最後の授業 卒業式

卒業式でもめる。式次第、国旗・国歌の扱い方、答辞や送辞の内容、証書を一人ひとりに渡すのか、代表だけか、式歌は何を歌う。

国歌や国旗でもめる学校がある。その論争は、生徒にとって重要ではない。

一番大切なのは答辞だ。なぜなら、主役である卒業生たちが、最後に伝える言葉だからだ。式は格調高いものでなければならない。しかし、形式にとらわれると、みんなの心の中心に共振しないまま終わる。


心の中心を射抜く答辞を毎年行っている学校がある。手作りだ。出来なかったこと、情けなかったこと、すべてあからさまに出す。だから、後輩たちに託す言葉も切実だ。

感謝も文面以上に、すでに式場の彼らの姿で分かる。

みんなの心の深くに、大切なものが刻印される卒業式をつくるのは我々だ。

 

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2010/03/15 21:45 | Comments(0) | TrackBack() | 授業

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