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 「再三、指導してきたのにどうして――」。長崎県少年保護育成条例違反の疑いで佐世保市立中教諭、酒井恒治容疑者(39)が逮捕された10日、再発防止策に取り組むさなかの不祥事に、関係者に衝撃が走った。今年度に入り、県内の教員逮捕は5人となった。

 市教委と中学校長は午後、佐世保市役所で記者会見。永元太郎・市教育長らは「大変申し訳ない」と謝罪した。

 校長によると、酒井容疑者は明るい性格で、生徒に人気があり、保護者や同僚教諭からも信頼されていた。教員を指導する教務主任として、最近では、校長や教頭と不祥事対策も話し合っていたという。校長は「信じられない。事件を起こす兆しは全く感じなかった」とうなだれた。

 市学校教育課によると酒井容疑者は技術家庭科を担当、教務主任を務めていた。
逮捕容疑は昨年4月2日ごろ、長崎県内のホテルで、女子高校生が18歳未満と知りながらみだらな行為をした疑い。江迎署によると、女子高校生が電話で県警に相談して発覚。

 再発防止に向けて、永元教育長は、酒井容疑者に事情を聞くなどして原因究明を徹底することを強調した。

 一連の不祥事では、人気も信頼もある「優秀な先生」(市教委)による犯行が目立つ。そのため、市教委は、期待や職責が大きく、ストレスや悩みを抱えやすい可能性もあるとして、教員が臨床心理士に相談できる制度の拡充も検討するという。

 一方、県教委では、今月を「自己を見つめ直し、職場の連帯感を高める月間」と位置付け、公立校の全教職員にワークシートを配り、わいせつ事件などの事例を自身に照らして考える取り組みを始めたばかりだった。

 県内では、わいせつ行為で懲戒処分を受けた教員は、2000~04年度の4人から、05~09年度は14人に急増。県教委の担当者は「具体的な防止策はまだ見いだせていない」と力なく話した。

2010年11月11日  読売新聞)


 人気ある優秀な教師は、一時的に浮かれる。また、人気を維持しようとするため相当のストレスがあると思われる。

 私も人気ある教師の1人になったことがあるが、その時完全に浮かれていた。
 自分はできる教師だと錯覚してしまう。
 
 錯覚というのはこういうことだ。自分の実績だと思っていたことが、実は陰になりがんばってくれていた人があってのことだったり、生徒が頑張っただけのことだったり、クラブの実績も保護者がどれだけ支えてくれていたかだったりで、自分はみこしに載せてもらっただけのことなのだ。

 いずれにせよ、色ごとの不祥事は男ならほとんどが引っかかる。男の性だ。これをなくすには相当の意志の強さがいる。教師だからというのではなく、人間だからなるのだ。

 正直、私も若いころの一時期は新聞に載ってもしかたないこともした。発覚していないだけの事だ。

 ただ、生徒に興味をもって接することはありえない。しかし、生徒と結婚した教師は周りに数名いる。

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