大阪府の橋下徹知事が代表の地域政党「大阪維新の会」府議団が提案した府立学校と府内の市町村立学校の教職員に国歌斉唱時の起立を義務付ける条例案について、府教委の中西正人教育長は27日、府議会代表質問への答弁で、「条例による義務付けは必要ないと考えている」と発言、橋下知事の主張との食い違いをみせた。
一方で、中西教育長は「府教委の取り組みが不十分であるとの指摘もあり、真摯(しんし)に受け止めなければならない」と、複雑な胸中ものぞかせた。
その後、答弁に立った橋下知事は「府教委が起立することを決めた平成14年以来、改善されていない。組織として成り立たない以上は政治の出番だ」と強調。「職務命令には徹底的にこだわっていきたい」と述べた。
さらに橋下知事は記者団に対し、「これは教育委員会制度の問題点。教育長は『必要ない』と言っているが、府民の皆さんはどうなんですかということ。粘り強く指導すると言って9年もかかっている。(府教委が)できないからしようがない」と話した。
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条例義務付けについては本来必要ないでしょうね。職務規定違反で縛ればいいだけのことだし。それが出来ない教育委員会の問題でしょう。それに法的権限を与えるのが目的だとは思いますが、すでにある条例、法律を利用すればいいだけなのにと思います。
それよりも、いつも思うのですが、教育委員会なのに委員長が前面に出ないのはなんかおかしい。
教育長って言うのは委員会の事務長的立場だと認識しているのですが、委員会の立場を示すには代表者である委員長が述べるべきだと思うのです。でも、どの自治体も出てくるのは教育長。委員会の実効支配が教育長で、委員長はお飾りだってことなのでしょうが、まずそこを改めることが大事だと思います。
ガバナンスの方向としては、教師から上がってくる教育長ではなく、委員長を名目だけでなく実質上のトップに据え、それは本来選挙で選ばれるべきだと思うのです。でも、選挙にしたら政党がどんどん出てくるんでしょうね。そしたら独立性がなくなるか…。