この2週間ほど、大変忙しかった。
ようやく新年度の準備が、80パーセントほど出来た。後は新年度になってからの勝負だ。
春と言うのに、霰(あられ)か氷(ひょう)かどちらか知らないが、ぱらぱらと降っている。
異次元の世界に誘うように降り続けている。
新年度への不安はある。そういえば、教え子から手紙が来ていた。
4月より、新採で小学校に赴任するという。この人に教えられるなら、いいだろうな。
すがすがしい生徒だった。 今、彼女はどんな心境だろう。やはり不安か。それとも期待で胸いっぱいか。
最近、新任の若い先生を見ると、うらやましくなる。若さでみなぎっているからだ。その陰に希望が見えるからだ。
私は新任の先生からどう見られているのだろうか。それを考えると…、いや、それは考えまい。
この歳になると、いろいろ思い出す時がある。例えば、以前に赴任した学校の校長室の扉を見ても、「おれはこの学校ですごいことをしてきたなぁ」と魂の奥からうなずく時がある。 また、川のそばの料亭を通ると、「ああ、ここで体育大会の打ち上げをした」と、その時のあの人の顔が浮かび、以前にも増して感謝の思いが深まる。
不思議だ。当時は、たわいもないことだったり、ただひたすらやっていたことが、今、すごく大きなことに感じる。
さて、新年度はもうすぐだ。まずは、構えからだ。
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