病院へ行くために、中学校の門の前を8時30分前に通った。
若い女の先生が登校してきた生徒たちに「あと何分やよ」というように声をかけている。
その声掛けに生徒はちょっと茶化しながら過ぎ去っていく。
先生は何とも言えない表情だった。
その風景を見て通り過ぎた時。
中学生への対応は難しいと思った。
そしてこれから始まるその若い先生の業務の重たさを感じた。
中学生・・やりがいはあるが精神的には疲れる。
生徒から来るエネルギーは強烈だ。顔に食らうパンチのようだ。
自分の精神状態によって防御できるか壊れていくかに分かれていく。
精神状態がよくても、幾度もパンチを食らうと防御システムの修復が出来なくなり、精神は弱っていく。
職員室の中はその防御システムを修復できる環境どころじゃない。どこか一人になって静かに落ち着き、心を立て直したい。
一日のうちに 多種多様な生徒から多種多様な言葉をかけられる。
左からは悩みごと、前からはお怒りの声、右からは喜びの声、それらを逃すことなく応えて彼らからは普通とされる。出来なければ「無視しよった」と陰口も覚悟しなければならない。
私は今現場にはいない、しかし、現場に放り込まれる日がもうすぐ来る。
覚悟はできているのかと自分に問う日々だ。