金融危機 雇用不安定
 金融危機で派遣社員が契約を切られている。それは様々な業界に波及している。
 
 年収200万では家族は養えない。400万でなんとかいけるかなというところだ。
 高校中退者が多い中、学歴が中卒で年収400万以上の職はあるのか?ほんの一握りだろう。
 しかし、家族は養えないが、年収300万なら職はある。 介護職である。ヘルパー2級を取得すれば、今なら介護施設は十分雇用はある。ヘルパー2級を取得しないでも探せば無資格で雇ってくれる事業所はある。
 さらに年収を伸ばそうとすると男子ならトラック、タクシーの運転手だろう。
 女子もいけるが女子へのお勧めは、準看護師だ。知られていないが準看護師はまだまだ雇用がある。正看護師より年収は低くなるが、400万の事業所はある。
                         
 そこで問題になるのが資格取得だ、まずヘルパー2級だが、最短で2か月弱、養成所で8万もだせばとれる。公的な機関ならさらに安くなる。
 準看護師だが、2年間準看護師養成所での修行が必要になる。養成所が少ないのが問題だが…。
 以上すべて中卒で可能だ。
 
 政府にお願いがある!
 私たち中学教師は、高校退学者に対して職の相談を受けるときがよくあるが、実は一生家族を養っていける職についてはアドバイスのしようがない。昔、根性がある子には美容師の道があったが、高校卒以上という新たな条件が入り夢は断たれた。
 最近、さまざまな資格取得の条件を吊り上げる傾向にある。考えてもらいたい、道を閉ざされた若者は確実に生活への希望を失う。子育ての意欲への影響から少子化が加速され、新たな問題を連鎖させて行くだろう。
 ヘルパー2級も準看護師も段階的に廃止していく計画をお持ちだが、止めてもらいたい。この道は残すべきだ。
                  
                日本を愛する者の戯言(たわごと)
 確かに資格は重要で、私たち自身の教員免許も更新制となった。その反面、校長を社会人から募集したり、特別枠で教員免許なしで教員を確保したりする規制緩和施策が出てきた。また、公立学校も中高一貫教育が流行っているが、そこの偏差値が高すぎる。従って社会底辺層の塾に行けない生徒たちには無用の代物として映っている。
 教育界の規制緩和はほとんどが高能力、高学力層を対象にしている。 底辺層の生徒も救われる施策を出すべきだ。
 東大が年収400万以下の世帯の生徒は授業料を無料にすると謳っている。これも何らかの良き影響を社会に与えてくれればと願う。

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2008/12/13 09:07 | Comments(0) | TrackBack() | 未選択

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