第二の人生を目の前にして
私は担任もない、重要な役職は持たされていない、本当にただの老教師。部活も一応顧問になっている。熱を入れたいところだが、死んでしまうのでやめている。若い人には申し訳ない。


朝目覚めると、シャキッとしないでふらっとすることが多い。そのような状態なので。いつ倒れて皆様に迷惑をかけるか心配だ。だから、なるべく仕事を早く切り上げて帰るように、健康に気を付けている。

幸い困難校ではないので、空き時間に廊下に立ったり、校舎を徘徊している生徒を相手にしたりする必要はない。

空き時間は保証されている。

これは助かっている。



授業は長年の蓄積があるので苦労することはない。

だが、IT機器は若い人のようには使えない。



来年どうするか。

実は辞めたい。

今でも辞めたいのに、管理職からは腕をつかまれている。なぜなら人が足らないからだ。



朝、学校へ行こうと玄関を出ると、さわやかな空気が溢れている。

そして思う。

「ああ、学校へ行かずに、光と空気たちとずーっと戯れていたい」と。


校舎の中でマスクを通した空気じゃなくて


マスクをしてしゃべる授業は嫌だ。呼吸困難になる。




来年どうするかを聞かれたら、「やりません」ときっぱり言えるかな。うーん少し自信がないな、迷いがある。

非常勤くらいはいいかな。

いや、やっぱりそれもやめとこう。体がもたない。



来年、4月。妻と一緒に旅行へ行こう。金をかけずにのんびりと。
そして、第二の人生を始めよう。







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2020/09/19 12:00 | Comments(0) | 老教員の涙

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