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産経新聞に次のような文面があったので紹介し私見を述べたい。

私も教育困難校にいたので分かるが下の文面通りであると思う。
早く国民がこの現状を知って、日本全体で解決しなければますます子供たちの未来はひどくなる。子供たちの未来が荒めば、ますます日本の未来社会は希望がなくなる。

子供たちの現状を、日々神経をすり減らし疲弊した教員だけに任せておいていいのだろうか。

解決策はあるのだろうか。

ある。

人間の可能性を信じることだ。

人間はただの肉の塊ではない。人間は可能性を秘めた強き存在

底辺層の子供だからこそ、できることがあると私は信じる。

しかし、それだけ傷んだ底辺層の学校の生徒の可能性を引き出すには斬新的な考えとシステムが必要なはず。

一律に文科省の示す指導要領に沿った方針や一律な教員配置ではなく、(そこは文科省や教育委員会も理解していただかないといけないが)困難校に必要な人的、物的両面の教育環境の整備が必要なのだ。

下の講師の…

「この学校で1時間授業するより前の学校(進学校)で10日授業するほうが楽だ」
の話にあるように学校間格差は現実だ。

以前非常に楽な優秀な学校にいたことがある。

8クラス280名もの修学旅行生を引率するのに14名の教員が引率したが、はっきりいって必要ない。声の大きな教員4名ほどいれば十分と思われた。生徒が自主的に修学し、問題行動は取るに足らない小さな喧嘩やだらしなさだ。指導はその場で済む。

こんなことを言えば新聞沙汰になるかも知れぬが。

当時主任は、昼間からワインを楽しんでいた。その主任も今はとある小学校の校長先生である。

私も修学旅行の指導と言うより、旅行気分で、プレッシャーはなくとても楽しかった。




しかし、困難校の修学旅行引率は一転して戦場と化す。

修学旅行一週間前からどのクラスの担任もプレッシャーの下、課題を抱える生徒の準備や事前指導に時間を割く。

家庭訪問を繰り返し、親に指導内容を理解してらう。本人にはなんども髪の毛を黒に戻すよう、パーマを取るよう、服装を正しいものにするよう、ピアスを外すよう、タバコを持っていかぬよう、ひいたりついたりの深夜に及ぶ指導の毎日が続く。当然、土、日クラブ指導、教科指導も並行して進む

そして修学旅行は地獄。以前荒れた生徒の暴力で救急車でおとなしい生徒が運ばれたこともあった。

帰ってからも指導で遅くまで家庭訪問、後日にも指導が残るという現実だった。

少し、現状に力を入れすぎた感があるが、本当のことだ。

だから、こんな学校には教員を特別支援並みに配置すべきなのだ。前から発信しているが、特別支援の教員の給与を一般校並みにして余剰金を困難校に回せばこの問題はすんなり解決できる。

私は断わっておくが困難校は好きだ。

今、わりと楽な学校にいるが、来年困難校に行きたいくらいだ。

理由は、上記のごとく、生徒に可能性があるからだ。以前の学校で一端を実感した。














【風】「教育困難校」知って

2007.11.6 03:19

 《現在の生徒たちは、70代の元教師の方が勤めていた時代、40代の父親が学校に行っていたころの生徒とは、まったく別の人類といえるほど変化しています》

 先週の「風」では、教員の力不足を批判する声をいくつか紹介したが、これに対し、「現場より」と題した反論のファクスが寄せられた。

 大阪府内の「教育困難校」に勤務しているという高校教師からである。

 《授業に集中したり、苦手なことやしんどいことを我慢してやりとげることができない子供が多すぎます。教員としてどんな経験を積んでいてもまったく役に立たない。講師で進学校から来られた方が言いました。この学校で1時間授業するより前の学校で10日授業するほうが楽だと》

 この教師は、学校が荒れる背景には家庭の教育力低下があるとしたうえで、《教育困難校で起こっていることを世間に広く知ってもらい、日本中の大人が協力して子供たちの教育、しつけに取り組まないとおそろしいことになる》と訴える。

 先生に過度のストレスがかかり、学力向上どころではないという状況は、義務教育でもみられるようだ。小6の娘を持つ大阪市内の40代の母親からのメール。

 《あるクラスの担任がストレスで登校できなくなったらしい。そのクラスの子供の顔ぶれを聞き、なるほどお気の毒にとすぐに状況を理解した。モンスターペアレントに育てられたモンスタースチューデントがぎょうさんいてる》

 母親はさらに、《大学を出たての純粋培養の先生ではとても手に負えない。40代の社会経験豊富で親経験もある先生が必要》とし、《教師を目指す社会人経験者を一人残らずとるくらいの意気込みでなければ、学級崩壊には対応できない》と採用する側の意識改革を求めている。

 冒頭の高校教師の手紙は、こう結ばれていた。

 《教員仲間には親が教員だった者が多いです。しかし、自分の子を教員にしようとしている人は本当にいません。私も自分の子供を絶対に教員にはしたくない。それが現場です》

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