ゆとり路線から算数、理科、数学時間増へ先行実施
 「ゆとり教育」路線を修正した小中学校の新しい学習指導要領が四月から先行実施される。完全実施は2011年度以降だが、早く定着させようと算数・数学、理科は先行実施される。

 中学
2009年度     中1で不等式、球の表面積、体積、ヒストグラムを学ぶ。 
         理科  中1で力とばねの伸び、水圧、種子を作らない植物の仲間の追加。中3で水溶                        
                     液とイオン、中性子、遺伝の規則性などが入る。

2010年度     中3解の公式による2次方程式。有理数、無理数、円周角と中心角の関係なども
             扱う。
         理科   中1、中3は09年度と同じ、中2で電力量や熱量、無脊椎動物の仲間、日本の       
              気象のほか、これまで中3の内容だった酸化と還元も盛り込む。

2011年度   理科  中1,中2は10年度と変わらず。中3で力学的エネルギィーの保存、酸・アルカ
              リなども追加。              
        
2012年度   社会  保健体育 英語なども完全実施


 このなかで一つだけ惜しむのは中学数学の円の項目だ。たぶん私学の中学校や公立でも中高一貫校は「内接する四角形の性質」「接弦定理」くらいは中3でやってしまうだろう。なぜなら分断するより、一気にやった方が理解しやすいし、数学的思考力を養うのに持ってこいの項目だからだ。

 理数系にこれから重点を置かれるだろう。しかし、小学校でもそうだが、理数系に強い教師の数は少ない。
教員採用試験でも文系より理数系は競争率が少ない。
これも免許を出す数にもよるが、実はこの不況、教職に就かずとも理数系にとっては4流大学であってもまだ企業就職はあるのだ。 

             

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2009/04/04 11:45 | Comments(0) | TrackBack() | 未選択

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