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 困難校と呼ばれるところは、授業に入らず校内を徘徊したり、外で悪さをしたりする指導困難な生徒がいる。それも一人であればよいが、数人、十数人といるところもある。

 教師は対応に追われへとへとになる。一人徘徊しているとそれをほっておけず、授業をしている教師以外の教師がその生徒の指導に付く。これが日常的になると、本来業務である教科指導の準備や行事、部活指導の時間がなくなる。そして、普通に頑張っている生徒たちへの教育がおろそかになる

                       

 教育委員会は、物理的に手が回らないから、その学校の教員たちを正面から責めることはないが、保護者は違う、自分の子どもが、授業妨害の渦中にあったり、危害を加えられそうになると不満を一斉に教師に向ける。これによって、学校側は困難生徒の指導とその他の生徒の指導の板挟みになり、精神的にも肉体的にも無理を強いる体制が始まる。

 年々、特別支援教育を受ける生徒が増えているが、このような指導困難な生徒の中には、支援を要する生徒たちが存在する。ADHD,LDはもちろんのこと、発達障害を持ち合わせた子供たちがいる。このような生徒たちを何とか支援する方法はないのか。

 特別支援学校に行くと、手厚い支援が受けられるが、本人や親がそれを望まない場合が多い。

 教室に入らない生徒たち全員が特別支援対象とは言わないが、それに匹敵する指導困難さがある。だから、教室に入らず徘徊を繰り返す生徒には、一人に付き一人の教員を配置すべきだ。そうでないと正常な教育活動は保障されない。

 

 

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