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中学校で部活動指導がない勤務なら
 中学校でのクラブ活動・部活動は中学生の生活を大きく左右している。高等学校でも大学でも同様のことが伺える。
 
 まず、中でも大きいのが友達関係だ。中学入学後に所属する部活動の中で友達の輪が広がり、また部員の輪を大切にした生活が始まる。だから、生徒達は、部の中での人間関係には敏感であり、トラブルも発生しやすい。そして、絆の在り方や先輩後輩の上下関係を学ぶ重要なステージだ。
一中学生にとって、担任の先生の存在は非常に大きい、しかしそれ以上に大きい存在になりやすいのが部活動の顧問の先生の存在だ。いい意味でも悪い意味でもだ。部活顧問の指導は聞くが、担任の言うことは馬鹿にするという生徒も現れる。
 
 部活動の顧問が部員に信頼されると生徒指導面でも良い方向に引っ張っていける可能性が生まれる。しかし、信頼を通り越して、一つの部が〇△先生の教え一色の宗教集団のようになる場合もある。
 話はまとまらなくなったが、もし、この部活動指導がなくなれば、生徒達の学校生活にとってかなり大きい影響を与えることになる。
 
 では、教師はどうだろうか
 
 仕事量という面で考えると、精神的にも肉体的にもかなり軽減される。朝練習はところによっては7時から行っている学校もあるし、放課後はとにかく空いている限り部活指導に行く(勤務時間は条例によって5時15分までと定められているのだが、部活動は冬場を除いて6時まである)。もし、ぼーっと職員室でコーヒーでも飲んでいて事故が起これば、場合によっては指導者不在で大問題に発展する。何より指導してくれない先生ということで生徒との信頼関係が崩れる。
 そして、極めつけが土曜、日曜の指導である。これもかなりの負担がかかる。
 
 例を上げてみよう、金曜日に定期テストが終わったとする。採点にはかなりの時間がかかるのだ。ひとクラス1,5時間(教科によって大きな差があるが…)とすれば4クラス受け持てば6時間だ。それをいつするかだ。
 もし、土曜、日曜に部活指導を入れていれば、私の場合かなり胃が痛む。月曜には返さないと生徒からブーイングだ。露骨に「先生サボってたらあかんやん」という子もいる。だから、夜やるしかない。それは家族との関わりや自分の精神を休めることや睡眠を削って行うことになる。若い時はそれでもよい。とにかく前に突っ走っていればいいから、でも年取れば気持はあっても体が付いてこない。
 
 
 私は部活動が無益無駄という論法を展開しているのではない。むしろ逆かもしれない。学校生活にとって大きな存在であり、生徒指導、生徒理解にかなり効果を上げていると信じる。しかし、それはそれを担う教師の犠牲(奉仕)の中で成り立っている事実を世間が忘れている事に警告を発しているのだ。
 この世界には部活指導のない学校もある。小学校、特別支援学校(一部ある)だ。中学校教員の給与は小学校と同じで特別支援学校に負けているのだ。そして、中学校は休日の部活動指導の手当はでるが、一日やっても1200円ほど、交通費、弁当代でマイナスが出ることもあるのだ。しかも、同じ公務員でも教員以外は休日手当が世間相応に出る。
 
 私は、若かりし頃部活動や生徒指導の時間超過勤務などを気に留めず走り抜けてきた。そのことで不足を言う教師を「不届き者・聖職にあらず」とまで思った。

  しかし、冷静になれる年になり世間を見渡せば、中学校教師は(熱心に頑張っている人間ほど)不遇を歩かせられていることが分かってきた。それはお金の問題ではなく、世間の彼らの努力にたいする理解という問題なのだ。


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2009/03/17 06:21 | Comments(0) | TrackBack(0) | 未選択

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