ある校長のつぶやき
親友の校長が言った。「教頭の時は、最後は校長が責任をとってくれるので、重圧はなかったが、今は決断するのが怖い」と。

彼は、教頭の時代に、上からの様々な要望を難なくこなし、委員会からも期待されてきた。しかし、今は、すべての判断が自分の責任となることに重圧を感じているらしい。


そして、体重も6キロ減ったという。夜が眠れないらしい。そんな障壁を乗り越えながら、日々を生き抜いている中で、ふと「結局、すべての判断は、どう自分を守るかに結びついている。情けない。」と私につぶやいた。

あんなにすごいやつが苦しそうにそう語った。

しかし、私はその時こう思った。俺が校長になったとしても同じだろうと。親友には言わなかったが。彼は、自分の弱さに気づいた。その分、きっと、学校のことを思い、生徒の事を本当に守る判断が出来るに違いないと感じた。

拍手[0回]


2010/07/25 21:34 | Comments(0) | TrackBack() | 教員の質

トラックバック

トラックバックURL:

コメント

コメントを投稿する






Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字 (絵文字)



<<非正規教員のブログから見た、正規教員の恵まれ度 | HOME | 自分だけ、人権を守りぬく先生たち>>