文科省役人に今すぐ伝えたいこと!!!
文科省の役人に今すぐお伝えしたい。

中学校教員の多忙化を分析し議論するより、中学校という枠組みを変えることが最優先だろう!
 
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今、わが校のわが学年では、不登校生徒がクラスに平均2人いる。

その中で、市の適応教室に通っている生徒が3人、家から出てこない生徒が2人、別室登校する生徒が4人。そのほかは時々来るが家にいるほうが圧倒的に多い生徒たちだ。

別室登校に対して、教員の加配は全くない。しかし、必ず、学年の教師が彼らの面倒を見るために別室に行く。養護教諭も手伝ってくれる時はあるが、基本的に学年の教師が就く。こうなると、学年の学級数が一つ増えたと同じことになるだ。


しかも、わが校は、やんちゃが多いので、教室に入らない彼らを誰かが面倒を見なければならない。

学年の教師は、授業をしているか、別室にいるか、教室に入らないやんちゃを追いかけているかだ。空き時間はなくなる。
場合によっては、朝早くから部活指導し、夕方部活指導して彼らが下校するまで、まったく休みなし、椅子にも座れない状態が続くときがある。

昼の休みがあるじゃないかというが、給食時間こそ戦いであり、昼休みこそ問題行動が起きやすい時間帯、だから私は廊下にいるのだ。

やはり、中学校教師はブラックとしか言いようがない。だが、夏休みは勤務はあるが楽だといえよう。
 
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  この中学校ブラック化の最大の解決策は、

「生徒は学校に行くべき」
「親は学校に行かせるべき」

という考え方を払拭し超えることにある。



不登校になると、親や本人は学校にいけないことを「罪」と思い。申し訳ないやら情けないやらの思いに駆られる。「すみません」と担任に謝っている親を見ることもある。生徒も恥だと感じている。

だが、本当は多様な生徒を受け入れられない一本調子のお粗末なシステムしか持ちえない学校が最大の原因なのを皆知らない。

例えば、通信制の中学校を作るのはどうだろう。通信制の高校があって、大学があって大学院もあるのだから中学校にも通信制があってもよいではないか。このような発想はないのか。

これだけ社会が流動化し困難化しているのに、先を見た柔軟な考えは未だ文科省から生まれてこない。

流動化多様化した世の中、いつまでも固定化したシステムを固守して、しかもそれがさび付いて、苦しんでいる人たちがたくさん出てきているのに、なぜ変えようとしないのか。

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いじめで、学校に行けなくなり死を選ぼうとする生徒もいる。

朝、家の門から出ていくとき、生徒たちは学校に行かなくてはならない、学校にしか生活する場がないと思うからだ。
「学校がすべて」という誤った信仰に侵された悲しさがある。
  
中学校にも多様なシステムがあれば救われる生徒も必ず出てくる。


やんちゃも学校に行って校内をうろついて他人に迷惑をかけるだけかけて3年間終えるならば、既定の中学校より魅力的な中等専修学校をつくるべきだ。

高等専修学校があるのは魅力的だが、中等専修学校は、日本全国統一された一つしかないカリキュラムを押し付けられる中学校より、やんちゃさんにとっては個性を伸ばせるもっとも魅力的な存在になるだろう。
 
 
そうはいっても歴史的に文科省や公的機関がすぐ動くはずがない。基本的に頭が固すぎるのと、前例のないことはしない主義だからだ。

だから、なんでも民間がやってから、知らぬ間にすっとやりだすのが通例だ。

例えば、高等学校の特別進学コースとか少し偏差値の高い生徒が集まるクラスがあるが、これも私学が作って大きな成果を収めて、それを確認してから公立が作り始めた。

また、中高一貫なども、私学が大きな成果を収めているのを指をくわえてみているだけではたまらなくなったから公立が全国で作り始めたのだ。

つまり、先に社会の問題を解決すべく先鋭的システムを作り上げるのはいつも民間だということだ。残念ながら、その後に公的機関がゆっくりとついてくる。

私は、この中学校のシステムの多様化の流れを作りたい。流れを作ればきっと後に続く大きな流れができるはずだ。

これも本当に毎日苦労して身を削り活躍しておられる先生方を思い、頑張りたいと思うのだ。

 
 
 
  
  
  
  
  

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2017/10/28 12:24 | Comments(0) | 学校変革

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