公教育の枠をとりはらった策
ある中学校にいった。授業中のローカを歩くとふらふらと教室から出てくる生徒。制服を着ていない生徒。ローカで先生が数人出て生徒と会話している。いや、会話と言うより子守みたいなものだ。子どもをあやすようにローカに出て授業を受けていない生徒をなんとかなだめすかしているように見えた。

このような姿を見たら公立中学校に通わせたくなくなる親もでてくるだろう。ひょとしたらそのほうが正常なのかもしれないとも思う。

中学校の教師の役割とは何か、80%が生徒指導にエネルギーを注ぎ、荒れている学校では教科指導の研究時間はない。

悪循環

この言葉は荒れている学校にあてはまる。授業中抜け出す生徒がいるので、ローカで見張りをする。だから一日の空き時間がなくなる。授業がおわると部活動の指導や会議に出る。採点や事務仕事や教材研究は生徒が帰ったあとでする。不登校生徒や問題を抱えた生徒の家庭訪問を夜おこなう。帰るのは10時11時と遅い。家族との団らんなど考えられない。
疲れはピークに達していても、翌朝は部活動の朝練習のために7時に学校に行く。土曜日曜は部活指導。

疲れはピークを過ぎ次に精神をむしばみ始める。そのよな状態で生徒と関わるから良い関わりなど生まれない。どんどん見通しの立たない事件が起こる。仕事もたまる。ますますしんどくなる。体も精神も病んだまま生徒と関わらざるをえない。身動きとれない。孤独。

好転循環

生徒は少しやんちゃでもかわいい。誰一人授業中抜け出さない。空き時間はしっかり教材研究をして授業に臨める。生徒と良い関わりが増える。放課後は問題処理などないので早く帰れる。体を休め家族と団らんもある。
翌日もプレシャーなく学校に行ける。

県内に100の中学校があるとすれば、学校に来ても妨害するか、やることなくただ校舎内を徘徊するかしている生徒は100人はいるはずだ。その内20人でも特別な配慮をした教育ができればすばらしい。
およそ上記のような生徒は荒れている学校に数名いるのであり、その中の1人でも特別な配慮の教育を受けさせることが出来れば、他の生徒も影響を受ける。例えば荒れているグループのトップの生徒を違う環境で教育を受けさせるために抜けば、教師の負担もかなり減る。

そこまでは難しいかもしれないが、公教育の枠をとりはらった策が必要だ。

中学校は困窮している。学校教育では無理な課題を背負い込んでいる。文科省の超有名大学出の人間は机上の理論を整えるばかりで、現場を見ていない。日教組は反日イデオロギーに染まり中国や北を見て日本国民を見ていない。。
どっちにも助けを求められない教師は、じっと耐えるしかない。

しかし、耐えることも飽きてきた。少ない給与から絞り出し、自分にできることをしようと考えはじめた。大火に水滴だがそうでもしないとやってられない。

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2011/06/25 08:26 | Comments(3) | TrackBack() | 学校変革

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コメント

その中学はもしかして、住○○区の○○江中学校ですか?
状況が全く同じです。
やはり、私立中学校受験考えたほうがいいのでしょうか?
あと3年で改善される見込みはありそうですか?
posted by hhhat 2011/06/26 11:44 [ コメントを修正する ]
私立にいかせるのも一つの手だと思いますが、我が家の子供たち全員公立中にてお世話になりました。高校は私立に行った者もいます。
posted by 公立学校の真実at 2011/06/26 20:16 [ コメントを修正する ]
はじめまして。

 T氏が教育を破壊したといわれる広島県で
学習塾と不登校支援をしている元大学教官です。
広島県でも似たようなものですよ。

 個人的には学校の教諭の仕事量が多すぎると
思っています。もっと教育に専念できる環境を
作るべきです。学校のクラブも課外授業ももっと
地域が受け皿となるべきだと思っています。
ところが、教育委員会は仕事を取られないように
しようと思っているのか、そのような意見は黙殺
されます。

これから高校野球の季節。炎天下のもと、
おじさんのビールのあてになるべく
高校生が虐待される季節です。
posted by 沢雉塾URLat 2011/07/09 05:42 [ コメントを修正する ]

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