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LD(算数障害)や知的障害の子たちに数学を教えるとき、なぜそうなるのかを分かりやすく図にしたり、実物を使ったりして具体的、体験的に教えることはとても重要です。
 
 
 
中1の教科書をほんの数ページ進んだところに、「-6cm長いを、ーを使わないで表せ」という問題が出てきます。日常的に「―6cm長い」という言葉を使わない彼らにとって、理解しがたい問題です。

教科書を数ページ進んだところで、すでに混乱が待ち受けているのです。


私は、こんなの飛ばしても良いと思います。

なぜなら、余計に混乱し、今まで分かっていたことがらまでも、混乱させてしまうからです。



しかし、教員は、中1の教科書の初めに出てくることがらも理解できないと、残りの多くのことがらはきっと理解できないと考え、時間をかけて懸命に教えます。



中1の数学の「正と負の数」の計算で、「負の数を引く」があります。この教え方や考え方は、様々な視点からアプローチされています。それほど難しいのです。


数直線で教えると一番理解しやすいかもしれません。
しかし、(-4)-(-9) のような問題が出てくる度に数直線で計算させるのは、現実的ではありません。


パターン化すれば計算しやすく、正解を出してくれると思います。


しかし、これも分からなければ飛ばしてもよいと思います。


逆に、何を理解させておけば良いのか、ということです。

正と負の数で必要なのは5-9 -2-7 
-8+4 -2+5です。

さらに、小学校で習う分数の通分と、九九を始め、3桁と2桁の掛け算や割り算ができていれば、文字式や方程式の計算部分は機械的にでも理解させることが出来ます。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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