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荒れた学校の教員はエネルギーの80パーセント以上を生徒指導、生活指導に費やす。それも突出生徒への指導が多く、授業エスケープや暴力・いじめ・いやがらせ・服装指導だ。

また、不登校生徒にも丁寧に対応したい。
授業準備の時間は削られる。


上の80パーセントは感覚的だが、遠慮した数字だ。


朝、1時間目が始まってしばらくすると服装違反に身を固めた生徒たちがぽつぽつと登校する。今日も来たかと思う。服装を正して教室へ入れるのだが、言うことを聞かない。短いスカートを伸ばさせてもピアスをとらない。2時間目に入ってようやくとる。しかし、今度は教室へ入らない、そのような生徒が学年に1人や2人だったらよいのだが、10人にもなると授業をしていない教師をかき集めても対応できない。そこへ不登校の生徒が別室登校してきたとなると、どこかを捨てなければならない。

これが毎日続くと自己の体力気力の限界を感じるようになる。

職員室に落ち着いて座って仕事をするのは、あの子らが朝登校してくるまでの間だけだ。昼食も喉が通らないし生徒と一緒に食べない。昼休みはトラブルが起こりやすいのでなるべく教室にいる。自分の昼食は昼食時間以外の空いているときに食べる。それが放課後になる時もある。だが、放課後は部活動の指導だ。

中学校はブラック企業だ。

さあ、ほんのひと時の休みは終わり、3学期が始まる。

授業も入らない、九九も十分でない生徒たちを3学期からどうすればよいのか。教師だけで解決できるとは思えない。教師はなんとか一日をやり過ごしているだけで、市民の方や上の方が思ってるほど成果をあげられていないのだ。

社会の闇を抱え込んでいる生徒たち。その闇と対峙する教師。この教師たちを支え支援することが必要だ。

マスコミにたたかれ、上からは絞られる教師たち。3学期も未熟だが我々は知恵を結集して頑張る。

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