ある学校の教師向けの指導指針に、「怒鳴って指導しない」などという項目がある。実は怒鳴り散らしていたのが学校だった時代があった。今はそれは通用しない。しかし、まだそれが通用すると思っている教師がいる。だから、時代の変化に対応した素晴らしい指針だと思った。
怒鳴ってもこどもが起こられている意味を理解できないことが多くなった。理解できるように話したり工夫したりする必要があるのだ。また、子どもが学校で言われたことを家で言うと、そのことを問い正すごとく連絡してくる親もいる。正当なクレームであれば、それはそれで教師が反省をすればよいのだ。
しかし、特別支援の子どもの中には、体罰や暴言という意味さえ理解できない子どもがいる。それは子どもにとって恐ろしいことだ。自分の口でSOSを周りに伝えられないのだからから、解決のしようがなく隠ぺいされてしまうおそれがあるからだ。
解決できるとすれば、周りにいる教師が告発するしかない。ただ、上に告発しても、解決されるとは限らない。校長もことを荒立てたくないからだ。ましてや児童相談所や行政に学校の体罰などを告発しても畑違いで動くはずもなく、あわよくば教育委員会が何とか分かってくれる程度だ。明らかな証拠や録音や録画があれば話は別だ。秀岳館高校の例が顕著だ。