異例中の異例と言える追加募集
 都教育委員会は8日の定例会で、都立高校定時制課程の入試で今月中に300人分の追加募集をすることを決めた。3月に実施した2次募集で大量の不合格者が出たことに対する緊急救済措置。新年度に入ってから追加募集するのは極めて異例。背景には不況で公立高校の志望者が増えたことがある。
 
 都教委によると、定員を増やすのは10校、各30人ずつ。上級学年には定員の30人に満たない学級があるため、学級を合併するなど再編成して教室や教員を捻出(ねんしゅつ)する。14日か15日に試験をし、月内に新入生として入学する予定。

  3月26日に実施した2次募集には1230人の募集人員に対して1483人が受験。倍率が1・21倍となり、313人の不合格者が出た。昨年度の2次募集では、募集人員1394人に対し、受験者数は1194人。2次募集で倍率が1倍を超えたのは、近年例がないという。
 
 都教委の担当者は「不況などの影響か公立の志望者が多く、全日制の志望者が想定よりも多かった。全日制の不合格者が定時制を受験したのでは。高校授業料の実質無償化による影響もあるかもしれない」と話している。
 
 追加募集するのは小山台▽松原▽大山▽足立▽南葛飾▽葛西南▽総合工科▽荒川商▽第五商▽橘。問い合わせは、月~金の午前9時~午後5時、都立高校入試相談コーナー(03・5320・6755)へ。【田村彰子】
〔都内版〕

4月9日朝刊 

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2010/04/09 22:36 | Comments(0) | TrackBack() | 進路の問題について

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