公立学校の真実
★★★
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
千葉県内の小中高校の若手教員の多くは、児童生徒との信頼関係を築くのが困難と感じていることが、県総合教育センターのアンケート調査で分かった。
近年のベテラン教員の退職の増加に伴い、若手教員に経験を伝える教員が減ったことなどが背景とみられる。
同センターでは今年度、子どもたちとの関係づくりや指導等のガイドブックを作成するなど支援に乗り出している。
アンケートは同センターが昨年6月、教職経験6年目の「5年経験者研修」を受けた教員429人を対象に行った。
学級づくりを進める上で「困難を感じていること」を聞いたところ、「児童生徒との信頼関係を築くこと」について「とても思う」「ある程度思う」をあわせると60・4%に上った。
「児童生徒同士のよりよい人間関係を築く」も84・7%で、学級内で良い人間関係を築いたり、築かせたりすることが苦手な教員の姿が浮き彫りになった。
保護者との連携や対応を円滑に行うことについて困難を感じている教員も78・3%と高かった。
1970~80年代にかけて都市部で児童数が増加し、それに伴い大量採用された教員の退職がここ数年続いている。県教委によると、教員の退職は2008年度末の1328人から12年度末には1605人で、新規採用も1245人(09年度)から1618人(13年度)となっている。
同センターでは、ベテラン教員の減少とともに、職務が多岐にわたって多忙感の増す学校現場で、教員同士が話し合う時間を取りづらいことも、学級づくりなどのノウハウが若手に伝わりにくい要因と見ている。
若手教員に限らず、児童生徒や保護者との関係に悩むベテラン教員もいるという。
こうした実態に対応するため、同センターでは人間関係の築き方や学級づくりについて教える「学級づくりガイドブック」を作成した。
「人間関係を育てる」「規範意識を育てる」「同僚・保護者との関係づくり」など、それぞれの項目で必要な意識の持ち方や手法を掲載している。
また、子供との信頼関係を築くための手法として、子供が問題、課題への解決法を自ら考えるよう手助けする「コーチング」や、叱るときに気を付ける点などを挙げた。
保護者との関係では、「途中で口をはさまず、常に穏やかな対応を心がける」などの対応方法も示した。
ガイドブックは各学校に配布し、今後、ガイドブックを用いた研修も実施する。同センターの渡辺宗七カリキュラム開発部長は、「教員としての姿勢や基本的な心構えなどの指針となれば」としている。
ガイドブックやノウハウものをつくっても本当に教員は読んでいるのかと思う。
そんなものの多用で教員の質が向上するとは思えない。
教員は例えれば、人間をつくる職人だ。
だから先輩方と一緒にクラスや学年を作っていく体験、経験が一番の研修だ。
話は変わるが子供との信頼関係を作るといっても、多忙すぎる新任の姿が浮かぶ。だが、それ以上に教師全体の熱意の低下や疲弊を感じる。
教員は近年、研修や会議の多さ、教育内容の複雑化に自分を取り戻す時間を失っている。
次から次に来る来る要請をこなすのに精一杯で、子供たちや他の教員と会話するなどの余裕はなくなった。
まず、会議のない日をさがすのが大変だ。役をもっている教員なら会議漬けになって、生徒が質問や相談にきても「今日、会議があるので…」と濁すことが多くなる。
それでも合間を縫って生徒とコンタクトを取ろうとすると、昼休みや休み時間などを使うが、せわしなく時間に押されるようにしての会話になる。時には、忙しくて無自覚に、嫌な顔で生徒と会話する羽目になる。
これに新任は新任研修などが入ってくるのだから大変だ。
校長が良かれと思い、新たな企画を校内で始める度に、一般教員の仕事は多くなる。
だが、一般教員は仕事が増えることを歓迎するはずがない。
だから、校長は引き受けてくれる教員を探しだす。
いったん引き受けるとその教員にはさらに仕事が回ってくる。逆に言うと、絶対引き受けない教員は何年学校にいようが校長からほとんど声がかからないので楽をし続ける。
職員の間で仕事量の軽重の差が広がる。5時にかえる教師。10時まで仕事に追われる教師。
部活動で時間がつぶれる教師。
部活動などほっとくか、しない教師。
子供たちのためと頑張る教師ほどしんどくなる。
能力のある中心的存在の教師たちの疲弊が始まる。若手教員たちともコミュニケーションの時間もつくれない。若手が育たない、という悪循環の始まりにもなる。
無題
無題