ふっと教室をのぞくと6人が机に伏せて寝ている。4人が教科書も出さずになにもしていない。
教室は静かだ。教師のチョークの音だけが響いている。
…まだましか騒いで邪魔するより、と自分に言い聞かせるて通り過ぎる。
むなしい。
学校て何だろう。これでよいのか。
違いがあって当然というけれど、その言葉は言い訳に聞こえる。様々な生徒がいて当然。しかし、その様々を支えるのは教師一人。これでよいのか。もっと手厚い配慮がないと今の教育はできない。
昔、私立中学校を退学になった生徒が公立に戻ってきたことがあった。学年には退学になった生徒よりもっとひどい生徒がわんさかいた。思った。こいつが退学になるなら、公立ではクラスの5分の1は確実に退学になる。すごい学校だ。