お役人仕事と教員の疲弊
   学校現場は学校の教員しか知らない。
 これが真実だと思う。
 だから、いくら周りが学校現場の事を語っても真実には迫れない。
 
 お役人が学校を語ることの中には、本当に必要なことからかい離していることがある。
だから現場も疲弊する。

 役所は以前はこうだったから例外は認めない、とよく発信する。そこには本当に大切なものを救う気配はない。しかし、同和関係などから横やりが入れば、翌日にでも動く。この矛盾は見ているものに未来はないと思わせる。関西の学校にはそういうことはざらにある。

 本当に必要なことは困っている生徒を助けることだ。役人はそれ一本にエネルギーを注げば教師は生き返る。教師は苦から解放される。なぜなら教師は生徒が好きだからだ。生徒を助けることに生きがいを感じているからだ。それ以外の役所を守るための書類の山、役所の恐怖心から来る執拗な管理、不透明な人事などで教師のエネルギーの大半が使われているようでは疲弊も当たり前だ。

以前テレビ番組で、廃校の問題を追っていた。

 インターハイなどで活躍しているソフトボール部がある石川県立門前高校が県に廃校の決定を下された。素朴な学校だった。でもそこには今の学校にない本当の良さがあった。それを経済効果だけでつぶすのは、さすが日本の役人、本当に大切なものが見えないただのハンコ押しとしか見えなかった。

 ソフトボール部の室谷監督の「こんないい高校を廃校にするのはもったいない!」の一言は、経済効率だけで動いている役人たちの哀れな姿を浮き彫りにした。いや本当にかわいそうなのはそこの町の人たちや生徒たちだろう。

番組の最後で、門前高校卒業式での生徒代表の答辞は素晴らしく、
今、日本人は揺れ動いています。…いまこそ本当にたいせつものはなにか。真実とはなにか。…」と、これから日本人が歩むべき道を問いかけていた。



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2011/03/06 09:57 | Comments(0) | TrackBack() | 学校変革

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