公立学校の真実
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教育実習が長ければ良い教員が育める、と考えるのは幻想だ。実は、長い教育実習で身に付くのは、現場の悪習だ。
今の教育現場では、実習期間が長ければ長いほど、権利ばかり主張する教員の実態が実習生にばれてゆく。管理職がバカにされている実態をまざまざと見せられると、初めはびっくりするが、次第に、職員室で生きていくにはそうするのかと、インプットされていく。そして、長い教育実習が終わったら、一人前の権利を主張する怠惰な教員の出来上がりとなる。そうなると、いくら税金をかけて新任研修、初任者研修をしようとも、教員の良き新陳代謝は遠くなる。
そうなることは教員はよく知っている。次の例を考えれば分かるからだ。
荒れている学校の教師たちは、新入生に上級生が校則違反している姿や、暴力、暴言を吐いている姿を見せたくない。なぜなら新入生に、ここまで出来るのかと思わせるからだ。、上級生との悪いかかわりの道を絶つことが出来れば、新1年生をきちんと育てる土壌の大半が整ったといえる。そしてやるべきは、鉄は熱いうちに打てだ。最近の高校では当たり前になったが、入学間もない時期に、新入生の宿泊学習をするところが多い。そこでは上級生はいない。新入生に規範意識や学習に対する真摯な姿勢を植えつける大きなチャンスとなっている。
さて、教育実習生が来ている期間、教員はやはり緊張する。つまり、良いところを見せようとする。そして、数週間が終わっていく。しかし、これが3ヶ月間、ましてや1年間となると緊張はほどけ、いつもの実態をさらけ出すだろう。いつもの会話が職員室で飛び交うだろう。そうすると、本採用になる前に、教職員の悪態に染まることになる。
一年もすれば、熱い鉄が使い物にならない曲がった鋳物になる。