公立学校の真実
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勤務校であまり目立たない50代の教員と話をする機会があった。
来年度の話をしていると「早期退職したいんです」と言われた。
やめてどうするのかと聞くと、私立でも公立でもいいので講師で勤務したいという。高校に勤務して自己の専門性を高めたいという。
彼が本校で勤務している姿や顔を見ていると私には楽しそうには映っていなかった。どちらかというと今の職場、仕事に嫌気をさしているように見えていた。
50代の教員は目の前の現場の現実より未来の自分のことを心配し始める。
悪いことではない。
今の情勢、当然のことだ。
ただ、それが若い教員にとっては理解しがたく、やる気のない老害教員と映ることとなる。
よく考えると彼は結果的に未来を見つめた選択を考えているかもしれない。
退職は60歳なのに65歳までは年金が出ない。その5年間をどうするのか。
いわゆる今までの半分の給料での再任用教諭…。
しかも、中学校の現場は、肉体的に60代には相当しんどい。それなら高校の方がましだ。
高校で通用する専門性を今から磨き、65歳まで講師で働き続けることができれば万々歳だ。
講師ならばこちらからある程度勤務先も選べるし、公立ならば再任用より給与は高い。
もう少し、定年前の教師にやさしい勤務体制ができないのか。知り合いの大企業では定年2年前はすべての役職を解かれ平凡に過ごす。
我々教員は、疲弊疲労してようやく定年にたどり着くので、定年後のことなどゆっくり考えられないのだろう。
この時世、定年後の働き方改革が絶対必要だ。
したがって、老後破産なる恐ろしい言葉がはやりだすのだ。
んっ…。そういうあなたは?とう声が聞かれそうだ。
私は考えているが、そして実行しているが、まだ途上だ。
頑張る…。では。