6月25日に公表されたOECDのTALIS2013によれば、日本の教員(中学校)は、1週間あたりの勤務時間が、調査に参加した34カ国・地域の平均38.3時間を大幅に上回る53.9時間で、参加国中で最長だった。また自分の指導に対する自己評価や教育職への社会的な価値感、満足度なども、相対的に低かった。
1週間の勤務時間で、日本の53.9時間に次いで長かったのは、カナダ・アルバータ州の48.2時間で、5.7時間の開きがあった。次いでシンガポールの47.6時間など。
参加国平均以上は、参加34カ国・地域中10カ国(回答数が少なかったので参考データとしてアメリカの44.8時間がこの中に入る)。平均よりやや長いデンマークが40.0時間。
特徴的なのは、勤務時間の中で授業そのものに使っている時間が占める割合。参加国平均では、勤務時間全体の半分を授業に使っている。これに対して日本は、勤務時間全体の3分の1ほど。
欧米に比べて日本では、部活動や生徒指導、事務処理など、授業以外でも多様な働きに向けられる時間がたいへん長い状況が浮き彫りにされた。
(詳細は「教育新聞」紙面に掲載)
中学校の教職員がこんなに大変だったとは、驚きです。