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困難校と学習障がいの支援
週刊現代より

 『ルポ 教育困難校』の著者の朝比奈なを氏は、公立高校の社会科教諭として約20年勤務した経験を持つ。その朝比奈氏が教育困難校の実態をこう述べている箇所がある。

生徒の苦手な教科のトップは英語だ。教員は基礎からの内容を何とか身に付けさせようとさまざまな工夫をしている。

曜日や月の名称、各国の国名など基本的単語が正しく書けるように何度も繰り返し練習させ、生徒が興味を持てるようにとファストフードなど彼らがよく行く店のメニューやパンフレットも教材にする。(中略)

それらを行ううちに教員は深刻な問題に気付く。

商店や商品の名前にこれだけ英語などが多用されているのに、実は「教育困難校」にはアルファベットを正しく書けない生徒が相当数存在するという問題だ。特に、bとd、mとn、qとgなど似た文字を書き分けられない生徒が多い。

全く勉強をする気がなく覚えようとしない生徒も少しはいるが、先天的な学習障がいを持ちながら、今まで気付かれず何も訓練を受けなかったからという理由がほとんどではないかと推察できる。

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この学習障がいは、小学校低学年段階で発見され支援があれば、普通の人のように回復すると考える人もあるらしいが、現実はそう甘くない。

小学校低学年段階で学習障がい(LD)の診断をもらい、あらゆる支援を受けて中学校に上がってきても、上記に書いてあるようにpとbなどの区別がつかない生徒もいる。また、左右の判別がいつまでもつかない生徒もいる。

では、知的に低いのかというと、そうでもない。もともとLD学習障害は、知的の要素を入れない障がいだ。

例えば、私ところの学校では、左右の判別がつかなくとも、通級指導教室に通い、理科では80点もとることが出来、生き生きと学校生活を送ることができているS君がいる。また、テストのときに、フリガナを付けた問題用紙を使用しているT君は、コミュニケーション能力があり、友人も多く、部活で存在感を発揮できている。

これらの例は、学習障害を持ちながらも、それ相応の支援を受けながら、学校生活を楽しく過ごすことが出来ている例だ。

 
それは、学習障害が和らいだからではなく、自己肯定感を持続することができる支援を受け続けられたからという方が大きいだろう。つまり、2次障がいを避けることが出来た例と言えよう。

一方、何の支援をも受けることができず、ただひたすら、小さい時から、「なぜ、読めない、書けないの」「努力不足だ」→お前はダメ という叱責を、親や先生から受け続けている子もいる。

そのような子は、自己肯定感が低く、最後には不登校になるか、荒れて問題行動を多発する生徒になる場合がある。


大阪にはそれは多いと思う。なぜなら、発達障がいに対する支援が極端に少ないからだ。中学校の通級指導教室の数を他府県と比較すればすぐにわかる。

時代の要請に応えることが遅れた地域の一つと言えよう。それゆえ、教師の負担は増え続けている。


 

私どもの学校では、学習障がいのある生徒には、いわゆる合理的配慮をしてる。

例えば、先ほど出たテストにすべてフリガナをうった問題用紙を用意するとか、テスト時間を少し伸ばすとかである。現在、このような配慮は高校入試でも同様に行われている措置であることを明らかにしておきたい。



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2019/09/08 04:07 | Comments(0) | 困難校の実態

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