる。

生徒への人権意識が薄くなってしまった教師がいる。しかし、そのような教師は、不思議と自分たちの人権や権利を守るために莫大なエネルギィーをかけている事実がある。

                             

  特別支援学校の高等部に通う、身体に障害がある男子生徒1人に嫌がらせやセクハラ行為をしたとして、滋賀県教委は21日、同校に勤務する男性教諭4人(35~54歳)に対し、停職1か月の懲戒処分とした。

 

 発表によると、41歳の教諭は6月に2回にわたり、生徒が嫌がっていたにもかかわらず、給食のスープやおかずに私物の唐辛子を振りかけた。54歳の教諭は同月、「先生が歯医者さんになってあげよう」などと言って、マット運動であおむけになっていた生徒にまたがり、前歯にペンチを1、2秒当てた。

 また、35歳と47歳の教諭2人も同中旬、マット運動中の生徒に、それぞれ足で下半身を触るなどした。

 生徒の保護者から学校に連絡があり、発覚した。調査に対し、4人は「生徒の緊張状態をほぐしたいと思った」「コミュニケーションの一環だった」などと釈明しているという。

 県教委は校長ら上司3人も訓告処分とした。末松史彦教育長は「第三者を交えた検証チームを設置し、原因究明と再発防止に全力を挙げる」と謝罪した。

 今回の処分について、4人のうち41歳の教諭は21日午後、県庁で記者会見。県人事委員会に不服申し立てを行う方針を明らかにするとともに、「行為自体は深く反省しているが、教育活動の範囲内。学校や県教委による聞き取り調査が十分に行われておらず、処分は不当」と主張した。



ハァ?この事実、なにが教育活動の範囲以内なの??
  
なんでも思うように生徒を動かし、言いたいことが言える支援学校の環境にあるので、いつしか感覚がマヒしてしまっているのでしょう。怖いことだ。

支援学校から出て、中学などの困難校に行けば、すぐ感覚は別の次元へ飛びますよ。県教育委員会も目が覚めるような人事をすべきだ。



会見に同席した県公立高校教職員組合によると、残り3人の教諭も不服申し立てを検討中という。

2010年7月21日12時10分  読売新聞)

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