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つい先日、支援学校で働いている友人と話をしていて、分かったことがある。

その友人の話をまとめると…。


ある生徒が急に人格が変わったようになるという。何かわからないが、スイッチが入ると手が付けられない。その場は暴言・暴力の嵐に変わるという。また、どこであろうが床に寝て起きない。
その時の名誉の傷を見せてもらった。まさに拷問でもかけられたのかと思うほどの惨状だった。
しかし、その生徒もクールダウンして元に戻ると話が通じるようになるという。

で…どうしたのと聞くと、精神科にかかり薬を処方してもらったという。しかも次第にその症状は穏やかになってきたとのことだ。



その話をしばらく聞いていて、あの子を思い出した。以前の学校にいたU君だった。全く同じだ。

だが、全く違うのが医療機関へのアプローチがなかったことだ。処方箋は、ただただ腕ぷしの強い体育教師が興奮が収まるのを押さえつけて待つことだけだった。


中学校の教師が明らかに生徒を病的だと思っても、保護者に精神科への相談を勧めにくい。その反面、支援学校では、精神科医が巡回して校医相談に来ている。かなり精神科医に相談しやすい環境にある。



中学校には、かけ算の九九さえまともに言えない生徒やほとんど漢字が書けない生徒も厳然としているのだ。さらには前述のU君のように病的に自分を見失う生徒もいる。さらにADHDとみなされる生徒も一クラスに1人は必ずいる。

この生徒たちのほとんどが特別支援のまなざしや医療の支援対象として見られることはない。


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