世の中 張り倒さな分からん子どももおるんちゃうか
ごく最近の話だ。

休み時間に校舎の下を歩いていると、2階から「はげ…はげや」と声がした。相手にしたら余計に面白がるので、相手にせず歩き去ろうとすると、今度は服の特徴を大声で言い始めた。こういう時は無視するのが一番だ。



しかし、よく考えてみると、昔ならば2階へ駆けあがっていって、怒鳴ってすごんでいたと思う。


今は教師がそれをしても全く指導が入らない。それだけでなく、教師があとで謝らなくてはならなくなる。笑うしかない。


20代、私のあだ名は「やくざ」だった。

校長からは、学校に「ケンカしに来てんのか」と怒られたことがある。それでも生徒と真剣勝負で触れ合うのは楽しかった。教師やってんなーという感じがしていた。


数年前、部活で厳しくして保護者からクレームが来たことがあった。素直に謝りに行った。


20代、私の体罰で保護者からクレームの電話があった。私は逆切れして、その家に乗り込んで行った。別にどうってことはない、こちらの熱が伝わった。本当に教師をやっていて面白い時代だった。




そんな私も今では、とてもおとなしい教師になった。

歳を取り体力的に生徒についていけないこともあるが、なにより、時代の流れには逆らえない。

生徒に語る言葉も選んで語る。絶対女生徒には触れないし、必要以上に見ない接近しない。謝るときはきちんと謝る。



先日、小学校教師がのこぎりを持って足をきるぞと脅した事件が話題になっていたが、これは指導の前後を取材せず、ネタの的にされただけの感がある。

我々指導の在り方に注意しなければ、どこで足をすくわれるか不安な時代になっている。







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2020/02/22 12:47 | Comments(0) | 学校変革

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