会計年度職員や講師の多用は現場の計画的見通しがつかなくなる
教員になるには、「どうしてもなりたい」という強い意志があるかないかだ。どんな手を使っても教員になるんだという意思が求められる。もう1月も終わりに近づく、頑張っている講師たちも、次はあるのか不安になっているだろう。結果を残している講師ならば、次はあるかもしれない。

しかし、原則はいつ切られても文句は言えない講師たち。

中には次は採用試験を受けようかどうか迷っている人もいるだろう。他の職に変えようと迷っている人もいる。いや、中にはすでに他の職から内定をもらっている人も私は知っている。

さて、講師が多くなると、教育の質は落ちる傾向にある。

その理由は、精神的経済的な安心感に欠く生活を強いられているからだ。
その点、教諭たちは次が保証されているので安心感はある。だから、今の現場で自身の教育活動を計画的に考えることができる。

教諭が多い現場では、管理職も計画的に教育活動を見通すことができる。対して、講師だらけだと来年の計画立てるのも難しい。


学校の中ですべて会計年度職員で賄っている職がいくつかある。

SCやSSWはそうだ。

これらは2回までの更新が許されているので、3回目の更新の時は試験を受けなおさなければならない。

先日、ある自治体のSC採用試験を受けに行ったが、20人募集のところに140人応募していた。これらの中には3回目で、試験を受けなおさなければならなかった人も多くいたはずだ。

このような教育活動の見通しが利かない雇い方が流行っているのが今の日本の教育現場だ。

これでは、不安定な働き方になり、成果が上がらない。

自治体によっては、児童相談所も会計年度職員の採用が多いところがある。非常に繊細で重要な部署であるにも関わらず、残念としかいいようがない。

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2023/01/23 20:12 | Comments(0) | 学校変革

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