これでよいのか教員採用試験
以前にも書いたが、現職教員よ。
新指導要領へ右へ倣えの指導がこの困難な教育現場の解答たるのか疑問だ! 現実の中で本当に役立つのか。
指導要領が悪と言うのではない、現実は指導要領を忠実に実行すれば解決するという甘いものではないということだ。要領は頭に入れておいて自己研鑽に励み、そこから滲み出てくるもので実践せよ、と言いたいのだ。
どうだろう?

では、採用試験は受験生がどれだけ指導要領が頭に入っているのかを調べるものだ、と言われればそれまでだが、人間的に魅了する者でなければ、頭だけ優れていても、子どもから受け入れられず、つぶれていくのは事実だ。

はっきりいって指導要領を知らなくても人間的魅力と明るさが滲み出てくる人物なら現場ではエース級と言える。逆に言えば、現場のエース級が教員採用試験でどのような回答をするか見てみたい。

我々が実践で拠り所とするのは培ってきたカンと、保護者や生徒に対する純度の高いだ。
この誠が出せない教師はいくら口がうまくても最終的に誰からも信頼されない。

                              


我々は、どんなに正論と正攻法で立ち向かっても、行けばいくほど保護者や生徒と縺(もつ)れるパターンがある。そのかわり、文科省、委員会の皆様から見ればかなりやばい捨て身の方法ですんなり解決への道に至ることもある。

自己を知るというのは本当に大切だ。
例えば、今行っている指導が、自分の面子でやっているのか、上司に気に入られるためかを振り返るということだ。その時、本当にこの生徒のためにやっているなら、それはきっと最後には信頼され、うまくいく。面子のためにやって一時的にうまく行った、周りから羨望の眼差しが来たとて、それはあくまでも一時的、最終章では悲しい結末で終わるのだ。

保護者はどれだけ教師が誠をつくして我が子に関わってくれているのか、それを見ているのだ。


長々とした文に成ったかが、教員採用試験の面接を突破するための本に載っていたこの部分を見てほしい。

「保護者からの苦情にたいして、どんな気持ちで対応をしますか。」

保護者からの苦情というと「理不尽な苦情」や「無為難題な要求」だけが注目されがちですが、よく聞けば保護者の純粋な願いであったり、学校や教師への励ましであったりすることもあると思います。
持ち込まれる苦情によっては、学校や教師にとって子供や保護者との望ましい信頼関係を築き、教育活動のさらなる前進のためになることもあると思います。
ですから、学校や教師の誠意ある対応が保護者の心に触れるものであれば、その苦情の大部分は解決できると信じて対応したいと思います。

これはまったく同感である。これに尽きる。


さらに進んで、「モンスターペアレント」という」言葉がありますが、そういう親からのクレームに対処したらよいですか。」

掲載回答例、ポイントと掲載している。

1、電話でのクレームの時は、「お会いしてお話を聞かせてください」と言って学校に来てもらう。
2、教頭か教務主任・学年主任等の同席のもとにクレームの内容を聴く。必ずメモをとる。
3、クレームの内容について事実確認をする。
4、事実が明白になったら、その対応策について上司の指導を受ける。
5、再び、保護者に来校してもらい、教頭か、教務主任、学年主任等の同席のもとに説明し、保護者の納得を 
  得る。
6、電話、ひとりでの対応は絶対に避ける。

私見
まず、引っかかるのが、1番である。
いろいろなパターンがあるが、クレームを出す親には「おまえらが来い」と言い出すことも十分考えられるのだ。その時はあくまでも来校を促すというより、保護者の状況を見て、「こちらから行きます」と先手を取って言う方が、素早く動いてくれていると見なされ、解決は早くなる。

さらにこの場合、保護者側から見れば2回学校に行く羽目になる。ここで保護者は本題に入る前に気分をややこしくさせてしまう。まあ、ここで掲載されているパターンは基本と言えば基本だが、一定御理解のある保護者様への対応と言ったところだ。
現場はもっと変化に富んでいる。

まあ、教員採用の受験生諸君頑張ってくれたまえ、やはり面接試験は、きれいごとになるかもしれないが、教科書的な準備本を見ておいた方がよい。なぜなら、まずは教員になることが先決だからだ。




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2009/08/08 17:12 | Comments(0) | TrackBack() | 教員採用試験の不思議

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