公立学校の真実
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我々のときは2週間で良かったものが今は3週間だ。
我々のときは教育実習は楽しいものだと思ていた。
授業が終われば先生と喫茶店に行ったし、大学の授業を受けるより生徒たちと触れ合えるのでみんな生き生きしていた。
だが、最近の実習は地獄だよ。ということをよく耳にするようになった。
何が地獄かと聞くと、睡眠時間がないという。おかしなことを言うもんだと思っていたが、妹の子が教育実習で一日2,3時間しか寝れなくてふらふらになって頑張っていると聞いて、本当なんだと確信した。
また、指導案作成にとても時間がかかるとも聞く。
我々のような困難校では、教師たちは生徒指導に追われ指導案をじっくり見る暇もないのだが、教育学部の付属校では、研究や指導案作成が命のところがあるので実習生の大変さが目に浮かぶ。
ネットで教育実習の大変さを検索していたら、教師にとって耳の痛いブログ記事があったのでアップした。
これは、個人的にわりと腹立ってることなので、だいぶ殴り書きになるかもしれない。
先日、後輩の女の子がボロボロと泣いて僕に相談してきた。その子はどうやら教育実習をしているところなのだが、実習がとにかくつらいとのこと。
話を聞けば、朝は7時45分には出勤。退勤はその12時間後。クーラーがない中でスーツを着ているため、体育館などで長時間立っていると具合が悪くなる。周囲にはしゃがみ出す人もいる。しかも業務はずっと立ちっぱなし。小学校での実習である故、椅子には殆ど座れない。
そして当然、休憩は存在しない。
帰宅後に提出用の実習の日誌を記入し、指導案の訂正をしなければならない。しかし、初めての教室実習で授業は思うように組み立てられず、不安になり、頭もこんがらがり、身体も心も強くない私はとても息が苦しくなる、と。
…話を聞いていれば、色々と思うところはある。
生徒の性格もステータスもろくに知らない教育実習生が、はじめての生徒の前での授業で不安を持つのは当然。大学で授業の案を作成する準備はできた筈。それでも学校側への不満はある。
まず、現役の教師らはろくに実習生の労務管理もできないのか。俺の前の実習先だと、夜8時半とか9時まで学校に実習生を居座らせる教師がいた。そこから指導案を訂正して授業の練習すれば、夜なんてろくに眠れない。
あ、「俺らはこんなに遅くまで残業代ナシで働いてるからお前らもそんだけ仕事して当然」とかいう言い訳はナシな。
そういう価値観がブラック労働を助長してるわけで。ブラック労働の何が問題なのかはもうイヤほど知れてるし。そもそも週5勤務の現場で休憩ナシに半日近く居させるだけでアウトなんだけど。日誌だって立派な持ち帰り残業だろうし。
しかも、その子の実習先のある教師が、実習生全体に向けて「体調管理はしっかりしろ」って注意したらしい。いやいやいや、あんな湿気も入り放題で熱も篭りやすい場所で、クーラーなしにどうやって体調管理しろって言うの?睡眠時間もろくに与えずに?
もっと言えば、校長。教員が実習生の勤怠管理もろくにできてないのは、校長がろくに教員の労務管理をしてないからじゃないの?
そもそも教師に無駄な仕事を押し付ける自治体や教育委員会、労働問題にろくな対策を講じない文科省もアレだけどな。
つーか労働の場で実習生や研修生を守る法律ができて然るべきじゃねえの?実習生とか新任の教師を鍛えさせる法律ばっか出来てるけど、不当で劣悪な環境で実習生や研修中の教員が勤務するのを防ぐような法律が先だろ。研修も、そういう労働法メインで教えろよ。
まあ給料の教職調整額が無くならない限り、そんなことはしないんだろうけど。
教員の質が低下?教師もブラック、実習時点でブラックじゃあ、そら優秀な人材はほかに流れていきますわ。我慢を強いられて働いて、それを同じように実習生に押し付けた結果だろ。離職率が高いのも納得。
しかも、中学高校なら、部活の顧問がができるか否かで教員採用試験の結果が決まるみたいな話も聞くし。
教育課程外の部活がメインの業務を圧迫するほどの負担になってる現状に何とも思わないの?
まあ思わないから部活ができてかつ素直そうな人間ばかり選んでるんでしょうけどねえ。おかげで自分の専門外の部活動の顧問をさせられて、私生活まで破綻してる先生方もいるみたいですけどね。
教育実習生に向けた現役教師のパワハラ・セクハラも最近ネットのニュースになったし、そろそろ実習先の中にフィジカルもメンタルもやられて自殺者が出る頃では?てか、もう実際に出てるとこもあるんじゃねえの?ドロップアウトする人間がいるのはよく聞くけどね。
ともあれ、先ほど話した女の子の実習が無事終了するかどうか、心配だ。
Homer's Blog
実習はそんなに酷なのか。
時代は変わったな。
ブラックと言われるまで実習生を追い詰める実習は必要ない。授業が命というのは理解できるが、我々教師が普段書かない指導案に体を悪くしてまでしがみつかせる必要もない。
実習でつかんで欲しいことはただ一つ。現場で、生徒の心をつかむためには何を一番大切にしなければならないかを身をもって知ることだ。