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中学校は子供預かりではない。子供を預かり一定時間無事に面倒をみるだけのところではない。

学校に来て、授業に入らずうろうろする。授業中に音楽を鳴らしながら廊下を練り歩く。煙草を教室で吸う。テストさえも受けずに自分のしたいことだけをする。そのような生徒を追いかけ、時には生徒から罵倒されながら、小突かれながら、教師は毎日をやり過ごす。

生徒にはそれ相応のそうなっていく事情や背景がある。しかし、問題は親にも教師にも手に負えなくなった生徒をそのまま中学校に置いておく策しかないのかということだ。

学校はどの生徒にも差別なく同じ教育課程を施すことを使命とする。しかし、あらゆる差があり、「個に応じた指導」などという策では解決できないのが現実なのだ。

まず、早急な対策として、中学生で学校に適応(順応)しない生徒の中で、自分を見つめ直したい勉強し直したいという生徒を地域のコミュニティーで捕まえて、学校よりもそちらで面倒をみる必要がある。

言うならば居場所とでもいう所だ。退職教員、学生ボランティア、主婦、これらを動員して作る。




最近、授業中うろうろする生徒を見て、他の学習の邪魔をする加害者と見るのではなく、画一化された教育システムからの被害者と思うようになってきた。

画一化された教育システムとは柔軟性のないものだ。社会は多様化し、流動化している。古すぎるパラダイムで学校教育を動かすと無理が生じる。

教師や市民はパラダイムの転換を迫られている。




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