公立学校の真実
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この季節、4月になると、転勤した同僚から転勤先の情報が入ってくる。また、こちらからも友達に電話して情報を交換する。
その中でも、今年から、タイムカードを導入したある県の情報が面白かった。
タイムカード導入により、今までなら数分や数十分、いや数時間ごまかしがきいていた事が、きかなくなったというのだ。だから、春休みだというのに遅刻がなくなった。そして、5時15分にならずに学校を出ることもなくなったという。
しかし、教員という特殊な仕事ゆえに、厄介なことも起きているという。
4月1日、友人は、転勤したので午前中に顔合わせがあり、午後からは何も仕事がなかった。担当学年も、担当学級も決定していないので、仕事のしようがなかったというのだ。普通なら、適当にごまかして帰宅するか、まじめに年休をとって帰る。しかし、転勤してきた14人の教師は、年休をとらずにじっと職員室で5時15分まで待ったというのだ。
理由は、年休を頻繁にとると、これから休みたいときに休めなくなるからだ。
これからは、長期休業中に年休を消化する教員が増えることだろう。今までは、一般企業のサラリーマンには悪いが、長期休業中は適当に遅く来て、早く帰っていた。しかし、昨今、タイムカード制にならずとも、管理職は適当な勤務状況を見逃さないようになってきた。私は、それが普通だと思う。
だが、これだけは押さえておきたい。学校の校種やその勤務校によってかなりオーバーワークをしている教員たちがいることだ。また、逆に、楽な勤務形態の中で働ける学校や教員たちもいる。
これをどう文科省なりが理解し、賃金体系に反映させるかだ。