退職してフラッシュバックが始まった
思い出す場面がある。

ある部活を持った時、「試合に負けたのはお前のせいだ」とミーティングでA君に言った。

その後彼は部活を辞めた。

陸上部へ入った。しかし、もし彼がそのまま我が部にとどまってくれていたら、きっと近畿大会も夢ではなかったかもしれない。


なぜなら彼はずば抜けた身体能力があった。
高校で、ある種目で全国大会で入賞した。

最近このことが心に浮かんでは消える日々が続いている。

そして、私の部活動に対する幼い考え方を悔やむのだ。
私は一生このことを悔やみながら生きていかなければならないのだろう。

逃げた大きな魚を後悔しているのではない。
私の彼への幼稚な接し方を悔いている。

そして、彼の人生の可能性を見つけることができなかった自分に情けなさを感じている。

彼が、部を続けていたら、そして私が彼を伸ばすようにしてあげていたら、彼の人生はもっと素晴らしいものへと変わったかもしれないと思う。

彼と同じ学年にいたB君はプロへ行った。

教師は人の人生の可能性を左右する分岐点となる。

それが、その時は分からない。 
今、数十年経って、頭から離れるどころか湧いて出てくるのは、きっと彼にとって重要なことだったと、私の潜在意識は知っているのだろう。





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2023/04/15 02:04 | Comments(0) | 退職の次は

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