公立学校の真実
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今、教員免許を取得するのに、様々な実習が必要になっている。
その実習の実態を何人の人が知っているのか疑問だ。
以下は教員免許を取得する際に必須となるいわゆる介護実習に関する一般的な説明である。
義務教育諸学校の教員免許状を教育職員免許法5条別表第1で授与を受けるにあたっては、社会福祉施設や特別支援学校などにおいて、文部科学大臣が定める期間(7日間)、介護等の体験を行わなければならない。その目的は、人の心の痛みのわかる教員、各人の価値観の相違を認められる心を持った教員の実現に資することにある[1]。
教員免許状を申請する際、社会福祉施設または特別支援学校が発行する体験に関する証明書(この証明書は再発行ができない)を提出する必要がある。文部事務次官通達によると、特殊教育諸学校(現特別支援学校)における体験は2日間、社会福祉施設については5日間が望ましいとされている。
以上
私たちが教員免許を取得するときはこのようなものはなかった。いつごろか定かではないが最近だ。
私はホームヘルパー2級を取得した友人のA教諭に、その実態を詳しく聞く事が出来た。
A教諭は自分の親の介護のためにホームヘルパー2級を取得した。その時、一緒に実習に来ていたのが、教員免許取得のため大学生たちであった。
ホームヘルパー2級取得のためには実習だけに関すると、介護施設2日、訪問介護半日だけである。しかし、大学生たちは5日間まるまるの実習が課せられていたという。つまり実習だけに関していうとヘルパー取得者の2倍である。
そこで気になるのがその内容である。同じ実習だから内容も同じかなと思っていたら、実は、ヘルパー資格実習者とその大学生たちの実習内容は大きく違っていたという。
まず、大学生たちはいわゆる、さわりだけを体験するのだという。ヘルパー資格実習者はそういうわけにはいかない。実際本質的な介護体験を指導者のもとで計画的にさせられる。厳しいことも言われるという。
具体的には入浴介助では、大学生は着衣した利用者の髪の毛をドライヤーで簡単整髪だけ。ヘルパー資格実修者は利用者の着脱介助だ。これには大きな違いがあるという。裸の利用者を間近で介助するとき、老女の恥じらいの態度、また、体の痛み、むくみや変形などをじかに見、利用者の気持ちが伝わってくるという。
これでこそ、人の心の痛みがわかる最善の実習だろう。しかし、大学生はさわりだけだという。
また、大学生は介護に必須なおむつ交換はさせてもらえない。おむつ交換では、陰部を洗浄する。その時、老人の排泄物のついたお尻をきれいに傷つかずに拭きとる。しかし、本当にきれいにできたかといえば疑問が残るという。やはり自分のじゃないからうまくできない。それでも「ありがとう」と老人は答えてくれる。
これぞ本当の心の通った介護体験だ。
私は大学生に、介護の本当のにがい部分を実習させたい。いくらヘルパー資格実習者の2倍、施設に在しても、これでは人の痛みへの理解は2分の1だろう。
実習は深い部分が体験できるなら2日間でよい、その前の3日間で、介護福祉士やケアマネから本当の実習が出来るレベルまで講習を受けさせたい。そうすれば、受け入れる施設側も、安心して、ヘルパー資格実習者と同じ実習を受けさせることができるのだ。
そして、本当に施設利用者の痛みと心に接することになろう。
また、希望するなら、あと何単位かを取ればホームヘルパー2級資格も取得できるようにすれば一石二鳥である。
教員の質向上を資格という形に残すことができるようにしてやれば励みになる。
今は、実習といえど、お客様扱いではないのか。それで人の痛みがわかれというのも、無理があろう。