部活動を地域にゆだねるという案が出ているが、そううまくいくはずがない。
なぜなら、現在、部活動が生徒に与えている影響はとても大きいからだ。
学校の教員が部活動の顧問であることで、救われている生徒は多い。
部活顧問を持つと、学級担任をするのと同じほど労力がいる。部活の中でいじめや問題が発生したら、それこそ多大なエネルギーをそそがねばならない。
すべてが顧問の責任だからだ。
精神的圧迫も半端ではない。
話は変わるが、高校では教員の持ち時間が週16時間ほどだと聞く。中学校では週20時間はざらだ。
中学校も高校と同様にすればかなり余裕が出る。
今の中学校はやることが多く忙しすぎるからだ。
その余裕が生徒にかえっていくことは明白だ。
私も週16時間で担任をしたことがあったが、かなり余裕があり精神的に安定する。
部活動が少なくても強い部活はある。
私も朝練習を一切やなくて、強いチームを作ったことがあった。しかも、基本的に日曜は練習をしなかった。
ただ、練習は既成概念を外して密度を上げた。
授業時間は教育委員会へ報告するのだが、いまだに嘘の報告をしている地域もある。
実はそこへ赴任したことがあるのだが、とてつもなく授業が少ないことに驚いた。それに45分授業の連発だ。これはバレると新聞沙汰ではないかと思ったほどだ。
しかし近隣の中学校より成績はよかった。
生徒たちはのびのびとしていた。
部活動の時間もたっぷりとあり、行事も楽しくやっていた。
今いるところは逆だ。授業時間をとにかく多くしている。45分授業はほとんどない。
さて、なにがよいのかわからないが、人間には集中力の限界がある。少しは生徒を休ませる方向も考えないといけない。
生徒もぼーっとする時間も必要だ。
ずっと50分の6時間はきつい。せめて水曜日は5時間にするなど息を抜くところを作るべきだ。
また、定期テストのときはテストだけにして帰すとか身体を休ませたい。
そして、休日の部活動は基本的に土曜日のみでよい。
中体連が行う大会は絶対平日開催だ。
土日の開催にすると教師に余裕がなくなる。